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自画自賛してる場合か/(C)日刊ゲンダイ
どこが景気回復? 日銀短観「先行き」はドシャ降り
http://gendai.net/articles/view/news/146719
2013年12月17日 日刊ゲンダイ
日銀が16日、発表した短観では、大企業の景況感がプラス16となり、「6年ぶりの高水準」と大新聞は書いていた。中小企業も製造業が前回比10ポイント上昇でプラス1に、非製造業も5ポイントアップでプラス4。揃ってプラスになるのは22年ぶりとかで、菅官房長官は「景気回復の動きが中小企業にも見られ始めている」と自画自賛していたが、これはウソだ。インチキ政府発表とそれをタレ流す大メディアは犯罪的ですらある。
確かに短観で並べられた数字は前回9月の調査よりは改善した。しかし、これらの数字はすべて現在の景況感で、日銀短観とは先行き(3カ月後)を見るのがポイントなのだ。そこに目を転じると、軒並み下方修正なのである。
■アベノミクスは終わった
まず、大企業製造業の景況感は、現在がプラス16だが先行きは14に。非製造業はプラス20から17に。中堅企業の製造業は6→3。非製造業は11→10。中小企業の製造業は1→マイナス1。非製造業は4→1。ほぼ全業種で、先行きの見通しが暗くなっているのがわかる。
「つまり、アベノミクスの景気のピークは今年の12月初めであって、今後は下り坂と、多くの企業経営者は見ているわけです。16日の東証株価は一時250円以上、下げました。円高が原因とされていますが、日銀短観を受けた市場の素直な反応だったと思います」(ビジネス・ブレークスルー大教授・田代秀敏氏)
庶民にはなんの実感もないまま、景気のピークは過ぎてしまったわけだが、企業経営者がこう判断したのは理由がある。日銀短観には「販売価格判断」と「仕入れ価格判断」という項目もあって、そこを見ると、今後、「販売価格の上昇が見込める」と判断する経営者がマイナス5なのに対し、「仕入れ価格が上がる」と見ている経営者はプラス44にも達していた(いずれも製造業。非製造業も同じ傾向)。これじゃあ、景況感がよくなるわけがなく、「新卒採用計画」の項目では2013年度は1.8%(対前年度)だったが、2014年度はマイナス1.8%に転じた(大企業)。雇用も悪化するのである。
それなのに、安倍首相は来年1月22日からダボス会議に行く。アベノミクスをアピールするためだ。いつまでデタラメな演技を続ける気なのか。
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