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現在、学歴による身分制度が進んでいることに気付くべきだ (Darkness)
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投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 12 月 13 日 23:30:00: igsppGRN/E9PQ
という記事のアクセスランキングが経世済民板で一位で2235という24時間でのアクセス数になっている。しかし、実態が少し誤解されているように思う。
多分、現実には、実態をご存知の方はかなり多いはずなのだが、阿修羅掲示板はアメリカの監視が効いている掲示板の一つなので、みんな通り一遍のことしか書こうとされていないのだろう。
二つのことが問題なのだ。
一つは、資本主義である限り、資本力のある連中と正面から勝負しても勝ち目はあまりないのに、日本の実業家は相変わらずより高い収益とかより高い給与と言うものを追い求めてしまっている。その根本にあるのは株式会社というシステムで株の配当を払う必要があることや株価によって会社の業績が評価され、会社の財産も株価によって左右されることがある。
日本は工業化されてきた。結果的に化石燃料を海外に依存するシステムが出来てしまい、貿易をしないと日本と言う国家が成立しない状態が出来上がってしまい、これが株式会社システムから抜けれない状態を作っている。しかし、本来、今の日本なら地熱開発を大規模にやることで相当程度に化石燃料に依存しない社会を作ることが出来る。何も、アメリカの支配層からの頸木から逃れるためだと宣言する必要などなく、単に、化石燃料は地球温暖化を促進するとかいくらでも口実はつけれるのだし、地熱大国なのだから他の地熱大国であるアメリカやインドネシアがやっている通り日本も地熱開発をやればいいのだが、それがなかなか出来ていかない。
本来、株式会社システムであってもそれぞれの国には経済活動範囲を国内に様々な規制をつかって限ることで、自国の資本主義を守ることをやってきた。関税はその典型であり、TPPは関税を始めとした国境を超えた経済活動に対する制限を取り去ることを目的としていて、まさに、最も資本規模の大きなアメリカ資本が地球規模で世界を制覇することを目的としている。
トリクルダウン理論によって勝ち組企業が来ることによって経済的に豊かになれるというような議論が行われているが間違っている。成功した企業には、二種類ある。一つは、製品そのものが人間活動の目標達成をより容易にするものだ。別の言い方では生産性をより高めるものと言ってもいい。つまり、その製品を買って使うことによって、費用よりも多くの利益を生み出すものだ。もう一つは、人間の好奇心とか本能に訴えることによって商品を買わせることに成功した企業であり、簡単に言えば、エロ本とかゲーム機だ。もちろん、一概にこういったものが悪いとは言えない。ただ、こういったものにおぼれることで人生を誤ってしまう人がいることも事実であり、だから、あまりにこういった傾向がひどい製品には普通制限がかけられる。
そして、現代は、製品だけではなくて他の要素でも企業業績は決まってくる。一つは宣伝戦略だ。マーケティング戦略と言ってもいいが、今の日本の企業業績を見ても、マーケティング戦略の優れた会社はかなり成功している。もう一つは、政府規制を動かすことであり、大店規制がアメリカの圧力で外れた後のイオンの躍進のように、政治との絡みで企業業績はかなり変わってくる。
つまり、勝ち組企業が必ずしも社会全体を潤す、または少なくとも社会の一生懸命に努力をする層を豊かにするということは正しくなく、単により多くの利益を吸い出して社会そのものを衰退させるということが現実には起こっている。その典型が最低賃金で若い人たちをこき使うシステムで、この結果、若い人たちは技能も身に付かず、その日暮らしの賃金で貯金もできないため、将来結婚もできず、ある程度年を取ると社会保障に頼るしかなくなる。まさに、派遣社員システムは若い人たちに企業が寄生して富を吸い出すシステムなのだ。
もし、トリクルダウンという理論が正しいのなら、企業ミッションとして、進出した地域を何年以内にどの程度豊かにしてみせるということを宣言させればいい。そして、それができないのであれば、ちゃんと法人税などの税金で政府が利益を社会に還元しなければいけない。
アメリカも日本も、その他の多くの国も、未だに搾り取る新開地があると思っていて、能天気なことこの上ない。地球は限られた世界であり、搾り取る経済システムなどとっくの昔に機能しなくなることは明らかであり、かってイギリスのブレア首相が言ったように、教育によって、社会のあるべき姿を制御して行くことが必要なのだ。
もう一つの問題点。それは上に述べたことの裏返しだ。上に述べたことはアメリカの資本家階層の強みをある意味述べたものだが、そのことはある意味致命的な欠陥にもなっている。それは地球と言うものもが限られた世界であるからだ。寄生する対象が無限にあるわけではなく、今のアメリカの資本主義はあらゆる対象を、あたかもペスト菌のように滅ぼしつくしていく。こういった細菌はあまり進化した細菌ではなく、進化した細菌は共存共栄ができるという。
当分の間、アメリカ資本主義は勝ち続けていくだろう。しかしある程度行った段階で行き詰る。内部抗争が始まるだろうし、地球全体としての劣化がひどいものになるだろう。アフリカの多くの国では未だに教育システムが機能していない。かなり治安がいいケニアでさえ日本の中学レベルの教育が太平洋戦争後60年が経過した今でも普及していない。ケニアで高等教育と言うと日本の中学の技術家庭レベルでしかない。ケニア政府の高官の子供たちの受ける教育がこのレベルだ。
なお、アメリカ資本主義の信奉者は自分たちはもっとうまくやると言うだろう。しかし、頭の中で予測することと現実は別だ。経済関係が固定化し、一種の奴隷システムのようなものが出来てしまえば、奴隷を使う階層には油断と傲りが生まれ、内部崩壊していく。奴隷とされた階層にはまた別のドライブがかかるだろう。その結果、地球全体として、一気に滅びに至るはずだ。
結局、こういったアメリカ式の資本主義は第二次世界大戦時に黒人を兵隊に使ってもっともはげしい戦闘現場へ送り込んだりしたことに原因がある。または、アメリカが奴隷制をしいていたということに原因があると言ってもいい。黒人の運動能力、肉体能力は白人よりも上で、もちろん日本人を始めとした黄色人種よりも優れているのはオリンピックの短距離走を見ればよく分かる。第二次世界大戦後のアメリカの国内政治はWASPによる黒人やヒスパニック対策で埋め尽くされていると言ってもよく、様々な方法でWASPの優位を保とうとしている。多分、こういった傾向は白人に特有と言うことではなく、戦後を作ってきた世代に特有なのだろう。彼らが子育てをされた方法に問題があり、子供時代に、人種を超えた人間一般に対する信頼心といったものを養うことが出来なかったのだ。そして、だからこそ、彼らが人類を滅びの道へ導いているわけだ。
なお、日本も既にそうだが、現在の学歴は実力がほとんど伴っていない。単なるうそつきを大量生産しているだけだ。場当たり的にその場逃れのウソをつき、それで良いとしている連中が非常に多くなってしまっている。だから、大きな自然の変動に対応できないし、社会システムの大きな変動が必要とされてもそれをやりきれない。
人類はアメリカ文明とともに、風と共に去りぬと言うことになりかねない。
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