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アベノミクスが大多数の人のボーナス、給与にまで反映されるのは、まだ先の話【イラスト/斎藤ひろこ】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131215-00045591-diamond-bus_all&p=1
ダイヤモンド・オンライン 12月15日(日)18時5分配信
2013年もあとわずか。今年思うように貯蓄できなかった人も、来たる2014年には心機一転、もっとお金を貯める年にしたいところ。そこで、今回から4回にわたって「2014年の家計管理のコツ」をご紹介します。消費税増税などのビッグイベントが控える2014年に、家計の“黒字幅”をアップさせる方法を、いっしょに考えていきましょう!
● 景気が回復しても、家計がラクになった人は少数派
12月に入り、家計相談に来られるみなさんとの会話の中でも、冬のボーナスの話題がたびたび上るようになりました。
みずほ総合研究所の調査によると、2013年冬の一人当たりボーナス支給額は、5年ぶりに上昇に転じる見込みとのこと(2013年11月時点の見通し)。たしかに、「ボーナスが上がった」という話もちらほら耳にしますが、家計相談の現場の実感としては、「あまり変わらない」という意見のほうが、圧倒的に多いようにも感じられるのです。
アベノミクスでいくらか景気が上向きになっているのは事実だとしても、それが日本の大多数の人のボーナス、給与にまで反映されてくるのは、まだまだ先の話でしょう。つまり、今ボーナスが上がっている人は少数派であり、ボーナスばかりか給与まで上がっている人となると、本当にごく一握りといっても過言ではないのです。
何がいいたいのかといえば、今の日本経済はまだ厳しい状況から脱したわけではなく、私たちは依然として、家計管理に神経を使わなければいけないということです。
にもかかわらず、最近はボーナスで少々気が大きくなっていたり、あるいはボーナスが出ていないのに「増税前だから今のうちに何か買おう! 」などと、“お金使いたいモード”になっている人が多くなっているようです。これは危険な兆候です。
● 増税前に“絶対”買っておくべきものは、ほとんどない!
最近では、テレビや雑誌などでも、「増税前に何を買っておくべきか」といった特集が組まれています。相談者の方からも、トイレットペーパー、洗剤などの消耗品、あるいは長期で保存できる缶詰などを、今から安いときにちょこちょこ買っているという話を聞くことがあります。
こうしたものはいずれ使うわけですから、買いだめしておいても、ムダということはないかもしれません。しかし、そのストックで家が占領されてしまうようだと、ストック置き場に家賃を払っているという事実がもったいないように感じられます。
また、よくいわれるように、ストックがたくさんあると、ついムダに使ってしまう(たとえば、ティッシュを余分に使いすぎてしまう……など)といった側面もあるため、買いすぎも考えものです。
過去を振り返ると、増税の直前には、住宅の駆け込み需要が見られました。たしかに、住宅のような大きな買い物では増税の影響も大きくなるわけですが、これに関しては住宅ローン控除(住宅ローン減税)の拡充があるので、増税の負担はある程度相殺されます。また、同じく高価な買い物として車が挙げられますが、やはり自動車税などの見直しがあるので、増税前に買うメリットは限定的です。
そう考えていくと、増税するからといって買っておくべきものは、大してないのです。買っておいてもいいものを挙げるとするなら、ずっとほしかったブランド品や、値崩れしにくい白物家電くらいでしょうか。恐らく、2014年の3月頃には「さよなら5%セール」のようなものが町中のあちこちで見られるでしょう。このとき、むしろ躍らされて買いすぎないように、注意すべきです。
● 今のうちから、増税によって負担増となる金額を計算しておこう
増税前に焦ってしまうのは、「増税=大変なことになる」という恐怖心のようなものが、必要以上に膨張しているからではないでしょうか。この恐怖心を抑え込むためには、実際に消費税が8%になると、家計の支出がどの程度増えるのかを計算してみるのが一番です。
家計簿をつけている方は、それを見ながら食費、日用品費など、あらゆる支出(医療費など、消費税が発生しないものは除く)が、それぞれどれだけ負担増になるかを計算してみてください。家計簿をつけていない方は、まず1カ月の支出を費目ごとに書き出してみましょう。
たとえば、月の食費が4万円なら、現状消費税は2000円です。それが、8%になったら、3200円まで増加することになります。このような計算を費目ごとに行い、毎月どれだけ負担が増えるのか割り出します。
結果を見て、「意外と多い」と感じるかもしれませんし、「案外少ないな」と感じる場合もあるかもしれません。どちらにせよ、漠然と不安に感じているよりは、具体的な数字がわかっていたほうが、覚悟を決めて増税に臨むことができます。
現在、きちんと毎月貯蓄し、支出も費目ごとに予算を決めて管理できている人は、増税によってくれぐれも貯蓄を減らさないようにしてください。貯蓄は死守し、それぞれの費目を少しずつ削ることで、現在の支出の割合を維持することが重要です。
しかし、その「割合を維持する」というのが、非常に難しいところです。そこで次回は、割合維持の方法について、考えていきたいと思います。
(構成/元山夏香)
横山光昭
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