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学者出身のフィッシャー氏は中銀の実務にも通じている(11月、ワシントン)=ロイター
イスラエルの前中銀総裁をFRB副議長に就ける米国という国
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20131214-00030633/
2013年12月14日 11時24分 天木 直人 | 外交評論家
12月13日の日経新聞がおどろくべき記事を掲載していた。米連邦準備理事会(FRB)の次期副議長としてスタンレー・フィッシャー前イスラエル中央銀行総裁(70)の指名が有力になったという記事だ。その記事はこう書いている。ホワイトハウスがフィッシャー氏に副議長就任を要請したという。イエレン氏と次期FRB議長の座を争ったサマーズ元財務長官が「私がマクロ経済学者になったのは先生の講義を受けたからだ」とその功績を絶賛しているという。バーナンキFBR議長の博士論文の指導官がこのフッシャー氏であるという。次期FRB議長に就任予定のイエレン副議長は危機管理の経験が少ない事が指摘されており、フィッシャー氏はそれを補う狙いがあるという。実質的にフィッシャー氏がFRBを動かすということだ。
いくらフィッシャー氏が功績と経験のある金融専門家であるといっても、およそ先進国の中で、自国の中央銀行を事実上支配するポストをイスラエルの前中央銀行総裁に委ねる国があるだろうか。しかもFRBの決定は、言うまでもなく世界の金融市場、金融政策を左右する。そのポストを米大統領府がイスラエル前中央銀行総裁に与えるのだ。これが米国と言う国だ。ユダヤ金融資本主義が世界を支配するという風説が、まるでその通りになったということである。米国の中東外交が何があってもイスラエルの安全保障を最優先するはずである(了)
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FRB副議長フィッシャー氏有力 豊富な経験、危機管理期待 前イスラエル中銀総裁
http://www.nikkei.com/article/DGXDASGM1202F_S3A211C1FF1000/
2013/12/13付日本経済新聞 朝刊
米連邦準備理事会(FRB)の次期副議長として、スタンレー・フィッシャー前イスラエル中央銀行総裁(70)の指名が有力になった。著名な経済学者であると同時に、国際通貨基金(IMF)でアジア通貨危機などに対処した経験もある。就任すれば異例の「大物副議長」として存在感を発揮することになりそうだ。
●FRB議長や欧州中銀総裁も師事
複数の米メディアによると、ホワイトハウスはフィッシャー氏に副議長就任を要請。同氏が内諾したとの報道もある。
「私がマクロ経済学者になったのは先生の講義を受けたからだ」。11月8日、イエレン氏と次期FRB議長の座を争ったサマーズ元財務長官は、ワシントンのIMF本部で開いたシンポジウムでフィッシャー氏の功績をたたえた。
サマーズ氏は、フィッシャー氏のマサチューセッツ工科大(MIT)教授時代の教え子。バーナンキFRB議長の博士論文の指導教官だったほか、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁もフィッシャー門下生だ。
自らも2005年から13年6月までイスラエル中銀総裁をつとめ、08年の金融危機以降は、自国通貨の急騰を抑える為替介入などでイスラエルへの危機連鎖を防いだ。1994年〜01年のIMF筆頭副専務理事時代は、アジア、中南米など新興国の通貨危機への対応にあたった。
学者出身の中銀総裁が増えるなか、フィッシャー氏はそのドンともいえる存在で国際的な尊敬を集めている。強みは学識経験とともに、危機管理や中銀の実務にも通じていることだ。
●イエレン氏の経験不足補う?
次期FRB議長に就任予定のイエレン副議長はFRBに長く在籍し、学識経験も深い。だが危機管理の経験が少ないことが指摘されており、フィッシャー氏の副議長起用はそれを補う狙いもあるようだ。
フィッシャー氏はイスラエル中銀総裁時代も、教え子のバーナンキ氏の相談に乗っていた。基本的には量的緩和など今のFRBの路線を支持しており、イエレン氏とも立場は近い。
ただ雇用創出を重視するハト派と目されるイエレン氏に比べると、フィッシャー氏はバブル防止など金融全体の安定により目を配るとみる向きもある。
(ワシントン支局長 藤井彰夫)
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