ピンチ／（Ｃ）日刊ゲンダイ

軽自動車増税が引き金 スズキは外資メーカーの標的になる
http://gendai.net/articles/view/news/146587
2013年12月11日　日刊ゲンダイ

　政府・与党は１４年度の税制改正で、軽自動車税を増税する方針を固めた。軽自動車に強いスズキの鈴木修社長（８３）は、当初から「弱い者イジメだ」と怒りをあらわにし、
　「所得の少ない人が仕事や生活に軽自動車を利用している」と反発。だが、増税の流れは変わらなかった。

「そもそも軽自動車税は米国がＴＰＰ交渉で持ち出した案件です。増税幅は別として、日本は他の交渉事を有利に進めるためにも受け入れるしかなかったでしょう」（市場関係者）

　自民税調は“弱い者イジメ批判”をかわすため、増税対象を新規購入に限る方針を打ち出したが、クルマはいずれ買い替える。利用者にとっては増税の先延ばしに過ぎない。

「現行は年７２００円ですが、１．５倍にする案が有力です。こうなると、軽自動車を手放す人が続出するかもしれません。メーカーは売り上げ激減に襲われます。業界再編も視野に入ってきます」（経済ジャーナリストの井上学氏）

■業界再編は必至！？

　軽自動車の主力メーカーはダイハツ工業とスズキだ。ただ、ダイハツはすでにトヨタ系列となっている。問題はスズキの未来だ。

「低価格で小回りの利く軽自動車は、アジア地域で需要は高まるばかりです。スズキ争奪戦が起きても不思議ではありません。外資は虎視眈々（たんたん）です。中国や韓国の自動車メーカーが、敵対的ＴＯＢを仕掛けてくる危険性も捨て切れません」（井上学氏）

　スズキは一時、独フォルクスワーゲンと提携していたが、ずっと独立系として歩んでいる。軽自動車増税が再編のキッカケとなりかねない。

コメント
01. 2013年12月12日 13:47:19 : nskrDkdNjE スーパーチャジャーターボで巻き返しだ
02. 2013年12月14日 00:04:33 : DuP9JLTVbc スズキは軽自動車の代名詞のように思われているが、これは日本国内に限ったものと見てよい。やり手の鈴木修社長は、軽自動車に頼っていては将来が不安だということに以前から気がついていた。それの答えがSX4やキザシである。これらの車種は日本国内ではほとんど売れていないが、外国では人気が高い。ニュージーランドでは、スズキはフォードに迫る販売台数だ。同じ日本の富士重工(スバル)を大きく上回っている。それの原動力がSX4や、キザシだ。 キザシは全長4,650mmだが全幅は1,820mmもある4ドアセダンだ。2,400ccの直列4気筒エンジンは、実に188馬力を発揮する。他社の同クラスよりパワーのあるエンジンがスズキの特長だが、やはり高性能バイクの技術が反映されているといえる。足回りは4輪独立懸架、前ストラット、後ろマルチリンクだ。ブレーキも4輪ディスクだ。特筆すべきは、ESPを備えていること。スズキは日本国内ではトヨタや日産にネームバリューで負けるので、キザシをほとんど売っていないも同然だが、この車のレベルの高さは特筆ものだ。軽自動車メーカーだと思い込んでいる日本人には売れないのは、本当に惜しいものだ。 キザシの下にSX4があるが、これも全幅が1,765mmの5ナンバー枠完全無視タイプだ。これでエンジンは1.6リッターと2リッター。ハンガリーのマジャールスズキで生産している。見れば分かるが、完全に欧州車。それもイタリア車そのものである。こうして見ると、スズキって日本国内では軽自動車を地道につくっているメーカーではないことが分かる。外国では、完全に弾けているのだ。 スズキは軽自動車専業メーカーではない。小型車、中型車の技術も磨いてきたのだ。外国では、小型車のスイフトも高い評価を得ている。とにかく運転して面白いのだ。軽自動車を増税したら、欧州で磨いた小型車開発能力を日本国内に転用して、増税の恨みを「倍返し」するかも知れない。 2012 Suzuki Kizashi Test Drive & Car Review http://www.youtube.com/watch?v=e8Vl2UUvdKc Suzuki Kizashi Commercial http://www.youtube.com/watch?v=nK2KOtmFJmo

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