http://www.asyura2.com/13/hasan84/msg/358.html
Tweet |
規定時間で帰る/(C)日刊ゲンダイ
「長時間労働=会社のため」は非常識 「残業好き上司」はリストラされる
http://gendai.net/articles/view/life/146544
2013年12月9日 日刊ゲンダイ
ちょっとつらくなる調査結果だ。内閣府がサラリーマンの労働時間と評価について意識調査を行ったところ、かなり“ブラック”な実態が浮き彫りになった。
「残業している部下を上司はどう評価していると思うか」という問いに「頑張っている」と答えた人は、1日の労働時間が12時間以上の人が53%、10時間未満の人が38%だった。また、「残業している部下を、上司は『責任感が強い』と評価していると思う」と答えた人は、12時間以上が39%、10時間未満が30%だった。
調査対象は、20〜59歳の働いている3154人。つまり、1日の労働時間が長い人ほど、残業をすることが高評価につながると考えているようだ。人を使う立場の上司はもちろん、使われる立場の部下までもが“残業礼賛”の傾向があるのはすごい。
■管理能力ゼロの烙印を押される
だが、時代は変わった。部下を使う立場の人は、頭を切り替えた方がいい。こんな調査結果を真に受けて部下を酷使する「残業バカ上司」は、自滅するのだ。
人材コンサルタントの菅野宏三氏が言う。
「労働基準法では、1日8時間を超える労働は、25%以上の時間外手当の支払いが義務づけられています。3年前からは、月60時間を超えた分について割増率を50%以上にすることが追加されました。なぜ、こんな追加がなされたかといえば、残業を減らす流れをつくるため。当然、経営陣はこの流れを無視できませんから、時代の流れは“アンチ残業”です。“24時間働けますか”の時代とは違うのです」
ところが、バブル世代より上の世代は“24時間戦士”をよしとすることが体に染みついているため、部下に長時間労働を強いる。それが会社に評価され、出世できた時代もあった。
そういえば、仕事が長引いたときほど、妙なハイテンションで飲みに誘うのは、50代だったりする。残業を終えてヘロヘロの20代、30代は帰りたがっているから、残業をよしとしていた部下ともギャップが生まれる……。
大手商社の伊藤忠商事は、午後8時以降の残業を原則禁止し、午前5〜9時の時間外手当の割増率を引き上げる新制度を導入した。現在、月平均37時間の残業を30時間台前半に減らすのが目標だという。海外との取引の関係で、深夜残業を強いられた商社でさえ、革新的な早朝出社で、残業削減を狙っているのだ。
「そんな時代に、部下の長時間残業を強いるような上司は、<管理能力ゼロ、無能>の烙印(らくいん)を押され、リストラ対象になります。考え方を改めないと、自分で自分の首を絞めることになるのです」(菅野氏)
従順だった部下が反発して、労基署に訴えてトラブルになる恐れだってある。今は、残業する部下がいたら、「早く帰れ!」と尻を叩かないと、自分のクビを絞める。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。