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GDP二次速報と景気ウォッチャー調査
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52532135.html
2013年12月09日 在野のアナリスト
みんなの党、江田議員他13名が離党しました。渡辺代表はマインドコントロール、とまで述べましたが、修正合意のスジの悪さが大量離反を招いており、与党に近づく野党は壊滅する恐れを、強く意識させたことが影響します。NHKの世論調査をみると、自公、みんなが大きく政党支持率を落としており、党内がまとまらず衆参で欠席した維新が、漁夫の利を得た形です。内閣支持率も10%程度おとしており、潮目が変わった感もあり、益々渡辺氏の判断が正しかったのか、問われます。
安倍首相による、閉会をうけた記者会見も行われましたが、特定秘密保護法の恣意的な運用はしない、という説明は鵜呑みにできません。南アのマンデラ氏が亡くなりましたが、彼はかつて時の政権からテロリストとして処分されました。テロリストの敵は、テロリストです。安倍政権に敵対するものは、国家転覆の恐れがある、とされる可能性が高い。だからといって、国民を糾弾すると政府が転覆しかねないので、恐らくこれは個人情報保護法のように、行政上の不都合な情報を隠す目的が強くなるはずです。そしてそれは、政権を攻撃する政治家、メディアを調査し、微罪、軽犯罪を集めることに使われかねない。そしてそれを隠蔽する目的での利用が考えられます。官僚が運用に携わるシステムを、官僚が都合よく使わないはずがなく、官僚に非協力的な政治家、メディアなども攻撃の対象となる恐れが拭えないのでしょう。
内閣府から二つの重要な経済指標が発表されました。まずGDP二次速報ですが、年率換算で1.1%と、一次速報より0.8%も低下しました。大体、一次速報が注目されますので、二次速報は大きく報じられませんが、安倍ノミクスに急ブレーキ、という表現がぴったりです。設備投資が一次速報から0.2下がった、と説明していますが、それ以上に国民総所得が-0.2となっており、日本全体で稼げていない、という形が鮮明です。公共工事の大盤振る舞いも、広がりは感じられません。
円安効果が輸出に利くのは1年〜1年半後、という人もいますが、これは誤りです。過去、そうした結果になったのは円安より、海外でバブルがおきたことで消費が活況だった、ということが影響しています。いくら為替予約がある、といっても円安で値下げできるなら遅くとも半年で効果が出るはずです。日本でも同様に、購買力を高めるのは価格のみならず、イメージ戦略やアフターサービスなど、多岐に亘ります。値下げし、一時的に販売を押し上げてもそれでブランドイメージを崩せば、次の成長はつかめない。今の韓国をみているとまさにそうした形です。
もう一つ、景気ウォッチャー調査が出てきましたが、家計動向では早くも住宅関連の落ち込みが激しくなっており、増税前の駆け込み需要が、小売、製造業には利いていますが、設備投資が低下しているように、増税後の影響についてすでに身構えている印象です。雇用関連も0.3下がりましたが、これが右肩下がりになるなら、ここからの景気はすべて消費税増税前の駆け込み需要に支えられる、という形が鮮明になるのでしょう。それは伸びない賃金が影響します。
米国では、エネルギー価格が低下しており、それが消費への悪影響を防ぎます。しかし日本ではエネルギー価格の上昇が大きい。日本ではコアCPIを物価動向として採用しますが、世界はコアコアCPIを用いる、との指摘もあるように、デフレ脱却などはまだ道半ばにして7-9月期GDPの伸びが鈍化したように、国民全体は苦しくなっています。NHKの世論調査でも好景気を実感できているのは16%と出ていたように、これが安倍ノミクスの真相です。統計調査で窺えるのは、今の日本は踊り場、停滞という言葉であり、潮目がかわった政権支持率とともに、マインド低下が今後の経済にも暗い影を落としそうな雰囲気がでてきた、といえるのでしょうね。
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