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日本人海外旅行者の最近1年の「余らせ外貨」は約4000億円
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20131207-00010018-biz_dime-nb
@DIME 2013/12/7 22:44 DIME編集部
ここ数年、国内でも外貨両替に関する詐欺事件が横行。また、旅行先で現金の盗難・紛失事件は相変わらず頻発しており、海外では多額の現金を持ち歩くのは危険だと言える。株式会社旅行綜研は、2012年7月〜2013年6月の1年間で海外旅行をした全国の20〜60代の男女1000名に対し「両替に関する調査」を(2013年7月19日〜21日)実施した。今回の調査で、直近1年間の日本人海外旅行者の両替総額が推計1兆6300億円もの金額になっていることや、帰国時に余らせてしまった外貨「余らせ外貨」の推計総額が4000億円にもなっていた事実が明らかになった。
■昨年の外貨両替総額は推計1兆6361億1771万3494円
10万円以上も両替した人は全体の約25%以上にものぼる。直近1年間の海外旅行において、両替総額が5〜10万円という人が27%で最多。また、10万円以上両替している人は計20%以上もいることが分かった。最高額では、150万円と回答した人も。この直近1年間の両替総額を日本全体の出国者数で推計すると、合計で1兆6361億1771万3494円にのぼる。両替を行なう場所としては国内、現地問わず空港が57.2%(日本の空港が26.3%、現地空港が30.9%)と人気。海外で両替した人のほうが76.1%(現地のいずれかを選択した人の総計)と多い傾向にある。
■直近1年間に両替した外貨のうち「余らせ外貨」は推計総額3846億7023万9890円
直近1年間で海外旅行した人のうち、92.2%の人が両替外貨を余らせていることがわかった。
両替の平均金額は一人あたり21632.5円。また、推計総額は東京都が2020年夏季オリンピック開催への準備基金として用意している金額(約4000億円)に相当する額だ。
■「余らせ外貨」をそのまま保管する人が81.7%。15.6%の人が手数料が2重にかかる再両替を経験
余った外貨の使い道としては「保管している」と回答した人が81.7%。保管している人の約半数(51.4%)は、その額が5000円未満だったが、中には30万円以上という人も。一方、再両替した人は15.6%。このうち62.5%は1万円以下を再両替したと回答しており、少額にも関わらず手数料や時間を倍もかけて両替している人がまだ多いということがわかった。しかし、再両替した人のうち8割以上が「手数料が2度かかって損した」とも回答。
また、「両替を多くしすぎたのはなぜか」という質問に関しては、「何かあった時のため」という漠然とした不安をあげている人が半数以上(55.7%)おり、現金を持っていないと不安な日本人像が浮き彫りになった。
■5000円以下の支払いでも頻繁にカードを使用するカード派の人のほうが「現金派」より海外旅行先で持ち歩く現金も平均1万円以上少なく、「余らせ外貨」も少ない
5000円以下の少額の支払いでもカードを使うカード派な人ほど海外でも持ち歩く現金の額は少なく、その平均金額の差は1万3505円にもなることがわかった。また「余らせ外貨」の平均金額は、クレジットカード派の方が現金派よりも1021.7円少なく、手数料や時間の無駄をせず、賢く海外旅行を楽しんでいる傾向が強いと考えられる。
「次回の海外旅行ではもっとクレジットカードを使用したい」という人は8割以上おり、なかでも「現金は必要最低限だけで、主にカードを利用する」と回答した人は43.2%にものぼった。海外におけるクレジットカードの利便性などを強く感じた人は多いようだ。
調査の結果、海外旅行者の外貨両替額は平均92,009.5円。旅行者全人口に当てはめた際の両替総額は推計で1兆6361億1771万3494円に相当することが分かった。また、両替のし過ぎによる「余らせ外貨」は海外旅行者一人あたり平均21632.5円で、同じく総額を求めると3846億7023万9890円になる。これらの余らせ外貨は、タンス預金のごとく「保管している」という人が8割以上もおり、しかもその額が1万円以上になっている人が32.2%もいる。
海外旅行の度に多額の日本円を両替していく日本人。海外では国内以上にスリやひったくりの被害を受けやすいにも関わらず、やはり渡航先で現金を持っていないと不安な人が多いようだ。一方、余らせ外貨の反省からか次回からカードを活用したいと考えている人も多いことが分かった。
■調査概要
【調査対象と回収サンプル数】2012年7月〜2013年6月に海外経験のある20〜60歳代の男女計1000人
【調査地域】全国
【調査方法】インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)
【調査期間】2013年7月19日〜21日
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