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実情は厳しい/(C)日刊ゲンダイ
アベノミクスの“反動”クッキリ 実質賃金4カ月連続マイナス
http://gendai.net/articles/view/news/146464
2013年12月5日 日刊ゲンダイ
連合は14年春闘で5年ぶりにベースアップ(ベア)を要求する。当然の動きだろう。サラリーマンの給与は、実質減り続けているのだ。
3日公表の毎月勤労統計調査10月分(厚労省)を見るとよく分かる。給与総額こそ26万7167円と前年同月比0.1%増だったが、所定内給与(基本給)は0.4%減の24万2153円。昨年まで7年連続で減り続け、今年もずっとマイナスを記録している。8年連続の基本給減は避けようがない。
「実質賃金も4カ月連続で減少しています。これは物価上昇を考慮して算出する給与額で、10月はマイナス1.3%でした。3月から6月まではプラスでしたが、7月以降は円安による輸入インフレの影響が色濃くなっています」(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
給与も実質賃金もマイナス。アベノミクスによって、輸出中心の大企業は恩恵を受けているが、庶民生活は苦しさを増す一方だ。
「賃上げにはタイムラグがあるとよくいわれます。しかし、中小・零細企業が円安の恩恵を受けられる保証はありません。賃上げも掛け声で終わる危険性があります」(熊野氏)
東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏も言う。
「ある金融機関が都内23区の中小・零細を対象にアンケート調査を実施したところ、9割の企業が<賃上げしない>と回答しています。残りの1割も<検討中>ですから、賃上げに踏み切る会社はほとんどないでしょう。これが実態です。サラリーマンの約7割は中小企業に勤めています。一部の大企業だけが潤う“アベノミクス恩恵の格差”は拡大するばかりでしょう」
証券各社は「さらなる円安」を予測している。13年末は1ドル=104円、14年末は110円だ。輸入インフレは加速していくが、給与は増えない。そこに来年4月の消費増税が追い打ちをかける。実質賃金は、ますます減少だ。政府や日銀が主張する「景気は緩やかな回復を続けていく」をうのみにするとヒドイ目に遭う。
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