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消費増税で逆噴射の恐れ アベノミクスの金融政策でデフレ脱却順調も… 高橋洋一(ZAKZAK) 
http://www.asyura2.com/13/hasan84/msg/281.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 12 月 05 日 09:34:23: AtMSjtXKW4rJY
 

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131205/dms1312050726002-n1.htm
2013.12.05 「日本」の解き方


 総務省が11月29日に発表した10月の全国消費者物価指数(CPI)によれば、生鮮食品を除くコアCPI上昇率(前年同月比)は0・9%で5カ月連続のプラスだった。また、食料とエネルギーを除くコアコアCPI上昇率は0・3%で、2008年10月以来5年ぶりにプラスとなった。

 これについてメディアの扱いはまったく平板的だった。コアCPIとコアコアCPIの差をもって、「円安を背景に電気代やガソリンなどエネルギー価格が上昇した」とし、コアコアCPIでは「傷害保険料や外国パック旅行、家電製品で下げ止まりや上昇の動きがあった」と説明している。

 こうした描写は発表された統計を見れば書いてあるので、何の付加価値もない報道である。役所の担当者のブリーフ通りに書いても、何が上がった何が下がったかなどという「滑った転んだ」のたぐいの表層的な話になってしまう。個々の価格の動きの背景に何があるのかを書く必要があるのだが、統計の担当は入社間もない若い記者が担当することが多いので、深掘りのないつまらないものが多くなるのだろうか。

 本コラムの読者であれば、日銀がマネタリーベース(中央銀行が供給する通貨)を増やすと、その後に予想インフレ率が高まり、それが実質金利を下げて、その後に民間経済の消費、投資、輸出を押し上げて景気回復、物価、賃金の上昇が起こるということをご存じだろう。株高、円安はこうした過程の副産物である。

 実際、アベノミクスでこれらが起こっている。13年7〜9月期のGDP(国内総生産)1次速報では、政権交代前の12年10〜12月期と比較して、実質GDPで13兆円増加している。その内訳を民間消費、民間投資、公的消費、公的投資、純輸出に分解して、それぞれの割合を見ると、36%、20%、8%、26%、10%となる。

 民間消費、民間投資、純輸出が金融政策の効果、公的消費、公的投資が財政政策の効果とすれば、政権交代以降の実質GDPの増加のうち、金融政策によるものが66%、財政政策によるものが34%となる。こうした景気回復が物価を押し上げているので、最近の物価上昇は、金融政策で3分の2、財政政策で3分の1という説明ができることとなる。財政政策によって誘発された民間消費や投資もあるかもしれないが、それを勘案しても、少なくとも金融政策による効果が半分以上であろう。

 このまま、金融政策と財政政策を継続すれば、すんなりとデフレ脱却までいくかもしれない。しかし、来年4月以降は消費税増税がある。これは民間経済にダメージを与える。これまで一定の景気押し上げ効果のあった財政政策がバックギアに入り、景気押し下げ効果に転じるのだ。

 来年度の実質GDP成長率は、政府・日銀は1%強だが、民間シンクタンクは0・5〜1%程度だ。民間の見通しが正しければ、GDPギャップはせいぜいゼロ近辺なので、物価上昇の流れは止まる。となるとデフレ脱却に近づきそうで近づけない、または逆戻りというすっきりしない見通しだ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)


 

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コメント
 
01. 2013年12月05日 10:30:58 : hXvkNL5IIw
世界中がデフレに落ち込んでいる局面において、アベノミクスのお陰で日本だけがデフレから脱却できる可能性がうっすらと見えてきたのに、消費税増税の逆噴射で後戻りする。 もしそうなるとすれば、アベノミクスでの異次元の金融緩和は本来の意味を失う結果となる。 消費税増税が財務省の強引な圧力の結果だとすれば、少なくとも財務省は安倍自民党の政策の根幹を破壊する意図を持っていると言う事だろう。 異次元の金融緩和によってデフレからの脱却が可能かどうかについては、異論もあるだろう。 併し少なくとも内需を活性化し、円安による輸出の拡大、製造業の復活による雇用機会の増進の可能性は否定できない。 この段階ではデフレによって停滞した経済を再度拡大基調に持っていけるのであれば、財務省の主張する財務規律を、ある程度犠牲にすることは止むを得ないと考えるのが普通だろう。 この際悪平等の消費税を増税するのではなく、逆に減律することの方が整合性のある政策だと思う。 民主党政権が成立した時に話題となった高速道路料金の値下げも、同じ意味で考慮に値するのじゃないだろうか。 財政規律を問題にするのであれば、高額所得に対する累進課税が妥当だと思う。

02. 2013年12月05日 12:50:27 : nJF6kGWndY

>日銀がマネタリーベース(中央銀行が供給する通貨)を増やすと、その後に予想インフレ率が高まり、それが実質金利を下げて、その後に民間経済の消費、投資、輸出を押し上げて景気回復、物価、賃金の上昇が起こるということをご存じだろう。株高、円安はこうした過程の副産物

残念ながら違うだろう

確かにリフレ派の主張する通りQEによる、実体経済への刺戟効果もあるが、実際は、かなり小さく、
株高。円安効果の方が、圧倒的に大きかったというのが現状だろう


03. 2013年12月05日 12:55:18 : nJF6kGWndY

>デフレ脱却に近づきそうで近づけない、または逆戻り

海外景気の下振れが思ったほど大きくないから、順調に行けば、補正増額と追加緩和で、デフレ脱却になりそうだが

まだ予断は許さない


しかし、あまり思い切ったことをすると、例によって、インフレで国民生活破綻!と騒ぐマスゴミによって、政治的に潰されることになるから、

そう簡単ではないということだな



04. 2013年12月05日 17:57:15 : hViZKmZ9hk
>02

違うということはないですよ。

副産物の効果の方が大きかったということ。


05. 2013年12月05日 18:12:12 : BDDFeQHT6I
どんどん金を流せばすべてがうまく行くなら100年も前から世界中でやっているはずだろう、現実はそんな馬鹿な手法が通用するはずもなく、現にアメリカでやっている同じ手法のQEでは溢れた金の行き場が無くて株式市場だけに流れている。
日本では銀行が爪の先ほどのリスクも取りたくないので日銀の当座に眠っている、何せ預金金利はただ同然なのだ無理はしない。
結局通貨の増発は通貨の価値を下げるだけで、一部輸出企業は為替差益が出るかもしれないが日本全体から見れば大変な損害を被って終わるだろう。
インフレターゲットみたいなことを言って始めたが、やっていることは自国通貨の価値を下げて輸入製品の値上げを招いただけだ。

06. 2013年12月05日 22:01:49 : nJF6kGWndY
>>04 違うということはない 副産物の効果の方が大きかった

もちろん池田信夫ら反リフレ派が言うような完全な間違い(無相関)と言っているわけではないよ

個人的には現在の政治状況ではQEは必要悪だと考えている


正確に言えば、異次元緩和は高橋洋一のようなリフレ派が期待していたような大きな実体経済への刺激効果

つまり「実質金利を下げ 民間経済の消費、投資、輸出を押し上げ」効果は非常に小さかった。
その点では、野口悠紀雄らの指摘は間違いではないし

また既に50兆円は増えたマネタリーベースとBEIや円相場の間の関係も、ソロスチャートで予測できるほど、単純ではない

世界は部分的な真実と、多くの誤りに満ちており、我々は、それを事前に知ることはできないということだろう

http://diamond.jp/category/s-noguchinichigin
利益は増えたが、雇用や生産は拡大せず 


http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51851565.html
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1311.pdf
http://diamond.jp/articles/-/30964
予想インフレ率は、総選挙で自民党勝利後0.8%程度までにあがった。これを2%程度まで高めるためには、
60〜80兆円のマネタリーベースの増加が必要になる。ちなみに、ソロスチャートなどから、その場合円ドルレートは110〜120円程度


07. 2013年12月06日 11:58:57 : hViZKmZ9hk
>06

>もちろん池田信夫ら反リフレ派が言うような完全な間違い(無相関)と言っているわけではないよ

了解

>つまり「実質金利を下げ 民間経済の消費、投資、輸出を押し上げ」効果は非常に小さかった。
>その点では、野口悠紀雄らの指摘は間違いではないし

QEで始めに反応するのは為替、株式で次に設備投資増加となる。雇用増加、賃金上昇には、2〜3年かかると言っている。
QE開始から半年のところで野口氏が言うような主張は、池田信夫となんら変わらないような感じがする。

デフレ脱却時の緩和で設備投資が増加しても企業は内部資金を最初に使うから、外部資金を借りるまでには時間がかかるので、3年ぐらい経たないと貸出は増えない。
銀行貸し出しは一番最後に効果が表れる。と言っています。

>また既に50兆円は増えたマネタリーベースとBEIや円相場の間の関係も、ソロスチャートで予測できるほど、単純ではない

確かに。
為替をマネタリーベースの比によって説明できるのは、7割くらいである。と高橋洋一氏も言っています。
為替の予想にはBEIや他国の状態・政策、購買力平価、歴史、テクニカル、ポジション、大衆心理といったものが必要となってくると思いますが、BEIも相場ものと考えるならさらに難しい。
複雑に絡み合っているので短期予想をするべきではないが大局的に考えれば、高橋氏の言っているようになるでしょう。


08. 2013年12月06日 18:47:58 : hViZKmZ9hk
>07
>QEで始めに反応するのは為替、株式で次に設備投資増加となる。雇用増加、賃金上昇には、2〜3年かかると言っている。

↑岩田副総裁や高橋洋一氏が言っている。


09. 2013年12月06日 19:06:31 : BDDFeQHT6I
今の物価上昇は金融緩和で価値が下落した円による輸入製品の価格高騰、日本国内の経済活動が活性化して需要が生まれての価格上昇とは違う、こんなインフレで良いなら誰も20年以上もデフレで苦労なんぞしない。

10. 2013年12月06日 19:18:31 : hViZKmZ9hk
>09
ちょっとずれてる。
日本で起きたデフレは、日銀による失策によるところが大きい。
現在は好況からインフレになる前段階。

失策を改善し実質金利を下げ経済を活性化しようとしている。


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