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日銀の決算は赤字でも気にする必要なし 政府と連結して考えれば些細な事 高橋洋一(ZAKZAK) 
http://www.asyura2.com/13/hasan84/msg/273.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 12 月 04 日 16:30:22: AtMSjtXKW4rJY
 

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131204/dms1312040730002-n1.htm
2013.12.04 「日本」の解き方


 日銀が9月中間決算で、5年ぶりに中間黒字になったと発表した。一方で、異次元緩和終了時には赤字になり、国庫納付金を納められなくなるとの報道もある。日銀の決算はどうやって決まるのだろうか。

 日銀の仕事を簡単に言えば、カネを刷るか(金融緩和)、刷らないか(金融引き締め。カネの回収)だ。資産(国債など)の購入と同時にカネを刷るというのが、他の企業ではできない「発券銀行」たるゆえんだ。カネは利息なしだが、購入資産には利息が付く。要するにカネを刷ればするほど、日銀は儲かる仕組みだ。

 1年の利益は、購入資産の利息分だけだが、それがずっと続くわけで、それらを合算すると、利益は購入資産金額、つまりカネを刷った分の総額(正確には通貨発行の経費を引いた分)になる。これを経済学では通貨発行益(シニョレッジ)という。

 日銀の通貨発行益の1年分が毎年の日銀の利益になるが、ここから経費を差し引いて国庫納付金となり、政府の収入になる。それが財政支出を通じて、実物経済に投入されるという流れだ。1年分ではあまり大きくないが、通年合算ベースでは100兆円弱となり、長期的には物価上昇の原動力になる。

 これは、経済学教科書ではワルラスの法則として知られており、貨幣部門の超過供給は、広義の政府部門である日銀の通貨発行益を生み、それが、非貨幣部門の超過需要となっている。つまり、日銀が通貨を発行すれば、ほぼその残高に等しい通貨発行益が生じてそれが有効需要を創出するのでモノの価格が上がるわけだ。

 実際の日銀の9月中間決算では、4006億円の黒字と、中間決算としては5年ぶりの黒字に転換した。経常損益も6021億円の黒字だった。

 その要因は、円安の為替差益と金利収入増だ。いずれも、量的緩和による影響だ。この意味で、量的緩和の効果が出ていることが確認できる内容になっている。

 もっとも、日銀関係者は、日銀決算に異常にこだわることがしばしばある。日銀は政府の子会社なので、日銀単独の数字だけで見てはならず、政府と連結して考えるのが正しい。日銀決算への異常なこだわりは、日銀関係者が庭先だけを見ているのだ。それが、異次元緩和終了時に日銀が赤字になって大変だ、という議論につながっている。

 しかし、実際には異次元緩和が終わるときには、景気は良くなっているはずだ。景気が良くなれば財政状況も良くなっているはずなので、日銀の赤字など、政府と連結して考えれば、ささいなことになる。

 かつてローレンス・サマーズ元財務長官が来日したとき、ある会食があった。同席した日銀幹部は、やはり庭先だけを考えて、「金融緩和して金利が上昇したら日銀の決算が危なくなる」と一生懸命に説明した。これを聞いたサマーズ氏は、ばかにしたように「So What?(それで?)」といった。広い視野を持つべき日銀幹部が目先のことや日銀だけしか見えないことにあきれたわけだ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)


 

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コメント
 
01. 2013年12月04日 17:57:32 : hXvkNL5IIw
だから、so what?

02. 2013年12月04日 19:29:59 : nJF6kGWndY

こういう基礎的なことすら知らずに、やれ破綻だ!と騒ぐnevadaみたいなのも多いから

zakzakみたいな大衆向けサイトで啓蒙してるのだろうが、別に一般投資家が心配しているのは

日銀の株価や破綻ではなく、円レートや、金利のリスクプレミアムへの影響であり、

当然、QQEを進めるほど、それらに対して日銀の資産構成は、影響が生じてくる



03. 2013年12月05日 02:13:57 : ArLVW38Mhw
まず「異次元緩和が終わるときには、景気は良くなっているはずだ」という根拠薄弱な希望的観測をもとに、「日銀の赤字など、政府と連結して考えれば、ささいなことになる」というのならば、そのような結論もまた根拠のない開き直りに過ぎないということになる。緩和が終わる(縮小又は引き締める)時というのは、即ち緩和によって支えられていた経済が、その支えを失う時を意味する。今のアメリカを見よ。日銀より前から大緩和を継続しているが、緩和縮小へ踏み切るだけの明確な好材料がなく、出口の議論はあるが、実行したくても出来ないというのが現状である。大きな後退を伴わずに縮小できる時がいずれ来ると信じて疑わない人もいるが、果たしてそれは正しい見方であろうか。

04. 2013年12月05日 07:44:42 : sUpHQ8Q75g
>>03
> 日銀より前から大緩和を継続しているが、緩和縮小へ踏み切るだけの明確な好材料がなく、出口の議論はあるが、実行したくても出来ないというのが現状である。

その通り
FRBがQEを長年継続しても米の実体経済が上向かないのは
FRBが金融市場に供給するマネーはほとんど市中経済へ向かわず
金融市場内を巡るだけだからだ
これは日本にも当てはまる

いくら株式市場が史上最高値を更新しようが実体経済を反映した結果じゃない
中東の混乱に乗じて一儲け企んだ輩が
債券をFRBに売って手にしたカネを原油や金市場に突っ込み
中東の混乱が落ち着きを見せれば
原油や金のポジションを手放して現金化し今度は株式市場に突っ込む

経済指標でちょっと良い数字が出りゃFRBが早期緩和縮小に動くと騒ぎ始め
経済が上向いてることを示してるはずなのに株式市場は大幅下落
経済指標で悪い数字が出りゃFRBの緩和縮小は遠のくと騒ぎ始め
経済が不調なことを示してるはずなのに株式市場は途端に大幅上昇

株価だけを見て『米経済ゼッコーチョー』と叫んどる阿呆に付ける薬はないw


05. 2013年12月05日 23:23:35 : nJF6kGWndY
>>03 大きな後退を伴わずに縮小できる時がいずれ来ると信じて疑わない人もいるが、果たしてそれは正しい見方であろうか

米国の失業率が6.5^5.5%の間に下がってきて、インフレ率が2~3%を超えてくれば、

流石に、これまでと同様の緩和を継続することは政治的に無理だから

必然的に縮小せざる得ない

その時、とりあえず金融相場は終わるだろうが、大きな後退だとは思わないね


あと縮小のタイミングが以前の日銀のように早すぎ、引き締めの度合いが強すぎれば

または世界経済が低迷する状況であれば、

ドル高が急劇に進展し、資産価格と企業利益は下落し、失業率は再上昇し、再び緩和拡大圧力がかかるだろう

ケースバイケースといったところだな


06. 2013年12月06日 18:45:22 : hViZKmZ9hk
>03
米企業利益は2兆ドル近くも稼ぎ出している。
現状は、絶好調といってもいいだろう。

もうそろそろQEを終了させなければならない状況になってきた。

相場的にみると出口戦略を成功させた事例は、聞いたことがないが
恐慌は既に終わっている。
株式が下落することは間違いないだろうが、2008年の時のような世界を
揺るがすほどの衝撃は考えづらい。
儲けたければ、ダウを空売りすればいい。


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