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国際化出来なかった事をみずから認めた武田薬品長谷川社長の衝撃
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20131201-00030245/
2013年12月1日 10時26分 天木 直人 | 外交評論家
武田薬品が初の外国人社長を決めた。いまでは外国人社長はめずらしくない。
しかしこれを発表した長谷川閑史社長の言葉は衝撃的だ(12月1日日経)。
いわく、「武田がグローバルに競争力のある会社になるため、買収した海外企業を本社からコントロールして統治する力量が問われている。しかし、できなかった。我々にまだ力がなかった」。いわく、「正直、私の持つグローバルマーケッティングの感覚は古い。新興国については経験がないから感覚的に分からない。新興国で営業部隊を自在に動かしたり、問題解決したりできるリーダーとして成功体験がある人物がやらないとダメだ」などなど。
極め付きは最後の次の言葉だ。いわく、「日本人も含めた候補者の中から探した。選んだ6人はすべてトップクラスの才能の持ち主だった。社員からも意見を集め、CEOの要件はどういうものか突き詰めた」。そして最後に選んだのがヘッドハント会社を通じて探した英グラクソン・スミスクライン幹部のクリストフ・ウェーバー(47)氏であるという。これは、金があれば買収してグローバリズムに対応できるが、その後の経営は日本人には出来ないという事を公然と認めたということだ。
おそらくいま日本の大企業の多くは同じような問題を抱えているに違いない。グローバリズムが叫ばれて久しい。外国人幹部を雇い、外国企業の買収までは出来た。しかしいくらそれを繰り返しても、日本企業風土を捨て去らない限り本当のグローバリズムはおぼつかないことが分かった。もはや日本企業を捨て去って、文字通り外国人社長の手で国際競争に勝てる企業に変身するしかないということである。
いまの日本で深刻な問題を抱えているのは政治だけではない。かつては世界一と豪語していた日本経済もまた、経験した事の無い苦しい状況に追い込まれているということである。日本の正念場である(了)
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