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イトマンは墓場まで…訃報が触れない堤清二さんの「光と影」(日刊ゲンダイ) 
http://www.asyura2.com/13/hasan84/msg/228.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 12 月 01 日 07:56:00: igsppGRN/E9PQ
 

イトマンは墓場まで…訃報が触れない堤清二さんの「光と影」
http://gendai.net/articles/view/news/146352
2013年11月30日 日刊ゲンダイ


 セゾングループを率いた堤清二さん(享年86)が亡くなったが、この人の人生には「光」と「影」がある。
「光」の部分はもちろん、小売業に文化事業を融合させ、新しいタイプの百貨店だけでなく、美術館や劇場を展開、「セゾン文化」を築きあげたことだ。作家・詩人、辻井喬としても長編詩「わたつみ 三部作」で藤村記念歴程賞を受けるなど活躍した。

 しかし、こうした文化的側面が経営者としては「影」の部分になる。作家の立石泰則氏が著した「漂流する経営 堤清二とセゾングループ」にはこんな逸話が出てくる。

 兵庫県尼崎市につくられた大型プロジェクト「つかしん」(塚口新町店)のコンセプトを決める会議のシーンだ。幹部が「新しいショッピングセンター」のコンセプトを説明すると、堤氏は「全然違う。俺がつくりたいのは店なんかじゃない。街をだ。計画を白紙に戻せ」と怒る。理解できない幹部社員がキョトンとしていると、「街には飲み屋や交番や銭湯がなきゃおかしいだろ」と畳み掛けるが、それじゃあ、どうするかという具体策は言わない。ショッピングセンターをつくるものと思い込んでいた幹部社員は右往左往――。

 セゾングループを率いた堤清二さん(享年86)が亡くなったが、この人の人生には「光」と「影」がある。
「光」の部分はもちろん、小売業に文化事業を融合させ、新しいタイプの百貨店だけでなく、美術館や劇場を展開、「セゾン文化」を築きあげたことだ。作家・詩人、辻井喬としても長編詩「わたつみ 三部作」で藤村記念歴程賞を受けるなど活躍した。

 しかし、こうした文化的側面が経営者としては「影」の部分になる。作家の立石泰則氏が著した「漂流する経営 堤清二とセゾングループ」にはこんな逸話が出てくる。

 兵庫県尼崎市につくられた大型プロジェクト「つかしん」(塚口新町店)のコンセプトを決める会議のシーンだ。幹部が「新しいショッピングセンター」のコンセプトを説明すると、堤氏は「全然違う。俺がつくりたいのは店なんかじゃない。街をだ。計画を白紙に戻せ」と怒る。理解できない幹部社員がキョトンとしていると、「街には飲み屋や交番や銭湯がなきゃおかしいだろ」と畳み掛けるが、それじゃあ、どうするかという具体策は言わない。ショッピングセンターをつくるものと思い込んでいた幹部社員は右往左往――。

 イトマンはピサから118億円もの絵画を購入する。その過程で、西武百貨店の外商課長が偽造の「鑑定評価書」を作成したことが発覚したり、西武百貨店の取締役が許永中とたびたび会って、食事をしていたことなどが明るみに出た。

「イトマンからピサに流れた金はどこに消えたのか。それは今も謎のままなのです。当時、絵画は壁にかかる不動産といわれ、裏金やリベートに便利な存在だった。普通に考えて、これだけの取引ですから、百貨店の上層部が知らなかったとは思えませんが、堤氏はこの部分だけは何も語らず、逝ってしまった」(経済ジャーナリスト・有森隆氏)

 生い立ちも含めて、その人生を簡単に語れる人ではない。


 

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コメント
 
01. 2013年12月01日 08:50:10 : 4nUorXXyTU
信用創造の根源が土地だった土地本位制の盛衰を西部グループの盛衰で日本人は実感することとなった。他力本願の企業経営はアベノミクスの先行きを暗示している。

02. 2013年12月01日 10:26:21 : DuP9JLTVbc
当方、滋賀県出身なので堤一族のことはよく知っているつもりだが、堤清二氏は雰囲気が鳩山元首相に似ている気がする。つかしんの話が出ているが、この方は理想主義を語る傾向があるね。ところが現実に即していないと言うか、自分の頭で収支の感覚が掴めない。これが災いして、自らのグループが崩壊する原因となった。

子供の頃から「腹違い」だと馬鹿にされ、その境遇の原因となった父に反発していたそうだ。もし義明氏と異母兄弟でなかったら、清二氏は経営者にならず、そのまま文学者になっていたと思う。父から国土計画を譲り受けた義明氏に対抗して、自らも不動産業に力を入れたが、元手がないから銀行からの借り入れに頼った。これがバブル崩壊で破綻し、西洋環境開発は崩壊。清二氏も私財を提供して責任を取った。

当方と清二氏との関わりは、輸入車だ。フランスのシトロエン。独創的な技術とデザインに魅せられ、当方は1960年代から好きだった。それのディーラーが堤清二氏の率いるセゾングループの西武自動車販売。ここは、かつてアメリカ車を輸入・販売するディーラーであった。これを欧州車に切り替えたのが清二氏だと言われている。

当方も中学、高校の頃に当時の自動車少年の一人として自動車雑誌を立ち読みしたり買ったり借りたりしていたが、免許を取って買うぞと思って店に行ったら高い ! 仕方なく中古車を見せてもらったが、それでも高い。それでフランス車に似ていると思われる日本車を買って我慢したが、運命のいたずらで外国で暮らすこととなり、ニュージーランドに行ってみたら、シトロエンが数は少ないものの走っているではないか。ある日、そのユーザーを見つけて聞いてみたら中古車は安いし、維持しやすいよと言うことになり、彼の買い替えの際に個人譲渡してもらって、念願のユーザーになりました。ニュージーランドではシトロエンGSで、オーストラリアではシトロエンCXのユーザーとして満足する自動車ライフを送っています。

でも、今から考えると日本の西武自動車販売の法外な新車価格と整備費は、堤清二氏がアメリカ車から欧州車に切り替えたものの、思うように売れなくて採算をあわせるために利潤を相当上乗せしていたのだと思います。あの当時でも、「アメリカ車だったら売れるのに、何で台数をはけないシトロエンを売るんだ ? 」と言われていましたからね。


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