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イトマンは墓場まで…訃報が触れない堤清二さんの「光と影」
http://gendai.net/articles/view/news/146352
2013年11月30日 日刊ゲンダイ
セゾングループを率いた堤清二さん(享年86)が亡くなったが、この人の人生には「光」と「影」がある。
「光」の部分はもちろん、小売業に文化事業を融合させ、新しいタイプの百貨店だけでなく、美術館や劇場を展開、「セゾン文化」を築きあげたことだ。作家・詩人、辻井喬としても長編詩「わたつみ 三部作」で藤村記念歴程賞を受けるなど活躍した。
しかし、こうした文化的側面が経営者としては「影」の部分になる。作家の立石泰則氏が著した「漂流する経営 堤清二とセゾングループ」にはこんな逸話が出てくる。
兵庫県尼崎市につくられた大型プロジェクト「つかしん」(塚口新町店)のコンセプトを決める会議のシーンだ。幹部が「新しいショッピングセンター」のコンセプトを説明すると、堤氏は「全然違う。俺がつくりたいのは店なんかじゃない。街をだ。計画を白紙に戻せ」と怒る。理解できない幹部社員がキョトンとしていると、「街には飲み屋や交番や銭湯がなきゃおかしいだろ」と畳み掛けるが、それじゃあ、どうするかという具体策は言わない。ショッピングセンターをつくるものと思い込んでいた幹部社員は右往左往――。
セゾングループを率いた堤清二さん(享年86)が亡くなったが、この人の人生には「光」と「影」がある。
「光」の部分はもちろん、小売業に文化事業を融合させ、新しいタイプの百貨店だけでなく、美術館や劇場を展開、「セゾン文化」を築きあげたことだ。作家・詩人、辻井喬としても長編詩「わたつみ 三部作」で藤村記念歴程賞を受けるなど活躍した。
しかし、こうした文化的側面が経営者としては「影」の部分になる。作家の立石泰則氏が著した「漂流する経営 堤清二とセゾングループ」にはこんな逸話が出てくる。
兵庫県尼崎市につくられた大型プロジェクト「つかしん」(塚口新町店)のコンセプトを決める会議のシーンだ。幹部が「新しいショッピングセンター」のコンセプトを説明すると、堤氏は「全然違う。俺がつくりたいのは店なんかじゃない。街をだ。計画を白紙に戻せ」と怒る。理解できない幹部社員がキョトンとしていると、「街には飲み屋や交番や銭湯がなきゃおかしいだろ」と畳み掛けるが、それじゃあ、どうするかという具体策は言わない。ショッピングセンターをつくるものと思い込んでいた幹部社員は右往左往――。
イトマンはピサから118億円もの絵画を購入する。その過程で、西武百貨店の外商課長が偽造の「鑑定評価書」を作成したことが発覚したり、西武百貨店の取締役が許永中とたびたび会って、食事をしていたことなどが明るみに出た。
「イトマンからピサに流れた金はどこに消えたのか。それは今も謎のままなのです。当時、絵画は壁にかかる不動産といわれ、裏金やリベートに便利な存在だった。普通に考えて、これだけの取引ですから、百貨店の上層部が知らなかったとは思えませんが、堤氏はこの部分だけは何も語らず、逝ってしまった」(経済ジャーナリスト・有森隆氏)
生い立ちも含めて、その人生を簡単に語れる人ではない。
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