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学生はしたたかだ/(C)日刊ゲンダイ
1、2日の被災地支援も就活利用 乱立する学生団体の魂胆
http://gendai.net/articles/view/life/146215
2013年11月26日 日刊ゲンダイ
いよいよ2015年新卒学生の就職活動が12月から解禁される。ここ数年の学生は、TOEFLや各種資格で自己アピールしてきたが、企業の採用数が増える今年の就活トレンドは「学生団体」なるものだという。
採用数が増加傾向にあるとはいえ、1部上場企業への就職は狭き門。そこで、ちょこざいな学生たちは、最近妙な自己PRを考えた。人事ジャーナリストの栗原昇氏が解説する。
「ひと昔前の就活生は『サークルの副リーダー』を名乗ってPRしたものですが、最近のトレンドは、学生団体です」
試しにネットで検索してみると、星の数ほど学生団体が乱立している。大流行はウソでないようだ。
「単なるサークルとは違い、『目的』『目標達成』を大義名分に大学生が集まります。その多くはボランティア型とマーケティング型に大別され、例えば、ボランティア型なら東日本大震災の被災地や途上国を回り、教科書や食品などの支援物資を送ったりします」(栗原氏)
慶応大と明治大の学生でつくる学生団体は、タイの孤児院を訪問。「世界に一つだけの花」を合唱してきた。別の女子大生中心の団体は岩手県大船渡に行き、「被災地の声を聴く旅」をした。
なるほど、やる気があって感心……と、NHKが彼らの活動を紹介して褒めていた。当然、企業の採用担当者たちは「どうせ採るなら社会貢献に熱心な彼らを」となる。
毎回、どうでもいいサークルやアルバイトの苦労話ばかりを聞かされる面接官には、「学生団体」での社会貢献は新鮮に聞こえてしまうのかもしれない。
「ただし、彼の活動の目的は、ほぼ“就活目当て”です。学生団体に出入りしているような連中は、面接でいかにオジサンたちをだますかを考えている。ですから、ボランティアやマーケティングも1日、2日体験しただけのケースが多いようです」(栗原氏)
しかも、人事マンや現場の面接官が本当に気を付けなくてはいけないことは、別にあるという。取材に応じてくれた中堅私大生のA君がこう言う。
「学生団体の中でブロック・リーダーといった役職を付けられると、目をらんらんと輝かせ、<オレはその他大勢の学生とは違うんだ>と自意識が高い勘違い学生も結構いるんです。こういう学生は入社後も、企業の社会貢献や権利を言い始めるでしょう。被災地の仮設住宅をアポなしで訪れ、<悩みを聞かせてください>と言ったり、海外の孤児院で日本から持ち込んだ駄菓子を配り、日本語の歌を歌わせるのは、学生の身分だから許されることだと思うのです」
就職活動は、企業と学生のだまし合い。ちょこざいな学生側から、次はどんな秘策が飛び出すか楽しみになってきた。
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