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このまま死ぬと思われているアメリカは復活するかもしれない
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2013年11月22日 Darkness - ダークネス
アメリカのオバマ大統領が徐々にレイムダック化しており、アメリカの衰退は隠せなくなりつつある。もうアメリカは凋落し、終わりになる可能性も見えてきた。
ローマ帝国も、大英帝国も衰退したのだから、アメリカもいずれは衰退して消えていくことになるのは目に見えており、それは避けられない事態であると言える。
債務上限を巡る攻防、中東への影響力の低下、国内の貧困層の拡大、州財政の破綻危機……。現在のアメリカは、どうにもならない袋小路に落ちてしまっているように見える。
こういった問題は「アメリカに金がなくなった」ことがそもそものきっかけだ。金が作れないのであれば、アメリカの影響力は落ち続ける可能性は高い。
しかし、アメリカがこのまま老人が枯れていくように、静かに影響力をなくして国際社会から消えていくと考えるのは時期尚早であると言えるかもしれない。
なぜなら、アメリカはひとつの金脈を掘り当てたのは確実だからだ。それは、「シェールガス」という金脈である。
■アメリカの外交はすべてエネルギー外交だった
文明はエネルギーを貪欲に消費しながら続いている。エネルギーが取れなくなれば現代文明は終わる。現代文明の最重要なエネルギーは化石燃料だ。具体的に言えば、石油が世界を動かしてきた。
だから、石油の取れる中東は世界で最も重要な地域でもあったのである。
アメリカが中東に関与し続けているのは、そこにエネルギーがあるからである。それを押さえなければアメリカの繁栄はなかった。
逆に言えば、アメリカの外交はすべてエネルギー外交であるとも言える。石油の利権を押さえることが、外交問題の最優先課題でもあった。
2001年から動き始めたアフガニスタン攻略やイラク戦争も、テロリストを壊滅させるという動きの裏に、常に言われていたのが、石油利権を手に入れようとする戦争ではないのか、というものだった。
イラクには石油がある。アフガニスタンはパイプラインを引くのに重要な国だ。
テロリストと戦うという名目の裏に、石油利権を奪取するという目的があったとしても、誰も驚かなかっただろう。
事実、サダム・フセイン政権が倒れてイラクはめちゃくちゃになり、その復興のためにイラクの石油施設を押さえたのはアメリカ企業ハリバートン社だった。
ハリバートンは米軍と密接に動いて、米兵宿舎の建築から物資輸送まですべてを賄う軍事企業であるが、その本業は石油・天然ガスの生産設備の製造だ。
■中東の混乱は、結果的にアメリカに利する結果に
ハリバートン社はブッシュ政権時代のディック・チェイニー副大統領が関わってきた企業であることはよく知られている。
イラク戦争が始まる前後、2003年前半のハリバートン社の株価は20ドル前後(株式調整価格で10ドル前後)だったのだが、そこからうなぎ登りに上昇し、2006年には2分の1の株式分割が行われて、2008年には50ドルを超えた。
株式分割も含めて単純計算すれば、2003年から2008年の5年間で、この会社の株主は配当も含めて5倍儲かったということになる。
分かるだろうか。2003年に100万円をこの会社に投資していれば、たったの5年で何もしなくても500万円になっていた。
この会社の株は普通にNY株式市場に上場されているので、誰でも買うことが可能だった。あなたも買えた。
その後、ハリバートン社はリーマン・ショックの荒波に揉まれて大暴落したが、現在はまた50ドルを超えている。
イラク戦争が石油利権の戦争だったのではないかと「噂」されているが、ハリバートン社の株主は高笑いしながらこう答えるはずだ。「5倍も儲かったのだから、噂は事実だったのかもしれない」
現在起きている中東の激変も、石油を巡る利権の組み替えであると考えれば分かりやすいのかもしれない。
どのような結果になるのかは分からないが、中東がめちゃくちゃになったら石油価格が不透明になっていく。サウジアラビアが中東の大混乱に巻き込まれていくと、いずれは石油の供給が不安定化されて世界は大激震に入るだろう。
そうなれば、アメリカはどうなるのだろうか。もちろんアメリカも無傷ではいられないはずだが、結果的に見るとアメリカに利する結果になるかもしれない。
なぜか。アメリカはシェールガスというエネルギーにシフトして、エネルギー超大国になる道が約束されているからである。
シェールガスを核としてアメリカが復活していく
シェールガスは、ほぼ100%に近い確率で採掘することが可能である。巨大なエネルギーがアメリカの大地の下に埋もれており、それを掘削することが技術的に可能になり、アメリカはエネルギー大国となろうとしている。
今後数年で、シェールガスを核としてアメリカが復活していくのは目に見えるようになるはずだ。アメリカの製造業も復活する可能性がある。
現在、アメリカは金がなくなり、政治力も低下し、国民は貧困化し、格差も広がり、このまま推移すると凋落や衰退や自滅は避けられない事態となっていた。累積債務で政府そのものが崩壊する危機さえもあったのだ。
借金は消えてなくなるわけがないので、こういった危機はまだまだ続いていく。
しかし、このまま沈んで行くと思われたアメリカが最悪の状態の中でつかんだのが「シェールガス」という新しい金脈であり、これによって一方的なアメリカの自滅や衰退は歯止めがかかる可能性が見えてきた。
アメリカが自滅する可能性はゼロではない。しかし、シェールガスが今後のエネルギーの中心となっていくのだとすれば、アメリカは、むしろ復活の芽が育っていると考えてもいいのかもしれない。
中国の時代が来ると言っている人もいるが、欺瞞にまみれた中国共産党が、あと10年も20年も生き残っている方が不思議だ。客観的に見れば、アメリカよりも中国の方が危険なのではないだろうか。
私はもう数年前から、資産のほとんどをアメリカの多国籍企業の株式にしている。
2012年からただの1株も売っていない。売るどころか、逆に市場の様子を見ながら増やし続けている。
いずれ、市場が調整や暴落に巻き込まれたら、私はさらにアメリカの株式市場に資金を投ずるつもりでいる。
アメリカが衰退して自滅するという話は、歴史を見ると必ず来ると断言できる。しかし、その時期はシェールガス革命によって20年以上は「遠のいた」と見ている。
シェールガスによって、アメリカはリセットされている。アメリカが一直線に衰退すると思ったら、当てが外れるはずだ。
もちろん、将来はどうなるのか決まっていないので、何が起きるかは誰にも分からない。だから、どこに資金を投じるかは、常に賭けの要素から逃れられない。
私は、自滅すると言われているアメリカに賭けた。
あなたはどこに賭けるだろう? あなたはアメリカに賭けることも、中国に賭けることもできる。あるいは、日本にも……。
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