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日産が発表した新型スカイライン
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20131117/ecn1311170721000-n1.htm
2013.11.17
自動車メーカーの業績が好調だ。トヨタ自動車は2014年3月期決算の業績予想で、営業利益を現在の1兆9400億円から、2兆円超に上方修正する方針を固めた。2兆円を超えるのは6年ぶり。過去最高益を記録したリーマン・ショック前の08年3月期(2兆2703億円)に迫る水準となった。
さらに、6日に出そろった今年4−9月期連結決算で、富士重工業、マツダ、スズキ、三菱自動車の4社の営業利益が過去最高となった。収益回復の原動力は、円安効果と北米で販売台数が伸びたこと。これが反日デモの影響が残る中国やタイ、インドなど新興国の苦戦を補った。
こんなふうに日本勢の調子がいい中、日産自動車だけが「ひとり負け」の状態だ。5日の東京株式市場でも株価が急落した。14年3月期の業績予想で下方修正を発表して、インドやブラジルなど一部新興国の販売が予想以上の低迷が明らかになり、失望売りになった。
日産の明るい材料は、日本勢が苦労する中国で100万台体制にしていることだけだ。日産はどうなっているのだろう?
この会社は、やはりカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)の動向次第ということになるのだろう。しかし最近のゴーン社長は、ブラジルやロシア、インド、そしてモロッコ(フランスのルノーと共同)などに工場展開しているものの、効果は出ていない。
また、日産は海外で展開する高級ブランド「インフィニティ」を国内にも投入する。第1弾はハイブリッド版の新型「スカイライン」(14年2月発売予定)で「インフィニティ」ブランドで販売される。「スカイライン」は海外では「インフィニティ」ブランドで売られており、この新型も米国などでは「Q50」の名で販売されている。
日本では「スカイライン」の名前は継承されるものの、日産バッジは外される。これについて、私は疑問に思っている。
若いころに「ケンとメリーのスカイラインでデートしたい」と憧れたものの買えなかった人たちが、中高年になってやっと手が届くようになった。こういう人たちに対し、「インフィニティ」ブランドは全く意味不明なもので、単に価格が高くなるだけだ。
高級車としてドレスアップしていこうという展開だが、逆にこの人たちにとってはドレスダウンになるのではないか。こういうこだわりを、当時日本にいなかったゴーン社長は知らないわけだ。
ゴーン社長は日産の最高執行責任者(COO)に就任した当初、「日産リバイバルプラン」の下、村山工場などの閉鎖や大幅なリストラ、子会社統廃合、余剰資産の売却を敢行し、約2兆円あった借金を4年で全額完済した。ここまではよかった。しかしこの先、日産にとって前向きな話は、なかなか(ルノーのCEOも兼任する)ゴーン社長からは出てこないのではないか。
ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
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