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アメリカが量的金融緩和(QE3)を縮小すれば (ひょう吉の疑問) 
http://www.asyura2.com/13/hasan83/msg/716.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 11 月 10 日 09:47:00: igsppGRN/E9PQ
 

アメリカが量的金融緩和(QE3)を縮小すれば
http://blog.goo.ne.jp/akiko_019/e/3b178054a187a87084e7f7842b34bcbb
2013-11-10 07:03:14  ひょう吉の疑問


もしアメリカが量的金融緩和(QE3)を縮小すれば、日本に与える影響は大きい。

確かにドルの量が少なくなるわけだからドル高になり、日本は円安はさらに進む。
しかしその一方でドルの量が少なくなるわけだから、投資に振り向けられるお金の量自体が少なくなる。アメリカは株安になる。
アメリカの株安だけではなく、日本も株安になる。
なぜなら日本の株を買っているのは大半がアメリカ人などの外人投資家であるからである。
日本の株価は外国人次第である。
今年5月23日の日本の株価暴落も、アメリカのウォール街が中心になって、日本の株価を吊り上げたところで一気に売り抜け、利益確定をした公算が強い。

円安になれば日本株はさらに上がるという人がいるが、しかしそれはアメリカが量的金融緩和を続けた場合のことである。
円安とQE3縮小、どちらが重いか。
世界経済に与える影響は、QE3縮小の断然大きい。
そうなれば世界的に株価が下落する。

アメリカの金利も上がる。金利が上がればローンが組めない。一番影響を受けるのは住宅販売が低迷することだ。自動車の販売も低迷する。日本の代表産業である自動車メーカーも販売不振に陥る。

アメリンは自分では何もつくらず、消費だけしている国である。
QE3は確かにアメリカの消費を拡大させたが、その他には何も新しい産業をつくっていない。
ドルは世界の基軸通貨である。その基軸通貨さえ持っていれば世界中から何でも買うことができる。
アメリカの消費はこうやって支えられてきた。
そればかりか余ったドルは世界中の株や債券を購入している。
アメリカの株高・債券高はそのためである。
ウォール街をはじめとしたアメリカ金融界はそのことで儲かっている。
そのことはアメリカがドルを刷ることで、世界中の富を収奪しているということである。
そのこと自体が世界経済をいびつにしている。
アメリカ人を食わせるために世界中の国が物を作っている。
そしてその構造を崩そうとすれば、世界中の景気が低迷する。
こういう構造が発生したのは、基軸通貨ドルの特権をアメリカが今まで乱用してきたからである。

一方でアメリカは常に戦争を起こしている。ベトナム戦争・湾岸戦争・イラク戦争・アフガン攻撃。
その資金はいったいどこからもたらされたのか。ドルさえ刷れば資金は容易に調達できるのがアメリカである。
こういうことがそういつまでも続かないことにやっとアメリカは気づいてきた。
QE3がいつ縮小するか、いまだ不透明である。
年内か、あるいは年を越すか。

しかしそのことによって世界経済の安定を保つことは針の穴に糸を通すよりも難しい。
日本でもまず株価が低迷し、次に金利が上昇する。
さらに円が高くなり経済が低迷する。
そこに消費税増税が追い打ちをかける。

黒田日銀がいくら円を刷っても、それはしょせん日本だけのこと。世界経済の動向には勝てないだろう。それほど世界経済は矛盾に満ちている。
安倍政権はオリンピックを誘致し、イノベーションにより日本の経済を立て直そうとしているが、それにはまだまだ時間がかかる。
ドルという怪物の猛威には勝てないだろう。
戦争好きのアメリカが基軸通貨ドルの発行権を持っているということは、まさに『気違いに刃物』である。


 

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コメント
 
01. 2013年11月10日 15:25:18 : mHY843J0vA
「米国が自分では何もつくらず、消費だけしている国」というのは明らかに間違いでしょう。
世界一の軍事産業や多くのハイテク産業、食糧・エネルギー資源、そして多くの優れた移民に支えられた科学技術や経済発展が米国を今でも世界一の強国にしています。
またTwitterやFacebookなどソフトウェアや情報サービスというのも、重要な生産財であり、今後も、科学技術の発展が続くのであれば、益々、その重要性は高まっていきます。
そうした総合的な国力が、US$の交換価値を支えているわけです。



02. 2013年11月10日 19:20:32 : fYtnayNdzk
 

焦点:ツイッターIPOの影に経済格差、サンフランシスコで深まる対立
2013年 11月 10日 14:16 JST
[サンフランシスコ 7日 ロイター] -短文投稿サイト運営大手の米ツイッターは7日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に株式を上場し、初日の取引は新規株式公開(IPO)価格を73%上回る水準で終了。同社が本社を構えるサンフランシスコが、シリコンバレーに匹敵するIT企業の拠点になりつつあることを象徴するイベントとなった。

しかしその一方で、サンフランシスコがITマネーに乗っ取られるつつあると感じる地域社会の活動家や中産階級の市民も少なくない。

ツイッターが上場を果たした日の朝、同社の本社前にはデモ参加者が集まった。そのうちの1人でソーシャルワーカーのジェームズ・チオンシニさんは、サンフランシスコが「退屈で不毛な」都市に変貌しつつあると不満を口にした。

ビクトリア様式の住宅や急勾配の坂、カウンターカルチャーの中心地として知られ、約82万6000人が住むサンフランシスコ。裕福な人口が流入し、それまで衰退していた地区が再生する「ジェントリフィケーション」は今に始まったことではない。1990年代末に「ドット・コム・ブーム」が起きた時も、市内では緊張が高まった。

サンフランシスコが抱える問題を喜んで受け入れる都市も多いだろう。同市は現在、過去に例を見ないほどの好況で、市内には店舗やレストランが立ち並ぶ。ミルケン・インスティチュートによると、1人当たりの所得は7万4349ドル(約740万円)と、カリフォルニア州の平均4万3647ドルを大きく上回る。

しかし、これらの「繁栄」を示す要素は、ITブームから取り残された人たちが直面する困難を覆い隠しているとの指摘もある。

ベイエリア・カウンシルによると、IT系の仕事のほとんどが含まれる専門職や技術関連職での収入は昨年に17%増加したが、小売り分野などはわずか1%の増加にとどまり、保健や教育は横ばい、非営利団体は9%の減少となった。

また、オンラインの不動産会社トゥルーリアによれば、サンフランシスコでの2ベッドルームのアパートの家賃は昨年10%上昇し、中央値は3250ドルとなった。ニューヨークでの家賃の上昇率は同2.8%だったという。

<ツイッターへの優遇税制措置>

ツイッターが本社を移したのは、以前はさびれていた市庁舎に近い地区。同社は本社移転前に市から優遇税制措置を受けている。

この措置は1.5%の給与税支払いを免除するという内容で、ツイッターは同措置が取られなければサンフランシスコを離れるとしていた。市当局に当時提出された報告書によると、給与税免除による市の損失額は2200万ドルと推計された。

カリフォルニア大学バークレー校のエンリコ・モレッティ氏は「市の歳入に対するツイッター優遇税制の効果は、全体的にみればポジティブだ」と指摘。同氏によると、サンフランシスコでツイッターのようなIT企業に1人雇用されれば、それに付随して警備員や教師などの職種で5人の雇用が創出できるという。

<1999年の再来か>

サンフランシスコをめぐる現在の状況は、小規模のウェブ関連企業が相次いで登場した1990年代末を連想させる。ただ当時は、大手IT企業やベンチャー・キャピタリストなどは、大半が郊外にあるシリコンバレーに拠点を設けていた。

ツイッターがサンフランシスコに本社を移した現在、状況は変化している。2億3000万人のユーザーを持つ同社は、IPOで18億ドルを調達。このほか、ウーバーやエアビーアンドビー、スクエアなど注目を集める新興企業もサンフランシスコを拠点としている。

また、米ヤフーのメイヤー最高経営責任者(CEO)は、サンフランシスコにある居住施設兼ホテル「フォーシーズンズ」のペントハウスに住み、米フェイスブックのザッカーバーグCEOは同市の住宅を1000万ドルで購入した。

グーグルやフェイスブック、アップル、リンクトインなどの大手IT企業は、サンフランシスコとシリコンバレーをつなぐ自社バスを運行しており、若い技術者の多くは都市部に住むことを好むという。

こうした状況を快く思わない市民もおり、市内のバス停には「(グーグルの本社があるシリコンバレーの)マウンテンビューに留まれ」との落書きも目に付く。

過去にサンフランシスコ市長選に立候補したマット・ゴンザレス氏は「(住民の間で)対立意識がある」と指摘。同市に移り住む技術者などは、必ずしも市の活動に参加しなかったり、地域社会に関心を持っていないと述べた。

サンフランシスコ大学のコリー・クック准教授は、クラウドコンピューティング大手セールスフォース・ドット・コムのベニオフCEOが3年前に小児病院に1億ドル寄付したように、IT企業は住宅施設への支援提供や地元機関への寄付などを通じてイメージを改善すべきだと提言している。

(Sarah McBride記者 Alexei Oreskovic記者、翻訳:本田ももこ、編集:宮井伸明)


03. おじゃま一郎 2013年11月11日 08:46:13 : Oo1MUxFRAsqXk : N6OGE8eBbA
QE3の名目上の目的は雇用の最大化であり、数値目標として失業率6.5%を
上げている。現在7.4%であるので当面は続くだろう。さらにECBも
デフレ懸念で金利を0.25%に引き下げた。そのため現在は先進国で
自国通貨安競争に入ったようだ。

FRBが毎月買い上げているのは、米長期国債450億ドル、住宅担保証券
を400億ドルだ。QE3をやめるにしても急激でなく、まず長期国債の買い上げ量
を減らし、償還がある分は、借り換える。買い上げをやめると市中の
貨幣量が減り自動的に金利引き締め効果が出てしまうからだ。

米国の景気が回復し雇用が改善された時QE3は止めるだろう。その時
米国の金利が上昇すれば、日本のほうが金利が低いので、円を借りて
高金利通貨、あるいは株式に投資するいわゆる円キャリが盛んになるであろう。
つまり円は安くなり、日本株に投資資金が流れる。


04. 2013年11月11日 22:24:57 : niiL5nr8dQ

コラム:バーナンキ議長に花道か、1月QE縮小の条件=上野泰也氏
2013年 11月 11日 18:04 JST
上野泰也 みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト(2013年11月11日)

8日に発表された米10月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が20万4000人増と市場予想を大きく上回った。また、8月、9月の過去2カ月分も計6万人分の上方修正となった。

政府機関閉鎖で一時帰休扱いとなっていた連邦政府職員については、その間の給与がさかのぼって支給される。このため、給与支給の有無が分類基準になる事業所調査では雇用者としてカウントされた。

この日の米国市場は、雇用統計の強い内容を材料に株高・債券安・ドル高に動いた。ニューヨークダウ工業株30種平均の終値は1万5761.78となり、史上最高値を更新した。筆者が以前から予想している1万6000ドルへと近づきつつある。

今回の雇用統計のポイントは、以下の通りである。

●雇用統計は後日の修正が多いため断定的な判断を下すわけにはいかないものの、現時点で入手できる数字をもとにすれば、10月の政府機関一部閉鎖が民間部門の雇用動向に及ぼした影響は、ごく限られたものにとどまった。民間部門の雇用者数の増加は過去3カ月のうち2カ月で20万人を超えている(8月が20万7000人、10月が21万2000人)。これは米連邦公開市場委員会(FOMC)内の量的緩和(QE)早期縮小開始派にとって、強い追い風である。

●財政状況が安定してきたことを背景に、政府部門の雇用者数があまり減らなくなっている。州政府による雇用は教育関連を含め、足元で増加している。

●民間部門を業種別に見ると、小売業、娯楽・接客業といった消費関連の雇用の堅調さが目立つ。これは、住宅バブル崩壊後のバランスシート調整を米国の家計が終えたため、個人消費がしっかりしてきたことを間接的に示す動きである。

●非農業部門雇用者数の後方6カ月移動平均を見ると、8月の16万9000人増をボトムに、9月が17万3000人増、10月が17万4000人増と、緩やかに加速している。また、昨年末の水準を今年10月分と比較してみると、非農業部門雇用者数は186万3000人増。月平均の18万6300人増は、2011年や12年の年間の数字に比べると、ペースとしてはやや加速している。

上記の諸点に鑑みると、今回の雇用統計の結果は明らかに、9月のFOMCで「一時停止(pause)」ボタンが押されて動きが止められているQE縮小の早期開始を後押しするエビデンスである。

だが、今回の雇用統計を受けて早期縮小開始に向けて前進したのは「一歩だけ」だろう。12月17―18日開催の次回FOMCで縮小が開始されるためには、1)来年1―2月における財政混乱の再燃リスクが大方消滅する、2)雇用統計が顕著な改善を示すという、2つのハードルをクリアする必要がある。だが、前者は少なくとも現時点では、年内にクリアするのがかなり難しそうなハードルである。

また、10月分以降の米経済指標には、企業関連の統計が強い一方、クリスマス商戦が控えているにもかかわらず消費者のマインド悪化が続いている(回復力が弱い)という、見逃すことのできない特徴がある。この状況がはっきり変わってこないと、米連邦準備理事会(FRB)当局者としても足元の景気動向について十分安心することはできないだろう。したがって、年明け後の1―3月期に縮小開始はずれ込む可能性が引き続き高いと見る。

<ドル円のレンジ上抜けは困難>

では、1月28―29日に開催されるFOMCでのQE縮小開始という「バーナンキ花道シナリオ」となるのか、それとも3月18―19日の同会合で決定する「イエレン新体制シナリオ」となるのだろうか。

雇用統計が次回も強めの数字で、かつ財政面のリスクが大方払しょくされるという条件さえ整えば、前者の「バーナンキ花道シナリオ」が濃厚になる。今回の雇用統計を受けて、1月説の実現確率がかなり高まったと考えるべきだろう。

共和党に対する米国民の支持率低下、共和党の内外におけるティーパーティー(茶会)への風当たりの強まりに鑑みると、95年・96年に政府機関が閉鎖されたケースと同様、来年1―3月期中のいずれかのタイミングで、民主・共和両党間で財政の問題は事実上棚上げされて11月の中間選挙をゴールとする選挙戦モードに移行。再度の政府機関閉鎖や米国債デフォルトリスクの浮上は回避されるだろうと、筆者は予想している。

そして、まだ見えてきていないのは、そうした結末の予想がコンセンサスになるのがいつなのかということである。

いずれにせよ、QE縮小・停止問題では、その開始が3月あるいは4月以降だろうと決め付けて油断するのは避けるべきだ。

9月のFOMCで縮小開始が急きょ見送られたことで、QEがこのまま長期間にわたり続くのではないかといった過剰な期待(あるいは一種の慢心)が、市場の一部に芽生えてしまった感がある。そしてそれは、イエレンFRB副議長を含む多くのFOMC参加者にとって、決して看過できないことではないだろうか。

なぜなら、中央銀行のバランスシートが毎月850億ドルというハイペースで拡大を続けているのは、あくまでも危機対応で発動された強力な緩和措置の帰結であって、経済状況が相応に回復して雇用の伸びが巡航速度になれば、当然縮小・停止されるべき性質のものだからである。

そして、バランスシートの急膨張に直面して、中央銀行パーソンとしての半ば本能的な警戒感や恐怖感が、多くのFOMC参加者の間で共有されているのではないかとも推測される。QEの予想されるコストに注意を払う必要があると、ハト派とみられているボストン連銀のローゼングレン総裁が11月5日に発言したことにも、そうした警戒感がにじみ出ているように思われる。

米国債デフォルト懸念の払しょくによるショートカバーをきっかけに一時2.46%まで低下した米10年債利回りは、年明けにかけて2%台後半で当面の落ち着きどころを探る展開を続けると予想される。そしてその後は、FRBによる金融政策の正常化ステップをにらみながら、米国のファンダメンタルズと整合的な水準である3%台前半へと、段階的に水準を切り上げるだろう。超長期ゾーンについても同様の展開が予想される。

その一方、FRBは2月1日にイエレン体制が発足した後、金融引き締めそのものである利上げについては、量の縮小・停止とは明確に切り離して、失業率の数値基準を引き下げるなど「フォワードガイダンス」を強化することを通じ、ドル金利先高観の抑制を図ろうとするだろう。このため中短期ゾーンの米国債利回りは上昇しにくい展開が見込まれる。

このような中短期ゾーンの米国債利回りの動きは、ドル円相場がこのところの98円プラスマイナス数円のボックス圏を上抜ける動きを阻害する方向に作用するだろう。米10月の雇用統計が発表された後にドル円は99円台に乗せたが、この材料だけではボックス圏を上抜けていくのは困難だと筆者は見ている。

*上野泰也氏は、みずほ証券のチーフマーケットエコノミスト。会計検査院を経て、1988年富士銀行に入行。為替ディーラーとして勤務した後、為替、資金、債券各セクションにてマーケットエコノミストを歴任。2000年から現職。 


 


 

焦点:欧州企業の業績に楽観論、ユーロ高の悪影響限定的か
2013年 11月 11日 13:47 JST
[ロンドン 8日 ロイター] -欧州企業の第3・四半期決算はこの2年間で最悪の結果になりつつあるが、投資家は冷静に受け止めた上で、ユーロ高に伴う売上高の落ち込みは早期に回復すると予想している。

欧州株は今年に入って14%上昇し、4日からの週には5年ぶりの高値をつける堅調ぶりで、これは投資家が他の資産から株式に資金を移す姿勢に変化はなく、ユーロ圏の指標改善がやがて企業の業績向上につながると期待されていることを物語る。

全体の約4分の3の企業が決算発表を終えた今の段階では、トムソン・ロイターのデータによると、STOXX欧州600指数.STOXXの構成企業のうち利益が予想に届かなかった割合は50%で、前期の42%から上昇。2011年第2・四半期以降では最悪になろうとしている。

売上高はもっと悲惨で64%の企業が予想を下回っており、企業はある程度の利益をコスト削減でねん出したことがうかがえる。

ただ企業は金融危機の局面を通じてコストの切り詰めを通じた利益計上を行ってきており、現在は利益の伸びを維持したいなら売上高を回復させる必要がある。

ExaneBNPパリバのシニア株式ストラテジスト、グラハム・ビショップ氏は「今決算シーズンから得られる教訓は、売上高が予想を下回っているが業績に問題はないように見受けられるという点にある。これは外国為替レートが大きな影響を及ぼし、投入コストを抑えながら海外の売上高が減少していることを示唆している」と指摘し、特に新興国市場における事業を重視している企業の打撃が大きかったとの見方を示した。

バークレイズやHSBC、アリアンツ・グローバル・インベスターズ、クーツなどのアナリストチームも、欧州企業の売上高が低調だった主因の1つに為替レートの変動によるマイナスの作用を挙げた。

これらのアナリストチームは、売上高の予想とのかい離が最も大きかった欧州の優良企業15社のうち6社が為替レートの影響による側面が強かったとしている。

これまでに為替レートが業績に響いた可能性があると警告した企業としては、ドイツの化学大手BASF(BASFn.DE)や医薬品大手バイエル(BAYGn.DE)、スイスに拠点を置く高級ブランド品のリシュモン(CFR.VX)などがある。

欧州中央銀行(ECB)による7日の利下げがユーロ相場の下げ圧力になるだろうが、それでもユーロ/ドルは7月から10月終盤までに8%上がり、ユーロの対主要通貨バスケット相場は2年ぶりの高値になった。

ドイツ銀行のアナリストチームの推計では、ユーロ/ドルが10%上がると欧州企業は5.5%の減益に見舞われる傾向があり、第3・四半期の場合は全体で2─3%の減益につながった恐れがある。

ユーロはアジアや中南米の通貨に対しても急伸しており、スターマインのデータでは、新興国の売上高比率が全体の半分以上を占める企業の90%が、予想よりも低い売上高にとどまった。

<経済改善やユーロ先安観が追い風>

それでも第3・四半期の売上高の不振は、今後に持ち越されそうにないとみられている。ユーロ圏の明るい経済見通しや、ユーロの先安観などが理由だ。

バークレイズのアナリスト、アレックス・スチュワート氏は「ユーロが主要貿易相手の通貨に対して高止まりするなら問題は残るが、ECBによる予想外の利下げがユーロを下押しそうだ」と述べた。

HSBCの株式アナリスト、ロバート・パークス氏は「われわれは来年、企業利益の伸びと利益率の上昇が相当進むと予想している。欧州における経済環境が一段と持ち直して企業の売上高を支え、営業利益率を押し上げるからだ」としている。

またトムソン・ロイター・データストリームによると、業績見通しを引き上げた企業数から引き下げた企業数を差し引いて全体に対する割合を算出すると、依然として見通しを引き下げた企業が引き上げた企業より多いものの、比率自体は7月のマイナス3.4%から同2.1%まで縮小してきた。

アリアンツ・グローバル・インベスターズの株式ストラテジスト、シュテファン・ロンドルフ氏は「株式市場は、これまでの決算シーズンで業績がぱっとしないことに関して相対的な楽観姿勢を続けてきた。さらに購買担当者景気指数(PMI)などの先行指標の著しい改善を目にして、投資家はもう1四半期は企業業績が振るわなくても我慢するつもりのように思われる」とみている。

その上で同氏は「先進国の景気回復の勢いは持続し徐々に裾野が広がっていくと予想しているので、こうした投資家の我慢は妥当だとわれわれは考える。投資家は警戒感は持っているが心配はしていない」と説明した。

(Atul Prakash記者)

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05. 2013年11月12日 11:54:04 : e9xeV93vFQ
米財務長官:世界経済の不均衡是正へ、アジアは内需拡大を

  11月12日(ブルームバーグ):ルー米財務長官は米紙ウォールストリート・ジャーナルのアジア版(12日付)に寄稿し、世界経済がバランスを取り戻す必要性を訴え、アジア諸国に内需拡大と市場原理に沿った為替相場を容認するよう求めた。
ルー長官はこの中で、「新興市場国が世界経済において一段と大きな役割を果たす中で、米国が世界の輸入国であるという土台の上に成り立つ成長パターンを脱却する必要がある」と述べた。
同長官は今週、日本と中国、シンガポール、マレーシア、ベトナムを訪問する。各国訪問の目的について長官は「需要拡大や世界経済を通じて得られる共通利益の供与、さらに米国の労働者と企業に公平さがもたらされるよう協力関係を強化することだ」と述べた。
具体的には、中国に対して市場に基づいた為替レートへの移行を加速させる必要があると指摘した。また日本については、内需拡大を強化し、「単なる輸出依存にならないように」するとともに、為替レートを目標にしないとした主要7カ国(G7)と20カ国・地域(G20)での取り決めを「引き続き尊重するよう」求めた。
原題:U.S.’s Lew Urges Asia to Strive for More Balanced GlobalEconomy(抜粋) 
更新日時: 2013/11/12 05:26 JST


 

債券は続落、30年入札控えて売り先行−20年債の値動きに注意との見方

  11月12日(ブルームバーグ):債券相場は続落。きょう午前実施の30年利付国債の入札を直前に控えて売りが先行している。
東京先物市場で中心限月の12月物は前日比5銭安の145円00銭で開始し、一時は144円98銭に下落。現物債市場で長期金利 の指標となる新発10年物国債の331回債利回りはまだ取引が成立していない。30年物の40回債利回りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い1.61%で始まった。
野村証券の松沢中チーフストラテジストは、30年債入札について、市場で思われているほどには強くない可能性があるとし、「20年との入れ替えが出てくるとみられ、20年債の動きに注意したい」と指摘。「今月はこの後20年債、40年債の入札が続くため、今回の入札結果が相場のムードに与える影響は比較的大きい」と言う。
この日午前10時半から30年利付国債の入札が行われる。前回の40回債と銘柄統合するリオープン発行となり、表面利率(クーポン)は1.8%。今月は26日に40年債入札が予定されているため、発行予定額は前回債より1000億円減の5000億円程度となる。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、30年債入札について「金利水準が全体的に低下したため、一定の利回りを確保できる超長期ゾーンに妙味がある」と指摘。投資家需要を背景に消化に対する懸念は乏しいとの見方を示した。 
更新日時: 2013/11/12 09:51 JST

 

 
円全面安、対ドルで1カ月半ぶり安値−内外株高でリスク選好


  11月12日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では円が全面安の展開となり、対ドルで約1カ月半ぶりの安値を更新している。前日の米国市場でダウ工業株30種平均が過去最高値を更新し、国内株価指数も大幅上昇しており、リスク資産に対する選好ムードを背景に円売り圧力が強まっている。
ドル・円相場は午前10時35分現在、1ドル=99円45銭前後。一時は99円53銭と9月20日以来の水準までドル高・円安が進んだ。先週約1カ月ぶりの円高値を付けたユーロ・円相場は同時刻現在、1ユーロ=133円37銭前後と3営業日ぶりの円安水準で取引されている。円は主要16通貨全てに対して前日終値比で下落している。
楽天証券の相馬勉債券事業部長は、国内外の株高で円売りが優勢になっていると指摘。「米雇用情勢の改善など経済指標の裏付けによって信頼感が醸成されているので、米量的緩和の縮小観測にもかかわらず、株価が下がらない」と説明した。懸念材料としては新興国からの資金流出が再燃する可能性を挙げた。
前日のニューヨーク外為市場では、ダウ工業株30種平均やS&P500種株価指数が堅調だったことを背景に、円はドルやユーロに対して売られた。この日の東京株式市場では、TOPIX が一時前日比1.2%高の1199.32まで上昇する場面が見られている。
ノムラ・インターナショナルシニアFXストラテジストの後藤祐二郎氏(ロンドン在勤)はドル高・円安基調を予想しているが、米金利の上昇が速過ぎると「それ自体が米緩和縮小の可能性を低下させる、後ずれさせる要因になる」とも指摘。世界的なリスクオフにつながった場合も、ドル・円相場の上昇は緩やかになるとの見方を示した。
きょうはミネアポリス、アトランタ、ダラスの米連銀総裁らによる講演が予定されている。14日には米上院銀行委員会で、イエレン次期連邦準備制度理事会(FRB)議長の指名承認公聴会が開かれる。
みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、イエレン氏に対する市場の見方は「かなりハト派的ということになっている。緩和解除にかなり慎重姿勢とみられている」と指摘。その上で、「今回の証言などでかなり慎重な姿勢を示せばあらためて材料視されるかもしれない」と話していた。 
更新日時: 2013/11/12 10:45 JST

日経平均上げ200円超も、先物に連れ東証全業種高い−為替も円安方向

[12削除理由]:無関係な長文多数


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