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薬のネット販売における安倍氏のうそ
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52518829.html
2013年11月09日 在野のアナリスト
安倍首相のうそが、また一つ増えました。薬のネット販売について、規制改革の一丁目一番地としていたものが、医療用から大衆薬に転用された23品目は、3〜4年の安全性評価期間をもうける、となりました。劇薬の5品目はネット販売を認めない。大体、安全性評価基準をもうけた時点で、官僚側の巻き返しの勝利であり、体面販売の方が安全、となることは明白です。つまり冷却期間をおく、という意味であって、販売面で有利、不利を見極めていずれ解禁されるものと、そうでないものが選別され、ネット販売には不利な形で決着するのでしょう。
楽天の三木谷社長は委員を下りる、とまで息巻いていますが、使い捨ては初めからわかっていたことです。自民は利権団体を背負っているのであって、新興の業界がそこに食い込むためには、利権団体以上に自民にメリットを示さなければなりません。タダで自分たちに有利なよう、制度を変えることなどムリなのです。しかもネット事業は、既存の製造業にくらべて、人件費がかからない点が有利である一方、抱えている有権者が少ない、と政治家には見られています。何か新しいことを始めそうだ、経団連側にプレッシャーがかかった、というダシに使われたのです。
安倍氏のうそは、賃金が上がるという話でも明らかです。年初は四月から、四月には夏から、今になって来年の四月から、と言い出しました。それに応える形で、経団連側も賃上げに前向き、とされますが、連合の目標が1%のベアでは、定昇とあわせても3%の消費税増税には不足します。国会でも、連合の一時金などの上昇を、ベアと言い換えるなどうそをつきましたが、2%分は景気下押し圧力がかかる、ということになります。その2%は景気対策で、ということですが、実際に賃上げがうまくいくかどうかの保証もありません。
未だに政府、自民は原発再稼動がないことで、火力発電が増えて化石燃料が…と述べますが、実際に発電量は震災以降、横ばいであることが示されています。つまり、最近の貿易赤字は、海外需要の減少が影響していることになります。原発再稼動などせずとも、今の環境がつづく限り、製造業は不活性であり、電力量自体には影響しません。古い、危険な火力まで総動員で…という話もうそです。
これほど短期間でウソを重ねる政権も珍しいですが、それをまったく追求されないのも、異例です。規制改革も、公務員制度改革も、すべて等閑にされている。そして、靖国参拝の問題でも、未だに宣言を達成できていません。つまり政権交代前から、今に至るまで発言したことは、ほとんどできていないのです。安倍ノミクスによるデフレ脱却も、目前ですが未だに達成されていません。
日本では、寛容が重視されることもあります。しかし政治がそれをしたら、指摘し、改善するよう促す必要がメディアにはあります。その役割をメディアが果たしていない以上、安倍政権で改善することはないのでしょう。今後も、寛容の精神で安倍氏のつくうそに、振り回される人たちが現れるかもしれません。薬のネット販売でみられた混乱、安倍氏が益々利権団体よりとなり、人が離れて行く先駆けとなるのなら、今後の政局は楽天的ではいられない、ということかもしれませんね。
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