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札幌グランドホテルHPから http://www.grand1934.com/
偽装メニューの手口 札幌の老舗ホテルを見ればすべて分かる
http://gendai.net/articles/view/life/145777
2013年11月8日 日刊ゲンダイ
日本のホテルご三家のひとつ、ホテルオークラでも計235品目の“メニュー偽装”が発覚。他にもJALホテルズ、高島屋、三越伊勢丹と、もう一流どころも信用できないが、偽装のパターンだけは、だんだん見えてきた。
まずはエビ。ほとんどバナメイエビかブラックタイガーを食べていると思った方がいい。
次に、牛脂注入などの加工肉。安いのに霜降りは疑ってかかるべし。
さらに、フレッシュジュースは解凍したものかもしれない。
あとは産地やブランド偽装。北海道の山菜が中国産だったり、沖縄産アグー豚が無名の豚だったりする。
そして、これらすべての「不適切な表示」を全部やってのけたのが、老舗の札幌グランドホテルなどを運営する「グランビスタホテル&リゾート」(東京都中央区)だ。
メニューの偽装は少なくとも06年ごろからあったようで、同社の須田貞則社長は6日の会見で、「極めて不誠実と取られても仕方ない」と陳謝したが、そりゃそうだ。
やっていなかったことといえば、既製品を「自家製」とうたわなかった程度で、コップの水すら疑いたくなる。他にも、フカヒレスープに人工フカヒレを入れ、アワビの代わりにアカニシ貝を使用していた。
<アカニシ貝を「アワビ」はあり得ない>
ある水産業者は「呆れてものが言えません」とこう憤る。
「アカニシ貝は昔からサザエの“代用品”として使われてきました。高価なアワビの代わりによく使われるのはロコ貝で、アカニシ貝なんて聞いたことがない。そもそも身の質が全然違う。利用客をバカにするにも程があると思いますよ」
「アワビ」と言ってサザエを出すより、もっとひどいわけだ。
同社担当者は「一般的にはロコ貝ですが、アカニシ貝も食感、味、原価ともに類似していると判断しました」と話していたが、それで納得する客はいないだろう。
「グランビスタは11年に企業再生支援機構から支援決定を受け、経営再建中です。コストカットに走るあまり“偽装”に目をつぶってきた可能性がある。それに北海道は、中国を中心にアジアからの観光客が急増しており、『偽装をしてもバレやしない』なんて高をくくっていたのかもしれませんね」(経済ジャーナリスト)
ちなみに人工フカヒレは、オークラでも使っていた。菅官房長官は慌てて「消費者庁は立ち入り検査も」なんて言いだしたが、根が深すぎる。
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