庶民の足「軽自動車」が苦境に　消費税と自動車税の増税Wパンチ？〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131108-00000000-sasahi-ind
週刊朝日 　2013年11月15日号

　軽自動車に対して、にわかに風当たりが強くなっている。総務省は消費税増税に合わせて、車を購入するときにかかる「自動車取得税」の段階的引き下げと廃止をする案を示した。しかし、その税収の穴埋めのために燃費のよさなど環境性能に応じた課税の仕組みを軽自動車税と自動車税の双方に取り入れようとしているのだ。

　総務省の検討会がまとめた案の骨子は、こうだ。燃費のいい車を買った場合、初年度の軽自動車税や自動車税に低い税率を適用する。基礎控除も導入し、生活必需品として車を購入するときの負担を軽減する。

　ややこしい話になってきた。結局、軽自動車税は上がるのか、下がるのか。

「具体的な議論は、今後、与党の税制調査会で行われることになるが、軽自動車税が上がらないとは断言できない」（市町村税課）

　総務省は口を濁すが、安心はできない。検討会では、「軽自動車税と自動車税には最低でも4倍もの開きがあり、是認できる範囲を超えている」との意見が主流を占めたというから、増税の可能性が高いと考えたほうがよさそうだ。

　仮に軽自動車税が据え置きでも、「取得税廃止の効果は限定的で、実質的には消費税による増税効果のほうが大きい」（ナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹代表）。

　つまり、軽自動車税と消費税の増税。このダブルパンチを食うことになりそうだ。こんな「軽自動車いじめ」は、はたしていいことなのだろうか。

「税収の穴埋めより、中国、アメリカに次ぐ世界第3位の自動車市場をどう成長戦略につなげるかの議論のほうが実は大事なのです。高齢化によって数年後から車の保有世帯は減少し始め、国内の自動車産業が衰退する恐れがある。それを防ぎ、活性化するための議論をまずすべきです」（中西代表）

コメント
01. 2013年11月08日 18:02:03 : 1geRdsjJSg ところでその穴が空くという税収だが、いったい何に使っていた？
02. 2013年11月08日 19:30:14 : h7mRHL0zeM 生活防衛に走る庶民のふところを狙い撃ちにした。 発泡酒も第三のビールも売れ行きがよくなると増税された。 軽自動車の増税の打撃は地方ほど大きい。
03. 2013年11月09日 00:04:23 : 3nxUU5BxsI 　　　　覚えておれ、次の選挙で”倍返し”だな。
04. 2013年11月09日 13:09:51 : DuP9JLTVbc 霞ヶ関の官僚たちには、国民の生活の実態が分からないのだろう。東京には軽自動車が少ないから、地方の生活の足である軽自動車の重要性など説明したところで理解できないだろう。自動車の維持費が世界的に見ても異常に高い日本において、軽自動車の税金・保険料の安さは、社会のセーフティネットなのだ。これをなくせば、社会的安定を保てなくなる。消費税の引き上げより社会的影響は大きいと思う。 日本の自動車税は本当に高い。日本のリッターカー(1,000cc)クラスの自動車税は、オーストラリアで言えばフォード・ファルコン(当家のは3,300cc)とそれほど変わらない。
05. 2013年11月09日 13:55:43 : OTOSIyOeKE 日本は自動車の税金や維持費でも世界に突出して高負担！ http://blogs.yahoo.co.jp/nehan_sintai/24562188.html

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