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2013/11/5 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
阪急阪神ホテルズ(大阪市)系のレストランや世界的名門ホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」(同)、「ルネッサンスサッポロホテル」(札幌市)などで、ホテル側が「誤表示」と言い訳する食材偽装問題が次々と発覚している。
私はこのニュースを聞いて、7年前の食肉加工会社「ミートホープ」(苫小牧市=解散)の偽装牛肉ミンチ事件を思い出した。今回のホテルの誤表示は単なるうっかり間違いなんかではなく、ホテルの客を軽視する姿勢が、たまたま誤表示という結果になって表れただけではないかと。
ミートホープ社の「牛肉100%」と表示したミンチは、豚、馬、鹿、羊、鶏、兎、鴨の肉などが混ぜられ、肝心の牛肉は安物のオーストラリア産冷凍品で、それも防火用水タンクにたまった雑菌ウヨウヨの雨水で解凍したものだった。
しかも、肉の量が少なく、羊頭狗肉ならぬ牛頭雑多肉ゆえに牛肉の風味と色合いがなく、それをカバーしたのが牛の血液と発がん性を問題視される発色剤・亜硝酸ナトリウムの過剰投与だった。こんな粗悪極まる偽装ミンチを全国の256社が仕入れ、ある大手食品メーカーは、それを加工して「パーティーラザニア」の商品名で販売し、これが名の通ったホテルのレストランで堂々と使われた。客はおろか、ホテル側も味の異変に気づかなかったのだからお粗末もいいところだ。 長年、東西の有名ホテルの厨房を渡り歩き、いまも副料理長の立場にある男性は、「偽装はあって当然、なければ逆に不自然だ」と言って、厨房のウラでまかり通るデタラメぶりを打ち明ける。
国内のキンメダイ3大産地は千葉、静岡、高知県で、中でも高価格で取引され、料理人が「ピカイチ」と太鼓判を押すのが千葉県銚子産。身が厚く、多くが鮮魚で運ばれるうえ、旬の11〜3月を外れても脂が落ちないのが評価を高めている。
「当然、ホテル側は“銚子産”をウリにしたがる。しかし、実際は冷凍の中国産を使うことが珍しくない。原価を3分に1以下に抑えられるので、仕入れは料理長の采配。経営側は、利潤さえ上がれば黙認です。中国産の場合、腹を割くと、氷の塊が出てくる。あちらでは冷凍にする前、重さを少しでも増やそうとして口にホースを突っ込み、水で腹をパンパンにするのです」
日本向けマツタケにクギを刺し込み、重量のカサ上げを狙う悪質なやり方が水産物でも行われているのだ。
副料理長が話を続ける。
「中国産は西京味噌焼き、バター焼き、蒸し物、煮付けなどにはできるが、刺し身にするのは危険だね。うるさい客には気づかれてしまう。肉が軟らかいので刺し身は皮つきが基本だが、中国産はその皮が冷凍焼けで見栄えが悪いのです」
生臭みをとるため、煮付けの際はネギを使うが、これも農薬、重金属汚染で悪名高い中国産を使うことが多いという。知らぬはホテルの客ばかり――食材偽装の根はとてつもなく深い。(あすにつづく)
◇あづま・ひろかつ 福島県生まれ。放射能に汚染された山菜の出荷を告発して話題に。著書に「おいしい野菜の本当はこわい話」「コメほど汚い世界はない」「回転寿司『激安』のウラ」「初心者でもわかる人気食品の危険度」「王国への追跡 オウム特別手配犯の潜伏先」など。
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