06. 2013年11月06日 10:13:29
: e9xeV93vFQ
【第15回】 2012年7月24日 藤井 英敏 欧州発の金融ショックが来ると思う人には、「損失限定・利益無限大」の投資を教えよう! スペインでは、7月20日、同国のバレンシア州が、債務返済に向け中央政府に支援を要請する方針を明らかにしたことを受け、スペイン財政やユーロ圏債務危機をめぐる懸念が再燃しました。 一部では、スペインのバレアレス諸島やカタルーニャ州など6州がバレンシア州に続いて、中央政府に支援を求める可能性がある、と同国紙パイスが伝えたと報じられています。このようにスペイン問題は深刻化しつつあります。 欧州問題の再燃により外国人は3週連続の売り越し この欧州不安の再燃によりユーロ安に歯止めが掛からない状況です。 23日には対円で一時1ユーロ95円を割り込み、2000年11月以来11年8カ月ぶりの水準まで下落する場面がありました。こうなると、日本株はこの欧州問題が小康状態になるまでは、調整色が強い状況が続くでしょう。 なぜならば、東京株式市場で売買シェアの約7割を占める外国人投資家が、リスクオフのスタンスを強め、日本株を売り越してくる可能性が高いからです。外国人の日本株売買シェアは増加傾向で、11年度は過去最高となりました。東京市場での海外勢による株価形成への影響力が一段と強まっているのです。 ちなみに、7月第2週(9〜13日)の投資部門別株式売買動向では、外国人は3週連続で売り越しました。売越額は1204億円と、前週の162億円から大幅に増加し、6月第1週2171億円以来の大きさでした。よって、外国人は買い越しに転じない限り、日本株の調整が続くとみておく必要があります。 週に1回は「投資部門別売買状況」をチェックしなさい 成り上がりたいのなら、外国人投資家の売買動向は常にウオッチしておく必要があります。 東証HP内で「投資部門別売買状況」が見られる これは、東京証券取引所が(通常)毎週木曜日に発表する「投資部門別売買状況」というデータをみれば分かります。取り敢えず、株で儲けたいのなら、週に1回はこれをチェックしましょう。 空売りや、先物・コールオプションのショート、プットロング等、下げを収益化しないのなら、外国人投資家が買い越しに転じるまで、休むも相場です。 なお、これは、漫然と休んで、マーケットを見なくてよいということではありません。売り買いは休むけど、常にマーケットの動向には眼を光らせ、買いエントリーのタイミングを計らないといけません。株式投資で、成り上がりたいのなら!! 暴落時に一山当てる「ロングストラングル」戦略とは? ところで、ここからはリスク覚悟で、一山当てたい投資家向けの戦略として、日経225オプションを利用した、「ポジティブ・ガンマ」戦略を紹介します。 「ポジティブ・ガンマ」は、短期間で相場大きく動けば利益になるという戦略です。 この戦略は(1)日経225が時間をかけてダラダラと上がったり、または、下がったり、(2)日経225が予想に反して膠着した場合には、損失が発生します。 しかし、上下(特に下方向)に大きく、短時間で日経225が動いたら、大きく儲かる戦略です。暴落発生を期待して組むポジションです。 ここ最近では、リーマン・ショックとか、東日本大震災直後のような規模の相場急落があれば、大きく利益が出る戦略です。確かにこのような暴落は滅多に起こるものではありません。 しかし、多くの投資家の予想に反して日経225が急落した場合、凄まじい収益性を発揮します。競馬で言えば万馬券ですね。一方、予想が外れても、投資金額以上に損失が出ることはないという特徴があります。つまり、損益線は「損失限定・利益無限」です。 今回紹介するのは、「ロングストラングル」という、幅を持たせたコールとプット両方を買う戦略です。 例えば、12年9月限の権利行使価格8000円のプットを70円で1枚、権利行使価格9250円のコールを27円で1枚買います。 この場合、最大損失は9万7000円(70円×1000+27円×1000)です。また、ブレークイーブン(損益分岐点)は、下は7903円(8000円−70円−27円)、上は9347円(9250円+70円+27円)です。9月のSQ値が7903円以より下にいけばいくほど、または、9347円より上にいけばいくほど、利益が出るポジションです。 次のページ>> 暴落を予想するなら……
暴落すればするほど楽しくなる 基本的には、日経225が上ではなく、下にいったほうがボラティリティーが上昇します。よって、成り上がりたいのなら、このポジションを組んでリーマン・ショック級の暴落の発生を心の底から祈りましょう。 今なら、スペイン、イタリア発の金融ショックの発生が、そこそこの確率で期待できると思います。 いずれにせよ、このような「ロングストラングル」を組んだら、「なんでもいいから、暴落しろ!!」と考え、念じながら相場を眺めていればいいでしょう。 つまり、このポジションなら、ユーロがどこまで下がろうが、スペイン、イタリアの国債利回りがどこまで上がろうが、天使のような笑みを浮かべて、且つ、欧州債務危機を心の底から楽しめるイベントとして見守ることができるはずです。 なんといっても、「ロングストラングル」は「危機ウエルカム」のポジションなんですから(笑) http://diamond.jp/articles/-/22009
JBpress>海外>Financial Times [Financial Times] 厳しい欧州自動車市場を疾走する韓国メーカー 2013年11月06日(Wed) Financial Times (2013年11月1日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 現代自の高級セダン、米での成功は未知数 韓国の現代自動車と起亜自動車が欧州市場で大きくシェアを伸ばしている(写真は欧州で来年デビューする現代のセダン「ジェネシス」)〔AFPBB News〕 大胆なデザインでぴかぴか輝く青いビル――。新たに拡張された韓国・現代自動車の欧州本社が10月上旬に営業を開始した。これは光を失った自動車市場における現代の曇ることのない野心を示す最新のかがり火だ。 現代自動車の欧州本社ビルは、同社が株式を34%保有する子会社、起亜自動車の欧州本社があるフランクフルトから車ですぐのオッフェンバッハにある。 そこからさほど遠くないところでは、リュッセルスハイムの現代の設計センターとニュルブルクリンクの新しいテストセクターが9月にオープンした。 ドイツ以外では、現代は欧州で2つの工場を操業しており、1つはチェコ共和国、もう1つはトルコにある。これら2つの工場の年間生産能力は合わせて50万台。起亜は、スロバキアに生産能力30万台の工場を持っている。 間違いなく、韓国メーカーは欧州にとどまるためにここにいる。彼らは目に見える形で、自社の自動車を設計し、生産し、テストし、主に他の欧州諸国に販売するために欧州出身の従業員を雇用している。 欧州市場で足場を固める現代・起亜にフランスなどから批判 膨れ上がる失業率と経常赤字を心配する各国政府にとって、このような大規模な外国からの投資は通常、うれしい知らせだ。だが、自動車の場合、欧州の政治家や労働組合はこぞって拍手を送るのは難しいと思っている。誰もが、欧州の自動車産業が慢性的な過剰生産能力に苦しんでいるのを知っているからだ。 だが、欧州のある地域には、別の地域の外国メーカーが十万台単位で自動車を量産しているとすれば、そのメーカーは自分たちの国の自動車メーカーを犠牲にしなければ、そうすることはできないと疑う人もいる。 現代と起亜に対する最も厳しい批判は、大抵フランスからやって来る。フランスでは、1週間ほど前にPSAプジョーシトロエンが、パリ郊外にある操業40年のオルネー・スー・ボワ工場で最後の1台を生産したところだ。 フランス社会党政権のアルノー・モントブール産業再生相は、昨年大臣に就任するや否や、ダンピングしていると言って韓国の自動車メーカーを非難した。のちにモントブール氏は、現代や起亜の韓国の労働者はほとんど奴隷蟻のように扱われているため、こうしたメーカーの車を購入するフランスのドライバーは「社会的な残虐行為」に加担していると述べた。 欧州連合(EU)の反トラスト規制当局は、こうした不平を的外れだと見なしている。その見方は正しい。現代や起亜が欧州で成功している理由には、確かに、フランスやイタリアではなくチェコ共和国やトルコに工場を設置することから来る安い生産コストや労働の柔軟性がある。だが、それだけではない。 韓国メーカーは、「ヒュンダイi30」のように、家計の予算に無理を来さない、信頼性のある、ある程度スタイリッシュな車を生産すれば、厳しい時代を乗り切れるだけでなく、市場シェアを拡大させる可能性もあるという説得力のある証拠を示している。 現代と起亜が設計努力に注いでいる資源と専門技術も、2008年の金融危機の始まりから今年初めまでに両社が欧州で市場シェアを合計6%余り――現代が3.5%、起亜が2.7%――まで倍増させた理由を説明する助けになる。 もう1つの重要な要因は、現代や起亜が新車購入者のためにひと際優れた販売後の保証を提供していることだ。現代は顧客に距離制限のない5年保証を、起亜は7年保証を提供している。顧客がかつて抱いていた自動車の品質に関する不安がどんなものであれ、こうした保証が不安を和らげている。 確かに、今年は韓国メーカーの加速が鈍った。現代は5%の市場シェアを獲得するという目標をいったん2015年に設定したが、今は2020年の方が現実的だと考えている。現代は、欧州トップの大衆車メーカーとしてフォルクスワーゲン(VW)に挑戦するにはまだ程遠い。 一方、現代は、前進し続けるための好位置に付けている。フィアット、フォード・モーター、PSAプジョーシトロエン、ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州子会社オペルはどこも、2014年末までに金融危機および過去6年間の景気後退の間に欧州で自動車工場を少なくとも1つ閉鎖したことになる。それでも、過剰生産能力は相変わらず欧州の大半の大衆車メーカーの首に巻き付いた頭痛の種だ。 次の試金石は高級車市場 欧州の新車登録台数は2007年のピークから25%、台数にして440万台減少している。視界に入る緩やかな回復によっても、新車の販売が急速に以前の水準に戻ることはないだろうし、もしかしたら、もう2度と戻らないかもしれない。顧客が慣れっこになっている大衆車の値引きは、引き続き利益の重荷になるだろう。 現代にとって、次の試金石はより高い利益が得られる高級車市場だ。現代は、来年欧州デビューを果たすセダン「ジェネシス」に大きな期待を寄せている。欧州の伝統的な自動車メーカーは、警告は受けなかったと言うことはできない。 By Tony Barber
[12削除理由]:無関係な長文多数 |