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会社の幸せな売り方(プレジデント) 
http://www.asyura2.com/13/hasan83/msg/613.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 11 月 04 日 13:37:49: AtMSjtXKW4rJY
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131104-00010745-president-bus_all
プレジデント 11月4日(月)12時15分配信


■いつでも売れるように

 皆さんにご認識いただきたいのが、経営者であれば誰でも、ご自分の会社を売って、ハッピーにリタイアするチャンスがある、という事実です。しかし、どんな会社でも簡単に売れるわけではありません。しかも、チャンスはそれほど多くはないのです。会社のハッピーリタイアメントは結婚に似たものと考えていただくとわかりやすいと思います。チャンスがそれほど多くないのに、準備ができていないと婚期を逃す、あるいは結婚を急いで失敗する。そんな失敗をハッピーリタイアメントを狙うときには絶対に避けていただきたいのです。

 ハッピーリタイアメントには2つ種類があります。M&Aと親族への事業承継です。

 あなたの家に突然、来客があり、「あなたの家を買いたいので内覧させていただけませんか? 」といわれたらどうしますか?  多くの方は「当面、売る気がないので」と言い、丁重にお断りするのではないでしょうか。しかし、アメリカでは多くの場合、家はいつでも売れるように準備OKになっています。自分たちの家を持つアメリカ人がまめに日曜大工をするのも単なる趣味ではなく、重要な資産である自宅の価値を常に維持し、少しでも価値をあげていこうという考えの現れなのです。

 M&Aや親族への事業承継でも考え方は同様です。いつでも売れるように、準備をし、会社の価値をあげておくことが重要なのです。

■「売れる会社」に変えるには

 会社の価値をあげるには、何をおいても利益をあげることがポイントです。赤字の会社が売れないとは言い切れませんが、利益が出ている会社のほうが何倍も売れる可能性は高いのです。赤字や業績が下落しているタイミングでの売却となると、仮に売れたとしても買い手に足元を見られ、思ったような金額での売却ができない恐れもあります。

 また、赤字の状態では親族への事業承継も難しくなります。利益を出して、その上昇局面で売却や事業承継ができれば最高ですが、そんなことのできる経営者は稀です。これを実現するには、ビジネスをしている中でいつでも会社を売れるように準備をしておくことです。

■社長仲間の話を鵜呑みにしない

 こういった厳しい話を経営者の方にすると、よく「××社長の会社ではそんなことなかった」といういわゆる社長仲間の話を伺います。これは鵜呑みにしてはいけません。こういった社長同士の会話では自慢話が多く、話半分程度で聞いておかなければならないのが通常です。社長の話はあくまで自分が直接関わった案件の範囲だけであり、M&Aや事業承継を専門にしている業者の経験値と比較すると極めて狭い範囲の話なのです。もっと多くの正確な情報を集めるようにしてください。

 このような情報を集めるには、本物のコンサルタントと出会うのがベストです。本物のコンサルタントを見極めるには、経営者や関係者を守るため、会社をたたむことも経営者に進言できる人なのかを見ることです。我が子のような会社を「たため」と言えるコンサルタントこそ、本当に関係者のことを考えられる、実行力のあるコンサルタントです。

■自分なしで動く会社をつくろう

 オーナー経営者であれば、営業や開発などのビジネスの根幹をご自身が支えていることが多いはずです。しかし、M&A、親族への継承を問わず、譲渡にあたっては、自分が会社から抜けてもきちんとビジネスが回り、利益をあげる仕組み、体制を作っておくことが重要です。これなしには買い手も買う理由がありませんし、親族内でも承継が難しくなります。また、何よりご自身がハッピーリタイアメントできません。ハードルは高いのですが、このような経営体制を作ることで、何より安定した経営が可能になります。そうした安定した経営こそ、買い手としては欲しく、親族が相手でも胸を張って譲ることのできるビジネスなのです。

 私は、必死で努力をされたにもかかわらず、たくさんの会社が無残にたたまれる様を見てきました。残念なことに、その多くが今回の連載で説明した基本的なことを知らないがゆえに破産やM&Aのタイミングを誤り、しなくてもいい苦労をしてしまったわけです。

 少しでも多くの会社や経営者、そして従業員、取引先、顧客を救いたい、という想いをもって本稿を書いてきました。

 ゆるやかに破産しましょう、ということを言いたかったわけではありません。破産を心配するずっと前にM&Aでexitしてしまえば、いのちを守る心配もしなくてよいはずなのです。「いつでもレディの状態でいてください」ということが一番お伝えしたかったメッセージです。

 経営者の年齢があがる一方、若い人たちの就職難が問題となっています。引退を考える経営者に若い人へとビジネスを譲っていただければ、事業継承の問題も就職問題も解決するはずです。それができないのは、経営者の皆さん、若い人たちの知識不足、準備不足が大きな原因です。経営者の皆さん、ご子息の皆さん、もっと多くの人に会って、もっとたくさんの本を読んで、もっとネットの記事を読んで勉強し、自分で考えて、もっと強くなってください。準備万端にしてください。今回の連載がそのきっかけになれば幸いです。

 こういった情報を提供し、サービスを提供する会社はまだまだ少ないのが実情です。既存のM&A業者は数億円以上で売買される案件しか扱いません。特に事業継承の問題を本質的に解決しようとすれば、街によくあるお店や会社のM&A、取引金額でいうと数千万円、いや1,000万円以下のM&Aを積極的に扱う必要があります。私は、そのためにハッピーリタイアメントというM&A情報提供サイトを立ち上げ、私が代表を務めるアルテパートナーズ株式会社で運営しています。

 小規模M&A支援事業は1社が結果を残せばそれで終わりということはなく、全国規模でアドバイザーが増えなければ、全国的な問題解決ができません。そのため、日本M&Aアドバイザー協会(JMAA)を立ち上げ、アドバイザーの育成、連携強化を図り、ハッピーリタイアメントをご支援するサービスを皆さんがいつでも利用できるような体制を構築しています。

 本稿をきっかけとしてハッピーリタイアメントという考え方を多くの経営者の方々に知っていただき、この先10年20年間、問題となる事業継承、若者の就業難の問題を皆さんと一緒に解決していくことができれば最高です。

文=大原達朗(アルテパートナーズ代表、公認会計士) 企画協力=アルテ総合法律事務所(村井淳也・弁護士/渡邉 論・弁護士)


 

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コメント
 
01. 2013年11月05日 05:14:47 : e9xeV93vFQ
【13/11/09号】 2013年11月5日 週刊ダイヤモンド編集部
団塊経営者の大量引退が始まった!
世代交代への備えは万全か?
「完全対策 事業継承」
大手PR会社を襲った
まさかの“お家騒動”

 昨年の12月、PR業会大手、プラップジャパンの創業者で、日本のPR業界の礎を築いた矢島尚会長が69歳の若さで急逝した。

 危機管理や不祥事対策に造詣が深かった名物創業者の突然の死が、皮肉にも同社に混乱を招いている。

 今年7月下旬、同社と資本提携する英大手広告代理店のWPPグループが、杉田敏社長ら役員2人の解任を求める株主提案をしたことで、同社のガバナンス(企業統治の仕組み)にひずみが生じていることが露見したのだ。

 WPPによれば、事の発端は、矢島会長や杉田社長らが保有するプラップ株式売却に関連して、昨年5月、プラップが三菱UFJモルガン・スタンレー証券と交わしたファイナンシャルアドバイザリー(FA)契約。利益相反取引に当たる疑いが濃厚で、さらに、取締役会の決議も経ていなかったという。

 このFA契約の違法性をめぐり、取締役会を二分する議論が続いていた今年6月、今度は矢島会長の妻や長女など遺族が、次女ら2人を取締役に推薦した。それが、WPPによる杉田氏らの解任騒動に発展した。

 WPPは、杉田社長らによる「筆頭株主である遺族の力を借りた取締役会の多数派形成。自らに向けられた疑義を多数決で封じ込めるもの」と詰問した。しかし、9月中旬に開かれた株主総会で、矢島会長の次女らの取締役就任と杉田社長らの続投が決まった。

「遺族の動きは、杉田社長の意を受けていることは明らか」とWPP。一方、プラップは「PR会社として、今回の騒動は大変心苦しい」とし、「遺族の取締役就任は、創業者が築いたDNAを引き継ぐという思いからだ」と説明する。

 だが、同社関係者はこう本音を漏らす。

「名物創業者の存命中は、よくも悪くも統制が利いていた。だが、あまりに急に亡くなったことで、外部からいろいろな思惑が出ているのだろう」──。

 奇しくも矢島会長は著書の中で、「不祥事を起こす会社の共通点」として、「トップが長年にわたり、その座についている」「代々続いている創業家企業」などの特徴を挙げた上で、「自分たちは決して悪いことをしていないと思っていても、外から見れば非常識なことに映る」企業文化がつくられると記している。

準備不足が6割以上
事業承継が危ない

「田舎の父の会社の将来が心配です。どうすればよいでしょうか」

 中小企業のM&A(事業売却)の支援を手がける東京都事業引継ぎ支援センターに最近、こんな相談が目立ち始めたという。支援センターが霞が関にあるという土地柄か、相談に来るのは近くの大手企業に勤務するエリートサラリーマンである。

 ただ、自身がリスクを取って中小企業の後継者になるつもりはない。後継者が不在にもかかわらず、候補者を探そうとしていない父の会社が心配だというのだ。

 中小企業を次世代の経営者に引き継ぐ事業承継。最近になって特に注目されるようになった理由の1つは「経営者の高齢化」である。

 帝国データバンクによると、過去5年間で交代した中小企業の経営者のうち約3割が70歳以上。年齢層別でも、65〜70歳が23.8%で最多を占める。高度成長期に起業した団塊世代の経営者の大量引退が始まりつつあるのだ。

 経営者が交代する時期を迎えているにもかかわらず、「後継者にうまくバトンタッチする準備ができていないことが、いまの最大の問題だ」と語るのは、帝国データバンク情報部の藤森徹部長。

 同社が6月に実施した調査では、なんと3割の中小企業が、事業承継の「計画はない」と回答した。「計画はあるが、まだ進めていない」という回答も含めると、実に6割以上の中小企業が、まったく準備をしていない状態なのだ(図1参照)。


 会社の業績面からいっても世代交代が早いに越したことはない。 承継時の後継者の年齢が40歳未満の場合、6割近くが承継後に業績が「よくなった」としている。これに対し、60歳以上で承継した場合、その比率は4割を切るまでに落ち込む(図2参照)。


 創業者にとって会社はわが子に等しい存在。だが、子の成長を願うならば、可能な限り早く子離れならぬ“会社離れ”することが必要なのだ。

年間7万社が
後継者不在で廃業
35万人の職が消失

 事業承継の準備が進まない背景について、東京都事業引継ぎ支援センターの安藝修プロジェクトマネージャーは「頭と時間とカネを使っても、事業承継の準備は直近の会社の業績にはプラスにならない。だから、年単位の時間をかけて準備する必要があるにもかかわらず、取り組みが後回しになってしまう」と説明する。

 だが、会社も生き物。世代交代を後回しにしていると、手遅れになってしまう。

 中小企業基盤整備機構支援機関サポート課の小峯利彦課長代理によると、後継者不在を理由とした廃業は年間約7万社。その結果、毎年20万〜35万人分の雇用が失われているという。小峯課長代理は「事業承継に失敗して廃業すると、従業員の仕事がなくなるという意識を高めてほしい」と訴える。

後継者対策から税金対策まで
永続企業をつくる!
完全対策「事業継承」


 日本には約430万社の企業が存在すると言われていますが、その99.7%が中小企業です。すなわち約420万人の経営者がいるわけですが、いずれかの時点で事業を後継者に引き継ぐ「事業承継」を考えなければなりません。

 高度成長期に起業した団塊世代の引退が始まった今、事業承継は多くの企業にとって、喫緊の経営課題となっています。

『週刊ダイヤモンド』11月9日号では、会社の世代交代に悩む経営者、会社を継ぐであろう息子・娘、オーナーから経営を引き継ぐ従業員……事業承継に関係するすべての人に役立つ情報・ノウハウを一挙公開します。

「後継者をどのように選ぶのか」「従業員を後継者に据える際の注意点」「会社を売る(M&A)するには?」など、さまざまな「経営承継」のパターンを網羅する一方で、親族に会社を任せる際の相続税、贈与税など、オーナー家の「資産承継問題」のテクニックも満載です。

 迫りくる世代交代への備えとして、ぜひご一読ください。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 佐藤寛久)
http://diamond.jp/articles/print/43921

[12削除理由]:無関係な長文多数


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