http://www.asyura2.com/13/hasan83/msg/596.html
Tweet |
確信犯の疑い濃厚/(C)日刊ゲンダイ
相次ぐ「メニュー偽装」公表 食のプロは「“再犯”の恐れあり」と指摘
http://gendai.net/articles/view/life/145653
2013年11月2日 日刊ゲンダイ
<ドサクサ紛れの公表ラッシュ>
メニュー偽装問題は底なしだ。全国各地のホテルがドサクサ紛れに公表し、やり過ごそうとしているのはミエミエ。すべてが一緒くたにされ、「小悪党」と「巨悪」の区別がつきにくい。
例えば、近鉄ホテルシステムズやかんぽの宿塩原では、牛脂注入加工肉を「ステーキ」と表示していた。あまりの偽装メニューの多さに、「この程度なら」という気もしてくるが、消費者問題研究所代表の垣田達哉氏は「これが最も悪質性が高い」と断言する。
「安価な肉を使い、客より儲けを優先させる。企業の姿勢が問われることはもちろんですが、加えて牛脂注入肉は、加熱処理が甘いと食中毒を起こす危険がある。それをメニューに明記しなかったということは、“食の安全”という根本姿勢まで問われるわけです」
「国産牛」を「和牛」と表示するのとは、偽装の“質”が違うのだ。ちなみに、種類を問わずに日本で飼養された牛が国産牛で、和牛は決められた4品種だけを指す。
「儲けを優先という意味では、ブランドや産地を偽っていたケースは悪質です。『トビウオの卵』を高価な『レッドキャビア』と表示していた阪急阪神ホテルズの例が典型で、オージービーフを国産牛と偽るのもしかり。確信犯の疑いが濃厚で、明らかに偽装ですが、それを『誤表示』で突っぱねるホテルは、反省しているとは思えない。“再犯”の恐れアリですよ」(垣田達哉氏=前出)
“犯意”の有無が「許される」「許されない」の分かれ目になりそうだ。
「とはいえ、従業員の認識不足というのも確かにある。国産牛と和牛の区別や、地鶏にJASの規定があることすら知らない若い料理人もいます。芝エビも、中華の世界では小さなエビをそう呼ぶ慣習があったわけで、素直に認めて謝罪すれば許されるレベルじゃないですか」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)
水産ジャーナリストの西潟正人氏は「バナメイエビがすっかり悪者扱いです」とこう断罪する。
「バナメイエビは芝エビと同じクルマエビ科で、ボイルすると鮮やかな赤で見た目もいいし、もちろんうまい。堂々と明かして使えばいいのに、芝エビの方がウケがいいと横着してきたから、こんな騒ぎになった。今やバナメイエビ抜きに日本の食卓は成り立ちません。一連の騒動で使われなくなったら、困るのは日本国民です。その罪は重いでしょう」
偽装の中身をよく見極めるべし。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。