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2013/11/1 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
地下鉄に乗れば、みんなスマートフォンをいじっている時代。モバイル端末はスマホが主流になり、昔ながらの「ガラケー」は絶滅かと思ったら、この秋の新製品発表会で異変があった。携帯キャリアーの大手3社が、そろって「ガラケー」の新製品を発表したのだ。これは実に1年ぶりのこと。スマホからガラケーへの回帰現象が起こっているのか?
「都会にいるとスマホが多数派のように感じてしまいますが、地方では今もガラケー利用者が圧倒的に多い」と、携帯電話研究家の木暮祐一氏がこう言う。
「スマホ全盛といっても、利用率は40%程度で、その大部分が都市生活者ですから、国民の大部分は今もガラケーを使っているのです。そもそも、電話機に多機能がついたガラケーと、通話はソフトウエアのひとつというスマホは全く別物と思った方がいい。通話機能に限っていえば、ガラケーの方が優れているし、バッテリーも長持ちする。スマホにしてみたけれど、電話料金が高い割に機能を使いこなせないという人もいる。2年間の契約期間を満了したらガラケーに戻したいという声が高まっているのは事実です」
ただ、ガラケーに戻したくても、コレという商品がない。新しいガラケーに買い替えようと思ってショップに行ったら、店頭にはスマホか「らくらくホン」のような高齢者向け端末しか置いてなくて、困惑した人も少なくないだろう。なぜ、ガラケーの需要はあるのに、スマホ一辺倒になってしまったのか。
「スマホの方が電話会社も端末メーカーも儲かるからですよ。電話会社は、スマホに乗り換えてもらえば電話料金を高く取れる。メーカーにしても、ガラケーは実入りが少ないのです。実はガラケーの方が開発費がかかり、部品も多くて製造コストが高い。ガラケーより安く作れ、それでいて端末価格も通話料も高く設定できるスマホを売った方が商売になるのです」(木暮祐一氏=前出)
要するに、電話会社の都合でスマホを押し付けられているのだ。それでも「ガラケー」支持率が今後も上昇するようなら、電話会社も態度を改める?
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