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2013/11/1 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
兜町に不穏な空気が流れている。きのう(31日)は大引け間際に平均株価が急落し、前日比174円41銭安の1万4327円94銭で取引を終えた。
「このところ、1万4500円前後で膠着しています。単なる停滞ならいいが、不気味な予兆があるのです」(市場関係者)
世界恐慌のきっかけとなった1929年の大暴落「暗黒の木曜日」に関連しているという。
「NYダウのチャートが暗黒の木曜日と似てきたのです。これはチャート分析の第一人者として知られるトム・デマーク氏の指摘で、『マーケットはもう一度、高値を狙いにいくが、その後は怖い展開になる』と警告しています。NYダウと日本株のチャートはそれほど変わりません。嫌な感じです」(証券アナリスト)
株式評論家の杉村富生氏も言う。
「暗黒の木曜日の前の米国は、好景気で企業収益が高まったにもかかわらず、賃金は抑えられたままでした。豊富な資金をストックした企業は銀行から借金をしなくなった。困った銀行は、本来なら貸せないような企業や個人にカネを貸す。ところが株価暴落で景気は悪化。借金を返済できない会社や個人が続出し、銀行は次々と破綻していったのです」
アベノミクスに浮かれる日本の状況とそっくりだ。証券会社は、「年内に日経平均は1万8000円」とか「2万円もあり得る」と個人投資家を煽っている。
これも「暗黒の木曜日」と同じだ。米国民は株価は上がるものと信じ込み、借金をして株を買い続けた。NYダウは約5年間で65ドルから380ドルまで上昇。6倍近くに跳ね上がったが、大暴落後に42ドルまで下落した。
「日本も、アベノミクスにつられて、株と無縁だった個人が株を買うようになっています。日経平均は昨秋に比べ約70%上昇した。実は、暗黒の木曜日の直前2年間を見ると上昇率は約70%です。そろそろ暴落が起きてもおかしくない」(市場関係者)
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