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2013/10/30 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
暴力団への融資問題で、みずほ銀行の佐藤康博頭取(61、興銀出身)が下した社内処分はOBを含め54人。そのほとんどが報酬減額だったのに、3人だけ“クビ”になっている。塚本隆史会長(63)と、コンプライアンス(法令順守)担当だった小池正兼常務執行役員(54)、大谷光夫執行役員(52)だ。塚本氏はみずほFG会長を留任になったので、銀行を去るわけではないが、実は、この3人には旧第一勧銀出身という共通項がある。
みずほは旧興銀、旧富士銀、旧第一勧銀の3行が合併して誕生した。その後は主導権争いの繰り返しだが、第一勧銀は早々と脱落。現在は興銀と富士銀の覇権争いになっている。今回も詰め腹を切らされたのは“第3勢力”の第一勧銀だった。
「みずほを調査した第三者委員会が重要視したのは、なぜか第一勧銀出身者が多いコンプラ部門でした。興銀と富士銀が牛耳る融資部門や経営企画にはホコ先が向かわなかった」(経済ジャーナリスト)
暴力団融資を切れなかった責任をコンプラ部門に取らせるのは、スジが通っているようにみえるが、銀行関係者からは「違う」という声が聞こえてくる。
金融ジャーナリストの大山功男氏も言う。
「みずほに限らず、最終的に融資の打ち切りを決めるのはリテール(個人)部門です。問題融資を切らなかった責任はリテール部門にもある。そこがウヤムヤになった。リテールを仕切る富士銀が暗躍したのかもしれません」
もはや第一勧銀は主導権争いから完全に脱落か。
「そう単純ではありません。今後、第一勧銀が興銀、富士銀のどちらにつくかで勢力図がガラリと変わるからです。興銀出身の佐藤頭取は社内処分で第一勧銀を狙い撃ちし、富士銀はリテール部門を守るため問題融資の責任をコンプラ部門に押し付けた。第一勧銀出身者はどちらにも恨みがあります。かといって単独で支配する力はないので、興銀か富士銀かいずれかを選ぶしかない」(大山功男氏)
みずほの行員数は「富士銀3・第一勧銀3・興銀1」の割合といわれる。第一勧銀が富士銀につくと「6対1」。ここまで差がつくと、興銀がいくら頭取のイスを握っているとはいえ劣勢になる。
「興銀天下を覆すため、富士銀と第一勧銀がタッグを組む可能性はある。そうはさせまいと、興銀は今後、第一勧銀を優遇するかもしれません」(金融関係者)
その通りだとすると、第3勢力が派閥争いのキャスチングボートとなる。みずほの覇権争いは、ますます激しくなりそうだ。
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