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消費税アップで懸念される自殺者増…今こそ鴨長明の「発想転換」を
http://gendai.net/articles/view/life/145515
2013年10月26日 日刊ゲンダイ
消費税が3%から5%へ移行した1997年を境に、この国は14年連続で年間自殺者が3万人を超える悪夢の時代に突入した。昨年、その自殺者数はようやく2万7858人と3万人を切ったが、またこれからどうなるか分からない。
来年4月には消費税が8%に引き上げられ、再来年10月にも10%が予定されている。5%にアップした翌98年には、自殺者が前年比で35%増の3万2863人を記録した。とくに経営者(社長)や自営業者の自殺が44%増の4355人と激増した。
「98年の倒産は、1万9171件、負債総額14兆3800億円は当時の戦後最悪でした。中小零細企業は増税分を価格に転嫁できず、銀行の貸し渋りも横行。会社や自宅で首を吊る経営者が相次いだのです」(経営コンサルタント)
もちろん、自殺は社長だけに限ったものではない。この年、一般企業は一斉にリストラに走った。その結果、失業率は前年の3・3%から4・1%に悪化。サラリーマン(被雇用者)の自殺者数も前年2264人増の7960人になり、増加率39%は社長に次いで2番目の高さだった。
実は、98年の失業率4・1%は、今年8月の数字と同じだ。
不景気で労働時間は増えるばかり。ストレスや過労から逃れるため会社を辞めても、今度は生活苦が待っている。うつ病を患うサラリーマンも多い。。
「うつ病などの精神疾患や心身の不調に気付いたら、遠慮なく居住地にある保健所などに相談してください。また、死にたくなったら東京都の場合、『自殺相談ダイヤル』((電話)0570・087478)があります。年中無休で午後2時から翌朝6時まで相談に応じています」(自殺予防総合対策センター)
発想の転換も大事だ。作家の増田晶文氏が言う。
「消費税が上がれば、給料は確実に下がるでしょう。しかし、下がった給料明細を見ながら〈自分の努力が足りない……〉と思い悩むことはありません。時代が悪い、他人が悪いでいいのです。私は最近、鴨長明の方丈記と吉田兼好の徒然草を読み始めています。出世の道を諦めた長明は、60歳目前で〈都で物乞いしている時には恥ずかしさも感じるが、一間きりの小屋に戻って一息つくと、都会の連中こそ哀れだと思う〉と言う。景気が良くなればすべてハッピーという人たちとは違います」
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