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米経済の急ブレーキ (在野のアナリスト) 
http://www.asyura2.com/13/hasan83/msg/495.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 10 月 28 日 00:04:00: igsppGRN/E9PQ
 

米経済の急ブレーキ
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52517224.html
2013年10月27日 在野のアナリスト


25日、日経平均が急落しました。理由は様々に語られますが、実は単純で、月曜に欧州CTAスジが、米雇用統計前のイベントドリブン型の大きな買いを入れました。通常、水曜には吐きだす売りを、金曜に行っただけのことです。それが、米金融緩和の長期化に伴う円安期待の剥落、終末の益だし売りと重なり、予想外の大幅な売りになった、というだけの話です。しかし、こうした株価の上下だけでなく、世界経済にはふたたび暗雲が漂い始めてきており、そこに不安があります。

一つは米国の金融規制強化策の検討です。バーゼル3より厳しい規制をかけ、米国債などの流動性の高い資産を買わせる。つまりこれは、FRBの金融緩和の終了と同時に、米国債の買い手として規制強化に伴う、金融機関への国債保有義務付け、という意味をもちます。しかしだからと言って、米国債が今後も、安泰な投資先であり続ける保証はありません。それは今回の政府機関のシャットダウンにも表れるように、米国の突然死に対応せざるを得ない、という宿命でもあり、蓄え過ぎたFRBの資産とともに、金融機関だけでは今後も増え続ける米国債をカバーし切れないのかもしれません。

それはこれまでの米国債の買い手だった、中国の変調とも重なります。これまでは高成長で、膨らみ続ける外貨準備として、米国債の保有を膨らませましたが、不動産バブルの影響から、今後は吐きだす方向でしょう。経済のパイがそれだけ縮むからですが、これは他の新興国も同様、成長が止まり、外貨準備に回す資金へ減らします。基軸通貨たるドルへの投資は今後、減る見込みです。

しかも米製造業の景況指数や、不動産価格の一服にみられるように、米経済に急ブレーキがかかった。QEを止めるだけで、これだけ経済の下押し圧力がかかる中、FRBの大量購入の受け皿に金融機関が当たればどうなるか? 民間投資は減り、それがさらに金融資産の減少をもたらし、益々経済のパイを減らさざるを得なくなる。つまり米経済はある日、突然死する可能性を強めているのです。

日本経済は、以前からとり上げているように、政策的に外需に期待する構図が鮮明です。しかも安倍ノミクスは、巨額なバラマキが伴うため、一見すると内需が堅調な一方、外需が取り込めていない。これが今の貿易赤字の構図です。原発停止で燃料輸入が…なんて、輸入される天然ガス、原油の3割しか燃料には回らない中、ナンセンスな議論です。根本は安倍ノミクスにより、国内の富が海外へと放出される形が今、定着しているだけです。そしてこれは消費税増税前の、駆け込み需要がつづく間は、米経済の変調、中国経済の不安とともに、外需が落ちこむ中で続くのでしょう。

さらに、日本では株式の優遇税制が廃止され、個人の売りが観測される点にも問題があります。来年はNISAがはじまりますが、当面それが株価を押し上げることはないでしょう。国会の予算委で、民主党の前原氏が政府、日銀に対して出口戦略を問いましたが、米国でさえ失敗しそうな今、政府、日銀に答えられるわけがありません。そして米FRBがQEを終了するタイミングで、そこにある危機が現実化することになる。だからといってQEをつづけると、FRBの資産の膨れ上がりにより、米経済はそれこそ突然死します。世界に覆いはじめた暗雲とは、QEを終了できない、といったジレンマに基づく、突然死への警戒といった側面、そんな恐れを強めているのでしょうね。


 

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コメント
 
01. 2013年10月28日 00:34:46 : mHY843J0vA

「QEをつづけ、FRBの資産の膨れ上がりにより、米経済は突然死」することは、あり得ません
逆にQEを突然止めて国債を売りに出せば、突然死(急激な景気後退と財政破たん)するでしょうね

02. ピッコ 2013年10月28日 05:06:19 : ldyqn.PAmBFfI : imW4NxztQk
01さん
>逆にQEを突然止めて国債を売りに出せば、突然死(急激な景気後退と財政破たん)するでしょうね

おっしゃる通りだと思いますが、米FRBがQEを終了するタイミングを見つけられないでいる現実があるということ、やめようとするだけで株価が大暴落、、、。 では、このまま止めずに続けていけばいいのでしょうか? 健康な人間に戻りたくて、やめようとしても激しい禁断症状に苦しめられ麻薬を摂取し続ける麻薬患者は、100パーセント突然死するのです。


03. 2013年10月28日 11:13:59 : 1geRdsjJSg
前門の虎後門の狼だということだ。

04. 2013年10月28日 13:17:35 : mHY843J0vA
02さん
>では、このまま止めずに続けていけばいいのでしょうか?

そうだと思います。
今、世界ではグローバル経済の進展で、新興国からの過剰な生産物が溢れており、その流れは、まだ暫く続きます。なぜなら先進国の実質賃金を今の新興国の水準まで切り下げ、社会保障コストを削減するのには到底困難だからです。
(ただし欧州では進んでいますから、通貨も相対的に高いままです)

また多くの先進国では、増税によって、超富裕層からマネーを再分配することが難しい状況です。その場合、インフレ率が2〜3%を安定的に超えるまでは、緩和的な金融政策を取った方が、国民経済にとってはプラスの効果が大きいでしょう。

今後、グローバル化が十分進展し、同一労働での実質賃金格差が小さくなれば、不均衡がなくなって先進国と新興国のインフレ率も、収斂していくことになり、
緩和的な金融政策を取るメリットは無くなりますから、本格的にプライマリーバランスを改善するしかなくなります。

その場合、累積赤字自体は、最悪、急激な金利上昇が起こった場合、中央銀行が大量に購入すれば、一時的ですが急激な通貨安によってバランスします。
これは円預金の価値を下落させる実質的な資産課税に等しい処置と言えます。

また国民や政府が通貨安インフレによる損失を嫌う場合、ヘアカットやデフォルトで国債保有者に損失を集中させることも選択肢の一つになりますが、結局、銀行の救済が必要になれば、本質的には、同じ結果になるでしょう。



05. 2013年10月28日 13:56:09 : CiFcXC3kMA
マネーは商品や資産が有限であるように対価を払わなければ増殖しない仕組みを具現化したものである。この規則があるから、経済が正常に機能し、同時に経済学が確立されることになる。物々交換の物理の法則をルール化した仕組みがマネーだから、この認識がなくなったら、何でもありの世界になって経済学もも暴走する。



06. 2013年10月28日 15:43:35 : ArLVW38Mhw
4さん
「今、世界ではグローバル経済の進展で、新興国からの過剰な生産物が溢れており、その流れは、まだ暫く続きます。なぜなら先進国の実質賃金を今の新興国の水準まで切り下げ、社会保障コストを削減するのには到底困難だからです。(ただし欧州では進んでいますから、通貨も相対的に高いままです)」

上記の論理的脈絡がまったく見えません。ご自分だけが分かる「(飛躍に満ちた)論理」ではなく、読み手が一般常識で飲み込めるような筋道立った文章をご推敲いただきたい。

「インフレ率が2〜3%を安定的に超えるまでは、緩和的な金融政策を取った方が、国民経済にとってはプラスの効果が大きいでしょう。」

現在の日銀やFRBなどに見られるリフレ・マネタリストの論理(ドグマ)そのままですね。各種CPIや株価やその他資産価格などの「指標」を主流経済学理論で分析・濾過するだけでなく、「国民経済」の実態・現実相を広く深く見聞・観察して下さい。まったく違った見解を持たれる事と思います。また「国民」とは一体誰を指すのかにもご注意を向けられたい。

「累積赤字自体は、最悪、急激な金利上昇が起こった場合、中央銀行が大量に購入すれば、一時的ですが急激な通貨安によってバランスします。これは円預金の価値を下落させる実質的な資産課税に等しい処置と言えます。」

金利の上昇幅によって中銀の大量発行が追いつかなくなるような状況(つまり政府の財政破綻)を想定する必要があるでしょう。また、実際「急激な通貨安」が起これば(「急激」の程度にもよるが「最悪」を想定した場合)、何かを「バランス」したり「実質的な資産課税」というような生易しいものでなく、正しく「ハイパーインフレーション」と呼ぶに相応しい混乱状態を想定しなければなりません。従って、「通貨安インフレによる損失を嫌う」というのも「最悪」の事態を想定した表現として相応しいものではなく、ただ「嫌う」だけで済む程度なら金融overdoseの手は緩まないでしょう。

2さんがおっしゃるように、QEを続けるにしても止めるにしても最終的な帰結は「突然死」であり、QEを続ける事によりその時期をある程度延ばす事はできても、いざ「突然死」に至った時のその死に方の悲惨さは増していく事になります。ちょうどバブルの規模が大きいほど、その弾けたときの反動(経済的損失)も大きくなるのと同じ論理です。また、先延ばしすればするほど、その反動を恐れて止め辛くなることも考慮すれば、止めない事による「突然死」の可能性の方を想定する方がより現実的とも言えるでしょう。何とも皮肉な事ですが。


07. 2013年10月28日 17:57:27 : mHY843J0vA

06さん
>QEを続けるにしても止めるにしても最終的な帰結は「突然死」

上で書いた通り、現状ではQEを続けてもハイパーインフレや財政破たん(突然死)にはなりません。
勿論、将来的にインフレ率が上がった時には徐々買いの量を減らしていく必要はありますが、止めたからと言って急にハイパーインフレや財政破たん(突然死)に陥ると主張なさる理由がわかりません


08. 2013年10月29日 01:03:24 : MAwDw0cQBs

>>07

当たり前だが、緩和を減らしたからと言って急にハイパーインフレや財政破たん(突然死)に陥ることなどない

QE自体はハイパーインフレとは、ほとんど無関係

円安インフレに転じても放漫財政を続けるかどうか、成長戦略で、国内の生産力を、維持できるかどうかが本質的な問題であって

QEは、せいぜい、金利引き下げと通貨安による一時的な景気刺激効果しかないから

そレ自体の影響と同じく副作用も大したことはなく、長期的には、はっきり言って、どうでも良い話



09. ピッコ 2013年10月29日 05:37:56 : ldyqn.PAmBFfI : zyHekUUc6s
04さん、コメントを読ませていただきました。

>今後、グローバル化が十分進展し、同一労働での実質賃金格差が小さくなれば、不均衡がなくなって先進国と新興国のインフレ率も、収斂していくことになり、緩和的な金融政策を取るメリットは無くなりますから…

今、日本の企業が安い労働力を求めてアジアに進出していますが、そうする意味がなくなる日まで…20年後でしょうか、50年後でしょうか…アメリカが金融緩和政策を続けるとなれば、世界中、見たくもないくらいの量のドルで溢れかえるのでしょうね。 まさに『ドルだらけの世界』ですね。

>累積赤字自体は、最悪、急激な金利上昇が起こった場合、中央銀行が大量に購入すれば、一時的ですが急激な通貨安によってバランスします
>国民や政府が通貨安インフレによる損失を嫌う場合、べアカットやデフォルトで国債保有者に損失を集中させることも選択肢の一つになりますが…

やはり結果的に、経済的な大きな混乱状態が発生するのですね。 未曽有の『ドルだらけの世界』に起きるクラッシュですから、それは想像を絶するような巨大なものになるかもしれません。 一口に混乱状態と言っても、私たちは生身の人間ですから、その混乱の中で飢餓に陥る人も出てくるでしょう。 その程度がひどくなればなるほど、あちこちで暴動がおこったり、シリアのように国中が混とんとした状態になってしまうかもしれません。 もしかしたら革命とか、世界的な戦争が起こるようなことになるかもしれませんね。


10. 2013年10月29日 06:34:10 : O0iB5eMxqw
米国の原油生産量が激減した時→QE縮小ではなく終了→突然死

11. 2013年10月29日 09:21:00 : mHY843J0vA
09さん

>結果的に、経済的な大きな混乱状態が発生するのですね

そうでしょうね
ただし、今でも世界は混乱状態ですから、それほど大きくは変わらないと思います
ドルがあふれて減価しても他に選択肢としてユーロや元くらいしかありませんから、米国債が暴落するとしても、大恐慌のような事態になる可能性は、ほとんどないでしょう


>>08 QE自体はハイパーインフレとは、ほとんど無関係

確かに財政が一番のインフレを決める要因であるのは、その通りでしょう
ただし、QEができなければ、ハイパーインフレではなく、デフォルトが先に来るので、QEと財政拡張(増税拒否)、そして国内産業の空洞化の3つが重なって、激しいインフレが来る可能性は否定できません
今後の日本人の選択次第と言えるでしょうね


12. ピッコ 2013年10月30日 01:54:23 : ldyqn.PAmBFfI : jxiIXdZIMY
11さん
その後、いろいろとご意見を聞かせていただきました。 04の「今後、グローバル化が十分進展し、同一労働での実質賃金格差が小さくなれば、不均衡がなくなって…」というご意見のように、経済的な部分で、これからますますグローバル化は進んでいくのでしょう。 それにつれて私たち人類は、ジョン・レノンの『イマジン』に表現されているような『地球市民』的な精神文化を同時に育んでいくことになるのだと思います。

>ドルがあふれて減価しても他に選択肢としてユーロや元くらいしかありませんから、米国債が暴落するとしても、大恐慌のような事態になる可能性は、ほとんどないでしょう

「ドルがあふれて減価しても…」 減価するような、そんな力を失った頼りない通貨を、果たして未来の『地球市民』たちは自分たちの基軸通貨として認めるでしょうか。
「他に選択肢としてユーロや元くらいしかありませんから…」 そんなことはありません。 ヨーロッパの国々が集まってユーロを創ったように、まったく新しい通貨を創ればいいのです。 いつかそうする時がやって来て、全世界の『地球市民』たちは「さて、どんな名前にしようかね?」とか、ワクワクしながら話し合って、新しい時代にふさわしい独自の通貨を誕生させるのではないでしょうか。 私は『アース(Earth)』なんかいいんじゃないかと思うのですが…。


13. 2013年10月30日 14:07:21 : qSH6gJBAqg
今がもう、大恐慌状態なのに呑気なことを。
大戦争は出来ないしな、先は人類滅亡が確定的だから


14. 2013年10月30日 20:30:33 : re3hqKlbKo

投稿もコメントも全部間違い、的外れ

この有様では金融緩和が読めない


15. 2013年10月31日 06:30:18 : m6yaFKpKUI
大きな世界戦争を起こしてチャラにしようとしたが失敗
時限爆弾が次第に大きくなって逝く

16. 2013年10月31日 19:58:06 : FfzzRIbxkp
なんか、米国は中国にも借金をお願いしたそうで。
日本はその米国の借金を50兆円買ってあげるそうで。

ってことは、米国とともに、日本も中国に借りをつくりまくるってこと?


17. 2013年11月01日 12:52:30 : JDxuYZy2WM
05氏の言われる通り、これが基本中の基本。 いくらレトリックを駆使して切り抜けようとしても芯を守らなければタガが外れてあらぬ方向へ行ってしまうのは当たり前。

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