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みずほ社内処分案 大甘 クーデター失敗説急浮上
http://gendai.net/articles/view/news/145491
2013年10月26日 日刊ゲンダイ
旧3行のバランスを考慮した玉虫決着
暴力団への融資問題で大揺れのみずほ銀行は、社内処分案を固めた。ところが金融界からは、「大甘すぎる」という批判が続出。そればかりか、「バランス人事ならぬバランス処分だ」という非難も上がっている。さらに“クーデター失敗説”まで浮上してきた。
みずほ銀行の塚本隆史会長(63)は、「みずほ銀」の会長は辞任するものの、みずほFG会長は続投する。辞任必至といわれた佐藤康博頭取(61)も、半年間の無報酬でお茶を濁す。元頭取の西堀利氏(60)は、過去に受け取った報酬の自主返納でコトを収めるという。
この3人は、それぞれ出身行が異なる。塚本会長は旧第一勧銀、佐藤頭取は旧興銀、そして西堀氏は旧富士だ。
みずほは、この3行が合併して誕生したが、「その歴史は3行の主導権争い」(金融関係者)といわれるほど、派閥抗争を繰り返してきた。
今回の問題融資でも富士出身者が「興銀出身の佐藤頭取のクビを取る」と息巻いていた。
「富士出身の西堀元頭取はシステム障害の責任を取って辞任させられた。反社との取引は、それより“重罪”だというわけです」(金融ジャーナリストの大山功男氏)
<金融庁や官邸の思惑も絡み…>
しかも富士出身者の多くは、「今春の役員人事で富士組が冷遇された」と不満タラタラ。そこに問題融資の表面化だ。OBまで「佐藤降ろし」に参戦し、クーデター前夜の雰囲気だった。
ところが、社内調査が進むなか、富士にも火の粉が飛んできそうになる。
「暴力団融資を打ち切るかどうかの最終判断をするリテール担当役員は富士出身者でした。それも2代続けて富士で、2人とも富士のエースと目される人物です。責任の所在をハッキリさせると、2人の辞任は避けられなくなる。それを回避するには、佐藤頭取の続投容認しかなかったのでしょう」(大山功男氏)
富士による“クーデター未遂”を察知した第一勧銀出身も動いた。「それが塚本氏のFG会長留任です」(経済ジャーナリストの小林佳樹氏)。その通りだとすると、処分案は旧3行の派閥抗争が生み出した妥協の産物だ。
「金融庁はみずほの処分案を受け入れるようです。というのは、ここへきて金融庁の責任を追及する声が高まっているからです。佐藤頭取が辞任すると、金融庁の畑中龍太郎長官の立場も危うくなる。それを避けるには佐藤続投しかない」(大山功男氏)
官邸サイドも歓迎だというから驚く。
「みずほ問題が国会で一大テーマになると、成長戦略の進展が大幅に遅れます。だから、早く幕引きに持っていきたいのです」(小林佳樹氏)
これでは旧3行の“バランス処分”どころか、金融庁や官邸の思惑まで絡む玉虫決着だ。そんなことで、みずほは本当に立ち直れるのか。
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