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2013年 10月 21日 12:25 JST
マクドナルドの健康志向は吉と出るか
Bloomberg News
ウェンディーズやタコベルがより健康的なハンバーガーやタコスの販売で成功を収めるなか、マクドナルドはコーヒードリンクを拡充している
健康に良いと訴えることで利益は増えるのか。
ファストフード世界最大手の米マクドナルドは、ドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー（モーガン・スパーロック監督本人が1日に3回、30日間、マクドナルド商品だけを食べ続けたらどうなるかを記録した作品）」の悪い印象を払拭（ふっしょく）しようと、10年前から巨大サイズのメニューを減らす一方、オートミールやスムージーを販売したり、すべての「ハッピーミール（日本ではハッピーセット）」にリンゴを付けたりしてきた。これまでハッピーセットのサイドメニューはフライドポテトだけだったが、先月にはポテト、サラダ、フルーツ、野菜の中から選べるようにした。
しかしアナリストによると、マクドナルドでは2003年に発売したパンケーキサンド「マックグリドル」以来、大ヒット商品は登場していない。大ヒット商品とは、通常メニューに新たに加わる独創的な商品、利益に大きく貢献する新商品のこと。
米マクドナルドのヘルシーメニュー
スライドショー を見る
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ヘルシーさをうたった商品の多くはあまり売れていない。ドン・トンプソン最高経営責任者（CEO）は先日の投資家との会合で、サラダの売り上げは米国の売上高全体の2〜3％しか占めていないと話した。
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一方、同業ウェンディーズの「プレッツェル・ベーコン・チーズバーガー」やタコベルの「ドリトス・ロコス・タコス」の売れ行きはこのところ絶好調だ。ドリトスは通常のタコスより50ミリグラムほど多くの塩分を含んでいるが、2012年3月の発売以来の累計販売数はすでに5億個を超えていて、タコベル史上最大のヒット商品の1つとなった。またアナリストやフランチャイズ店によると、プレッツェル・バーガーのカロリーはビッグマックのカロリーより130キロカロリー（kcal）高いが、7月の発売以来、売れ行きは上々だ。一部関係者は、そのうち期間限定商品から通常メニューに昇格すると予想する。
マクドナルドは引き続き外食産業で首位の座を維持しているが、事業の成長ペースに勢いはない。ここ1年は株価も低迷している。一部アナリストは、企業イメージを変えようとして結果的にマクドナルドらしさを失ってしまったと指摘する。外食産業には健康回復と利益拡大という2つの異なる課題が突きつけられている。米国では肥満を含む体調不良の対策が急務となっているが、そうした中でも外食産業は利益も拡大し続けなければならない。
独立系投資調査会社、ヘッジアイ・リスク・マネジメントのマネジングディレクター、ハワード・ペニー氏は、マクドナルドは「健康志向の強い人にはオートミールを、21世紀生まれの若者にはスナック・ラップを、と全ての人にあらゆる商品を提供しようとしている。そのため、中核的なメニュー路線から大幅に外れてしまい、今や誰の需要にもきちんと応えていない」と述べる。「これまでマクドナルド商品にヘルシーという印象はなかった。だからマクドナルドが健康的な商品の開発にあまりに多くの時間を費やすことは意味をなさないと思う」。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304856504579148473283208290.html
2013年 10月 21日 09:19 JST
マクドナルド株、依然として「バリューセット」ではない
記事
スライドショー
米ファストフードチェーンによる欧州での的外れな取り組みは映画のユーモアの対象となったかもしれないが、これらチェーン大手はこの数年で欧州での売り上げが落ち込み、幹部はほとんど笑えない状況だった。ただ最近、業界最大手のマクドナルド（MCD）の欧州事業は好調だ。
同社の8月の既存店売上高は、米国ではほぼ横ばい、アジアでは減少したが、欧州では伸びた。この上向き傾向が21日の7-9月期（第3四半期）決算発表 …
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304856504579148212173798286.html
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