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北京首都空港で搭乗待ちする中国人旅行者(AP)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131020/dms1310200721001-n1.htm
2013.10.20
中国・新華社の情報サイトが、「中国人観光客を中国のシンボルと誇りに」と題する記事を掲載した。中国人の海外旅行者が急増するとともに、旅先のモラルを欠いた行為が非文明的な印象を与え、中国人全体のイメージを悪くしていると紹介し、中国当局も指導規範を公布するなど中国人旅行客のマナー向上に本腰を入れているという。
この中に「こういうことはやめましょう」というガイドラインがあったが、「人前で大声を出さない」「道でツバを吐かない」「殴り合いのケンカをしない」「ゴミのポイ捨てをしない」「列の順番は守る」などなど、小学校の校則みたいなことが並んでいる。
おかしかったのは、有料トイレに誰かが入ると、中国人はドアを開けたままにして、次の人、また次の人、そのまた次の人…というように、ものすごい数の人がカネを払わないで入る、というもの。1人や2人ではないところがすごい。中国の富裕層は、観光旅行で1人あたり100万円以上も買い物をするといわれるが、なぜ1ドル程度の有料トイレをケチるのか、と当局も首をひねっている。
昨年の中国人海外旅行者数は2000年の8倍強の8300万人まで急増した。支出総額も過去最高の1020億ドル(約10兆円)に達し、米国やドイツを抜いて初めて世界一になった。日本も含め、世界中が中国人を誘致している。
東京・銀座のデパートにも、中国人は多数やってくる。特に夏は、涼を求めて入ってきて、ランニングをパッパッと上げたり下げたりしている。銀座の真ん中でこういうことはやめてほしいと思うのだが、さらに続けてペッペッとツバを吐く。
九州のあるホテル経営者は私に、「部屋にある灰皿やタオルを持っていくから、『タオルは下の売店で売っています』と書いたが、カネをたくさん持っているのに、そんな安い物も買わない」とこぼしていた。
しかし、考えてみると、日本人もかつて似たようなことをしていた。
1960年代後半、パンアメリカン航空(91年に破産)の客室乗務員から、「日本人のお父さんは、なぜ飛行機に乗るとズボンを脱ぐのですか?」と尋ねられたことが何度かある。家でくつろぐ感覚で、すぐにステテコ姿になった。こういうオヤジさん、私は汽車でもよく目撃した。
だから、こういう問題が取り上げられると、一部は日本でもあったなー、と昔を思い出して少し気恥ずかしい思いになる。
新華社だけでなく、人民日報でも海外旅行の規範行動キャンペーンをやっていた。「中国人観光客を中国のシンボルと誇りに」というには、まだまだほど遠いが、中国政府が自国民のマナー改善に躍起となるのは、悪い話ではない。
■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
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