企業年金支給の停止
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4557270.html
2013年10月20日　NEVADAブログ

日経新聞は、今日の一面トップで【厚生年金基金　４割解散を検討】と報じていますが、その詳細を見ますと
更に厳しい状況が見られます。

４０．３％　年金支給を停止（厚生年金基金を廃止）
２７．１％　未定
２０．５％　現状維持

これから見えてきます姿は、未定の２７．１％です。
ここから厚生年金基金を廃止するとなる企業・連合が続出することになるはずであり、今後、企業年金で悠々自適な年金生活を送ってきた退職者は、月額１０万円以上消滅することもあり得ます。

この厚生年金基金（企業年金）ですが、基金総額は２７兆円で加入者は４３０万人に上りますが、今までの勝ち組サラリーマンの半分以上が、負け組にサラリーマンに「統合」されることになります。

この企業年金は、超大手は「今のところ」は何ら問題ないでしょうが、今後企業負担分が増加することが避けられず、企業の財務をむしばむことになりますので、いずれは廃止することになるはずです。

解散や代行返上できる企業・連合は「まだ」良いと言えますが、余りにも赤字が大きく、解散・代行返上出来ない
企業・連合も多く、突然死するか、最後に残った企業がすべてを負担する悲惨な状況となり兼ねません。
（この負担で自殺した企業経営者もいると以前報道されていたこともありました）

いつまでも甘い年金などあり得ない、と肝に銘じておくべきだと言えます。

　　　　　　　　　　◇

厚年基金の４割、解散を検討 本社など調査、「現状維持」は20％
http://www.nikkei.com/article/DGKDASFS19023_Z11C13A0MM8000/
2013/10/20付　日経新聞

　企業年金の一種である厚生年金基金の４割が解散を検討していることが分かった。日本経済新聞社と格付投資情報センター（Ｒ＆Ｉ）が実施した「日経企業年金実態調査」で明らかになった。国は財政状況が厳しい厚年基金に解散を促している。公的年金の支給額が減る中、年金の給付が一段と厳しくなりそうだ。（詳細をＲ＆Ｉ発行、21日付「年金情報」に）

　厚年基金は独自の企業年金と、公的年金である厚生年金の一部を一体で運用している。運用難を背景に代行部分にまで損失を抱える「代行割れ」に陥る基金が多い。こうした財政難基金に５年以内に解散を促す法律が来年４月に施行される。

　調査では全国555の厚年基金を対象に実施し、166基金から回答（複数回答）を得た。今後「解散する」は40.3％で、「現状維持」は20.5％だった。「未定」は27.1％で、今後解散を検討する基金がさらに増える可能性がある。

　解散を迫られる代行割れの基金は約４割とされるが、来春の法施行を前にすでに多くの基金が解散を検討する厳しい現状が浮き彫りになった。基金が解散すれば、企業年金部分の支給は止まる。

コメント
01. 増税反対 2013年10月20日 13:16:47 : ehcoR2LmdzYII : D9cvjI5T92 回答のない基金はどうなるのだろう？ これが現実なんだから基金も無いような中小零細に個人事業なんかは、 景気が最悪なのは当たり前なのか・・・ 来年の消費税がダメ押しとなるでしょう。
02. 2013年10月20日 14:52:07 : KgvkdBAaIs 公務員の共済年金は　ぬくぬく存続。 良い利率で運用できる事業を各官庁から　こっそりもらったり、している。
03. 2013年10月20日 20:37:24 : 5gdTLOWYek 多くの製造業はリストラなどで社員を減らして派遣や請負に仕事を投げている。年金掛け金を支払う社員がどんどんへるのだからどこだって危なくなるよ、
04. 2013年10月20日 23:16:21 : F3D5GLpYsg 02さん 実は公務員の年金、共済は受け取り側のＯＢが多く将来の資金繰りは苦しい。そこで厚生年金と統合させておいて公務員の優遇措置はそのまま継続できるようにシステムを作り直そうとしている。実際は統合しないと共済は持たない。 高い退職金も公債つまり借金でまかなっている。 それでも公務員の優遇は続く。
05. 2013年10月21日 16:58:11 : CF9GERiMMw いかにも年金の運用失敗のような記事だけど年金を使い込んだヤツのことは最近全然ニュースにしないからな。 厚生省の役人どもが天下りのために大半を消失させたのであって、その上で証券会社などを儲けさすために企業に自主運営なんかをさせたんだろう。 完全な官僚の犯罪だが民主党が潰れて以来そのことを話題にするマスコミはいない。
06. throw out Nationalism 2013年10月22日 00:31:15 : vyJTIayMiWQio : 7zwexfeKZY 一方で、一人で何十億何百億(ではすまない金額)を懐に入れている者どもが居る。その残り金を大多数の人々が競争して奪い合っている・・・これが健全な「経済」であり「社会」であると言えるだろうか。 おそらく「カネ」に「カネ」を生む特権を与えてしまったことに根源があると思われる。(ゲゼルの理論を是非調べよう) 大多数を占める貧民が貨幣制度(価値)の変革を考えれば、きっと変わっていくはずなのだが・・・。
07. JokerX 2013年10月22日 08:58:33 : EYKHggScK8oiw : KHCC6YLjsQ この記事は厚生年金基金は代行返上のことを書いているのか、企業が独自で行っている企業年金の事を問題にしているのかあいまいだ。 厚生年金基金に関しては以前のような高利回り運用が出来なくなった現状を考えると速やかに代行返上するべきだし、したくてもできないのが現状だろう。 問題は、まだ安泰と思っていた企業年金もいよいよ運用状態があやしくなってきたということだろう。そりゃこれだけ非正規社員の比率が増えて正社員の割合が減少していれば自明のことと思う。 突然解散とかはやめてほしいものだ。
08. 2013年10月22日 19:40:46 : Z4gBPf2vUA 消費税撤廃ってシグナルだ 元々レート１以下が消費税なので 銭→ 利子○ →→→→→→→→○（通貨間引き率１０％） →→→→→→→○○（通貨間引き率１６％） →→→→→→○○○（通貨間引き率２０％） このような形 だから消費税は撤廃しか道がない このような形にしかならないユダヤ式なら →→→→→→→→○ →→→→→→→→→○ →→→→→→→→→→○ 債務を踏んで行くのが財政健全化

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