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米下院が上院の超党派財政法案を採決へ、結果は不透明=指導部側近
2013年 10月 17日 00:22 JST
[ワシントン 16日 ロイター] - 米下院は上院でまとまりつつある超党派の財政法案を採決にかけることを計画している。議会指導部の側近が16日明らかにした。可決に十分な支持が集まるかどうかは不透明な情勢という。
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JBpress>海外>Financial Times [Financial Times]
米国債務上限という「最終兵器」を廃絶せよ
2013年10月17日(Thu) Financial Times
(2013年10月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
17年ぶり、米政府機関一部閉鎖の影響は
債務上限引き上げの期限とされる10月17日がやって来た・・・〔AFPBB News〕
法律の中には、あまりにも危険であるため残しておいてはいけないものがいくつかある。
例えば、米国の債務上限について考えてみよう。あの法律は、米国が自分自身を標的にして設置した核爆弾のようなものであり、爆発すればその影響は全世界に及ぶ。決して使ってはならないものなど、存在させるべきではない。
現在行われている協議の結果に関係なく、この法律は撤廃する必要がある。これほど破壊的な脅威にさらされていては、秩序ある政府を目指すことなどできるはずがない。
政府機関の一部閉鎖などとはわけが違う。政府閉鎖は馬鹿げているし不当でもあるが、こちらは何とか制御できる。しかし、債務上限の引き上げに失敗したらそうはいかない。
確かに、債務上限を巡る一連のゴタゴタにはつい苦笑いしてしまう面もある。読者の中には、「不確実性」が景気回復を妨げているという共和党の主張を覚えておられる方も多いだろう。しかし実際には、世界で最も重要な債務国がデフォルト(債務不履行)の可能性をちらつかせることで、かなりの不確実性が生じている。極度の不確実性を創り出すのにこれほど適した政策は、簡単には思い浮かばない。
債務上限を巡る協議が合意に至らなかったらどうなるかと尋ねられたJPモルガン・チェースの最高経営責任者(CEO)、ジェイミー・ダイモン氏は、「知りたくない」と答えた。しかし、知る努力を怠ってはならない。合意に至らなければ悲惨なことになる。
債務上限という仕組みがあまりにも危険なのはなぜなのか? その答えは2つある。
合衆国憲法にかかわるトリレンマ
1つめの答えは合衆国憲法にかかわるものだ。ジョージ・ワシントン大学のニール・ブキャナン氏とコーネル大学のマイケル・ドルフ氏が先日著した論文によれば、法的拘束力を持つ債務上限は大統領に以下のような「トリレンマ」を突きつけるという。
「債務上限を無視して新しい国債を一方的に発行すれば、連邦議会が持つ借り入れの権限を侵害することになる。税金を一方的に引き上げれば、連邦議会が持つ課税の権限を侵害することになる。また、歳出を一方的に削減すれば、連邦議会が持つ歳出の権限を侵害することになる」*1
*1=これらの議会の権限は合衆国憲法第1条8節に定められている
つまり、法的拘束力を持つ債務上限のために、大統領は「法律が忠実に施行されるよう配慮する」という自らの義務に違反せざるを得なくなるのだ*2。そのためブキャナン氏とドルフ氏は、大統領は「最も違憲でない」道を選択して債務上限を無視すべきだと結論づけている。
しかし、大統領がどんな行動を取っても、憲法上の危機になることは避けられない。責任感のある連邦議会なら、大統領をそんな立場に追いやることはしないだろう。
破壊的でない方法では守れない法律
債務上限が非常に危険である2つ目の理由は、オバマ政権は非破壊的な方法ではこの法律を守れないというものだ。10月17日から10月末までのどこかの時点で政府の資金は底を突き、請求書の支払いができなくなる。その場合に取り得る手段は、いずれもひどいものだ。
よく引き合いに出されるのは「優先順位をつける」という手段である。連邦政府は中国政府など「優先順位の高い」請求者には支払いを行い、社会保障給付の受給者やメディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険)の利用者など「優先順位の低い」請求者への支払いはデフォルトするというやり方だ。そう、これは、それほどひどいアイデアなのだ。
米財務省は、説得力のある理由を2つ挙げてこれに反対している。第1の理由は、優先順位をつけるやり方では「米国の十分なる信頼と信用」を守れないというもの。デフォルトすることに変わりはないというわけだ。
第2の理由は、米国政府のコンピューターシステムでは、月当たり1億件近くに上る支払いの中から優先順位が高いものだけを選び出すことはできないというものだ。ただ、政府債務の支払いに用いられる資金決済システム「フェドワイヤー」は、政府機関やその他業者などに支払いを行うシステムとは別のものだ。
従って財務省はもしかしたら、先に前者の支払い義務を履行し、残った資金で後者の支払いを行うこともできるかもしれない。ただし、交渉に当たっての信用度を維持するために、同省は、その可能性が存在することさえ否定している。
もしも米国債がデフォルトしたら・・・
優先順位をつけることが可能かどうかは明らかでないが、たとえ可能だとしても、その政治的な影響は悲惨なものとなるだろう。しかし、政府債務の元本償還や利息の支払いが滞った場合の経済的な影響はそれ以上に悲惨なものになる。
米国債は世界で最も重要な安全資産だ。もしこれがデフォルトするようなことがあれば、たとえそれが一時的であっても、リスクプレミアムにはすぐに影響が及ぶだろうし、資金の避難先としての役割に恒久的なダメージがもたらされることも十分にあり得る。
*2=この大統領の義務は合衆国憲法第2条3節に定められている
米国債が担保として使われる時には、その価値が割り引かれることになるだろう。もしそうなれば、筆者の同僚であるジリアン・テットが指摘したように、世界中の市場の流動性や信用に大変な混乱が生じる恐れがある。リーマン・ブラザーズのデフォルトと米国債のデフォルトとではわけが違うのだ。
ワシントンで先週開催された国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会に出席した中央銀行総裁や各国の財務相たちがこの問題で非常に動揺していたのは、全く不思議なことではない。
一気に均衡予算を実行すればGDPが激減
経済的なダメージが小さい策は、米国政府が国債以外の支払い義務に限ってデフォルトするというやり方だと思われる。実際、ティーパーティー系の議員の多くはこの債務上限を、均衡予算(といっても、家計では普通に行われている短期の借り入れすら縮減する均衡予算)を強いる手段の1つだと考えている。
この均衡予算を今日実行するとしたら、国内総生産(GDP)の約4.2%に相当する財政赤字を即座に解消しなければならない。これだけの支出があっという間にカットされれば、GDPは、これまでの財政乗数から示唆される6%をはるかに超える減少に見舞われるだろう。なぜか? それは、ビルトイン・スタビライザー*3がすべて停止してしまうからだ。
GDPの減少に伴って歳入が減れば、歳出は自動的にさらに減少する。下手をすれば、GDPは10%減少しかねない。そうなれば、国内的にも国際的にも大変な事態になるだろう。
オバマ米大統領、APEC欠席へ 政府機関一部閉鎖で
厳しい選択を迫られるバラク・オバマ大統領〔AFPBB News〕
従って、もしオバマ政権が債務上限を守るようなことがあれば、それは債務の面での苦難か、GDPの面での苦難かのどちらかを選ぶということになる。
とはいえ、このような脅しをかけてくる勢力に譲歩するわけにはいかないというバラク・オバマ氏の考えは正しい。譲歩すれば彼らは味をしめてこの脅しをさらに使いたくなるだろうし、長期的には、爆弾が爆発する可能性も高まってしまうからだ。
この爆弾の信管は取り外さねばならない。だが悲しいかな、そのような展開にはなりそうにない。
最悪の事態となれば、大統領は借り入れを継続するしかない
ゆえにオバマ政権は、債務上限の引き上げがもし間に合わなかったら――そのような状況になるのが今なのか来月なのか、あるいはそれ以降であるかはともかく――どうするかも決断しなければならない。
最も悪くないのは、資金の借り入れを継続することだろう。そのような方針を大統領があらかじめ明言するわけにはいかない。むしろ否定しなければならない。政敵がこの方針を耳にしたら、交渉で債務上限の引き上げを飲む気が薄れてしまうからだ。
*3=財政にあらかじめ組み込まれている、景気変動を自動的に安定化する仕組み
とはいえ、最悪の事態になったら、大統領は資金の借り入れを行わざるを得ない。政府の信用を維持するためにはこうするしかない、借りなければその信用が永遠に損なわれてしまうと訴えることになるだろう。
違憲の恐れがある中で資金を借りることにはリスクがある。このリスクを最小限にとどめる最もシンプルな方法は、借入期間を短期にとどめることだろう。米連邦準備理事会(FRB)は結局、自らの金融政策を維持するために、金利がゼロ%に保たれるようにしなければならない。
連邦議会下院は、米国政府が支払いの約束を履行できるようにしたという「重大な犯罪」を犯したとして大統領の弾劾を求めるかもしれないが、その訴えは上院で退けられるだろう。この決断を巡ってオバマ氏が裁判所に訴えられる可能性もあるだろう。しかし、連邦議会が矛盾した指図をしているのであれば、大統領の行動は違憲だという判決を下すことなど、できないのではないだろうか?
そもそも、こうした議論ができること自体が正気の沙汰ではない。債務上限は即刻撤廃すべきである。あんなものがあるから、はた迷惑な騒ぎが引き起こされるのだ。
By Martin Wolf
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/38945
ベイナー下院議長は上院合意案の採決容認へ−ブレイディ議員
10月16日(ブルームバーグ):ベイナー下院議長は政府機関閉鎖を解除し、米国の借り入れ権限を延長するための案が上院で合意されれば、下院での採決を認める意向だと、ケビン・ブレイディ米下院議員(共和、テキサス州)が語った。
ブレイディ議員は16日、ブルームバーグテレビジョンで「議長は上院での合意案を迅速に下院での採決に持ち込むだろう」と述べた。さらに、同案が下院を通過するとの見方も示した。
共和党関係者が匿名を条件に語ったところでは、下院指導部は上院より先に採決を実施するかどうか決定していない。手続き上の理由により、下院が最初に採決を行った場合、法案はより早くオバマ大統領に送られる。
原題:Boehner Will Accept Senate Fiscal Deal, Republican BradySays(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Richard Rubin rrubin12@bloomberg.net;ワシントン Roxana Tiron rtiron@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Jodi Schneider jschneider50@bloomberg.net
更新日時: 2013/10/17 00:15 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MUROFE6VDKHS01.html
米TBレートが低下、債務上限引き上げを楽観
10月16日(ブルームバーグ):16日の米債券市場では、今後6週間内に償還期限を迎える財務省短期証券(TB)のレートが低下。米国の借り入れ手段が尽きるとされる期限が迫る中、議会が交渉妥結に向けて取り組んでいるとの楽観が強まった。
米国はこの日、4週物と52週物TB、および189日物のキャッシュ・マネジメント・ビル(CMB)を総額680億ドル(約6兆7000億円)相当発行する。約130億ドルの調達を目指している。17日に償還を迎える1200億ドル相当のTBレートは15日に一時0.36%に上昇。その後は0.13%に低下した。ルー米財務長官は債務上限突破を回避する措置が今月17日に尽きると説明している。
グッゲンハイム・セキュリティーズの米政府債トレーディング担当マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「合意が成立するとの自信が強まっている。市場は楽観的だ」と指摘。「最新のニュースがきっかけとなってTBのレートは低下している」と述べた。
ブルームバーグがまとめたデータによると、ニューヨーク時間午前10時14分現在、1カ月物 TBのレートは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.27%。一時は0.45%と、2008年10月以来の高水準をつけた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、10年債利回り は2bp上昇の2.75%。
原題:Treasury Bill Rates Fall on Optimism on Lifting of DebtCeiling(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Susanne Walker swalker33@bloomberg.net;ロンドン David Goodman dgoodman28@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net
更新日時: 2013/10/17 00:47 JST
米NAHB住宅市場指数:10月は4カ月ぶり低水準、見通しも悪化 (1)
オリコ:暴力団対策に遅れ、問題融資の半数以上が09年以前の契約
JPモルガン、ロンドン鯨で米商品先物取引委と和解−1億ドル支払い
米上院指導部、妥結目指し16日朝も交渉中−下院の対応は不透明 (2)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MUR9ZT6JTSEQ01.html
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