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”見えざる手”といえばアダム・スミスの有名な言葉であるが、
素晴らしい言葉使いなので借用させて頂いたと言いたいところであるが、
スミス先生に申し訳ない事と、
それにもう一つの理由として、
スミス先生のこの言葉には、
”意図的”との意味が含まれていないので、
それで、
”隠れた手”との表現を使わさせて頂こう。
さて、
米国は第二次大戦における最大の戦勝国となった事により地球上において最大の強国と一時はなったのであるが、そしてこれは第一次大戦への参戦をも踏まえた結果であったのだが、
ベトナム戦争での失敗・敗北から戦争中毒に陥り(嵌められたと看做される)、遂には合衆国(USA)という超軍事金融帝国主義体制を骨粗しょう症的崩壊へと歩むに至ったのである。
しかし、この過程は途中まで大英帝国の衰退過程と反比例の関係で動いてきている事に注目すべきであろう。
第一次大戦から第二次大戦を経てベトナム戦争の終結までに至る時期は大英帝国の限りなく衰退の道であり、一方、米国の帝国主義的興隆と爛熟の過程であった。
米国の現在の衰退はただ単に自然なものと考えられるであろうか。
経済活動は人間の意志によるものだ。
国家が巨大であることにより人間の意志を離れて文明が勝手に物理的動きをすると看做すのは人間の意志力を理解しない故であろう。
私はそうは考えないのだ。
私の目には米国がイスラエルに似た役割を担わされて富を食い尽くされてボロボロに追い込まれて使い捨てにされた(いや未だされつつあると言うべきかも)と見えるのだ。
イスラエルは中東というイスラム国家群、これは石油資源を国財として持つ強力な潜在的力を持つ地域なのであるが、これを押さえつけて支配する為にシオニズムイデオロギーを敵対的目的に利用的に使おうとして誘導的に造り上げられた国家としての性格が濃厚であると考えている。
このイスラエルはアラブ・ペルシャのイスラム圏の広大な地域の中での小国であり資源も乏しいので対中東支配の為の道具としての役割しか果さない。
ところが、米国即ちUSAは最大の戦勝国となった事により世界最大の富を持つ国となった事により、世界的規模での支配とコントロールの物理力として利用される運命を招いたと考えられるのである。
米国(USA)を利用して、その富を軍事に向けさせて軍事力を世界的に展開させて世界支配に利用しようと図られたと考えられる。
その戦略に沿って行われたのがベトナム戦争であろう。
これはベトナムから半鎖国状態にあった中国を竹のカーテンをこじ開けようとする侵略戦争であったと考えられる。
しかし、これは巧く行かなかった。
その失敗により米国経済は傾き坂道を下り始めた。
そこで世界各地で民族解放闘争が高まることとなった。
それ故に、民族解放闘争の動きのエネルギー源となっているソ連を弱らせる必要が生じ、イラン革命を誘導しイスラムを興隆させて隣のアフガニスタンに興隆を飛び火させてソ連軍を誘い込んでチェルノブイリ原発破壊(テロの可能性高し)を経てやがてのソ連崩壊へと至らしめたのである。
それらの過程で米国経済はますます坂道を下ったが世界支配の軍事的物理力として使われつつ、且つそれによる戦争経済による延命の路を生かされる事なり、それにより国内の富を消耗させられる言い換えれば収奪される事になったと考えられる。
詰まりは米国の愛国者達とは異なった外国勢力とそれに通ずる国内勢力によって食い尽くされたと考えられるのである。上部は欧州の勢力だろう。
詰まりは米国はかつて独立はしたが、残念ながら植民地国家に再び仕立て上げられて収奪され尽くすに至ったという事である。
USA体制は大きすぎて不自然なのだ。歴史の浅い植民地由来国家が急激に帝国主義的に拡大した為にその力を利用し尽くされて帝国主義解体へと誘導されてしまったと言うことのようだ。
USA体制が分解すればFRBも必要がなくなる。
ある意味で大日本帝国の崩壊に似てはいるが、米国は内部から戦争中毒へと誘導されて崩壊へと誘導されたということだ。
新100ドル紙幣は独立の貢献者を描いている。
まあ、「米国独立時の出発点に戻って出直してくれや」との崩壊を誘導した”隠れた手”の主のメッセージを表わしているのではないのか。
オバマも茶会派もロン・ポール氏も巧く使われているものと考えられる。
日本国民は先の大戦による対米敗北により米国を巨大な壁のように認識している様だ。
だが私は異なっていて、日本の敗北といった事象も米国も認識の対象でしかなくまるで感情的に拘るところがない。
米国も一つの歴史的な動きでしかない。
私は日本人でありながら米国人を日本人同様に気の毒であると見る。
「米国の貧困化」について優れた論文を幾つも書かれた論客が居られたが、米国人はある意味では属国化した日本の国民よりも気の毒な立場ではないのか。
しかしUSAの地域は不自然でない規模の地域で纏まって再生への路を歩むだろう。
ただ心配な事の一つとして原発問題がある。
シェールガス掘削技術は地中で穴を横に掘ってゆけるものであるが、石油や天然ガスの地下資源探索技術は小型核兵器を地中に仕込む技術に応用されるものであると考えられる故に、米国での人工地震発生による原発破壊が米国分解の過程で選択されない事を希望するものである。
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