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ロシアで吹き荒れた移民排斥デモ。これからも次々と起きるはずだ。
絶対に移民政策が止まらないのは、裏に重大な理由があるから
http://www.bllackz.com/2013/10/blog-post_15.html
2013年10月15日 Darkness - ダークネス
ロシアは人種差別が少ない国であるとは言われつつも、実は定期的に移民の排斥デモが起きる国でもある。
2013年10月13日も、モスクワ南部ビリュレヴォ地区で大きな暴動が起きて、店舗の破壊、略奪、機動隊との暴力衝突が引き起こされた。
この排斥デモによって380人から400人近くのロシア人が逮捕されるという事態となっている。
この排斥デモの発端は、25歳のロシア人が移民と思われるカフカス地方の男に殺害されたことだ。
ロシアには以前から大量移民がなだれ込んで来ており、治安悪化の元凶とされている。移民の多くは大都市に集まるのだが、低賃金の仕事か、もしくは失業状態にある移民の一部が、食うに困って犯罪に走る。
そうすると、もともと移民に対して良い感情を持っていない国民が、ますます移民を避けたり悪感情を持ったりする。そんな相互嫌悪が高まって、何らかの事件が起きたとき、一気に移民排斥デモが吹き荒れることになるのである。
■多民族共生は、口で言うほど簡単なものではない
これらの移民排斥デモ、移民敵視、移民憎悪、相互対立は、多民族国家を目指した国のほとんどが経験している。多民族共生というのは、口で言うほど簡単なものではないのである。
共生どころか、むしろ衝突となり暴力の応酬となってしまうのである。(民族憎悪の高まり。ユーロ圏で多文化主義が危機に瀕している)
当然だ。ひとつの地域に、文化がまったく違って、考え方も根本からして異なる人たちが押し込まれる。
民族によっては、マナーも違えば、常識も違えば、言葉も違えば、人種も違う。
何もかも違った人間がどんどん増えていくと、受け入れる側からすると、自分たちの文化が侵略されていると捉えるのは、避けられない。
フランスでもそういった対立構造は日増しに高まっていて、恐らく近いうちにまた暴動が起こるのは確実だと言われている。(無制限に移民を入れ、激しい対立構造を国内に抱えたフランス)
移民側も、せっかく移住してきたのに、低賃金の仕事しかなく、場合によってはその仕事すらも見つからず、まわりは差別的な目で自分たちを見て、理解されていないと感じる。
互いに欲求不満を感じているところに、些細な衝突が起きると、その不満が爆発していくのである。
ノルウェーでも、スウェーデンでも、オランダでも、イギリスでも、すべての国で激しい移民対立が起きている。ロシアでも、それが起きたということだ。
こういった移民排斥は、これからロシアのみならず、世界中で吹き荒れることになるだろう。(異なる民族でも共存共栄できるという幻想が消えかかっている)
■絶対に移民流入や、多民族国家の動きは止まらない
しかし、それによって移民流入や、多民族国家の動きが頓挫するとは、絶対に考えない方がいい。
どんな問題が起きても、どんな激しい国民の抵抗が起きても、グローバル社会に参加した国家では、それが強引に行われていくことになる。
なぜなら、グローバル化していく社会の中で、国家という枠組みが邪魔になっており、今は「国家」という枠組みを取り壊そうとする動きが加速しているからである。
「自国文化を守ろう、自国の歴史を大切にしよう」という動きは、「保守」とは呼ばれず、「極右」とメディアによってレッテル貼りをされている。
世界中のメディアは、ナショナリズムを必ず「極右」として扱い、差別主義者と断定する。それはグローバル化を後退させる動きなので、「絶対に許されない思想」と認定して、封印されていく。
グローバル化を阻止する動きは、絶対に許されない。
多国籍企業、金融市場、巨大メディアは、グローバル化する社会の中で支配権を拡大していく過程にある。
世界を動かしているのは国民ではなく、多国籍企業、金融市場、巨大メディアである。そして、これらの企業の各オーナーたちである。
全員が揃って陰謀に荷担しているという見方もあるが、実際のところは、グローバル化した方が「より儲かる」というシンプルな原則によって突き動かされていると言った方がいい。
儲かるのなら、儲かる方向に向かって人は殺到していく。それが雪崩のような現象を引き起こす。
■儲かるから、グローバル化が推し進められるのだ
グローバル化したら、世界のすべてが多国籍企業にとって市場になる。そうなれば、単純に儲かる。だから、多国籍企業はぶれることなくグローバル化を推し進める。
グローバル化したら、賃金の安い国で物を製造することができるようになる。そうなれば、コスト削減できる。そして、競争力が付いて、単純に儲かる。だから、多国籍企業はぶれることなくグローバル化を推し進める。
グローバル化したら、移民が大量に入ってきて、やはり低賃金で優秀な人材が雇えるようになる。そうなれば、またもやコスト削減ができる。だから、移民政策や、多文化主義は推進されるのだ。
貿易を行うに当たって、国をまたぐたびに関税を取られたら損をする。だから、国がなくなればいいと考えるのが多国籍企業でもある。儲けのためには、関税を取る国家という存在が邪魔なのだ。
販売を行うに当たって、各国の違いに合わせて商品をローカライズするのは無駄なコストである。言語が英語か何かで統一できれば、ローカライズする手間がなくなる。だから、国がなくなればいいと考えるのが多国籍企業である。コストのためには国家という存在が邪魔なのである。
販売を行うに当たって、文化が違っているとやはりその国に合わせなければならないが、それも無駄なコストである。だから、移民を入れて、混ぜて、独自文化を薄めさせれば、文化に合わせる手間もなくなる。
だから、文化がなくなればいいと考えるのが多国籍企業でもある。移民は、その国の「独自の文化」を消すのに最良の方法なのだ。
■世の中は多極化しているのではない。逆だ。
ありとあらゆるものが、国家の消滅、国家の役割縮小、国家の無力化を目指している。上記以外にも、そんな動きは次々と動いている。
通貨が違っていれば、為替の変動というものに注意を払わなければならず、それは多国籍企業にとっては手間である。国家をブロック化するか、もしくは国家を消滅させれば為替も統一するので便利だ。だから多国籍企業は、通貨の統一を邪魔する国家という概念を消し去りたい。
巨大メディアも、言語・文化がどんどん統一されていけば、情報収集も、情報提供も、世論誘導もやりやすい。だから、グローバル化に乗るのは「得する」動きだ。そのために、言語・文化の守り手である国家を消滅させたい。
インターネットもまた、「情報」という分野で世界を統一しようとする動きである。インターネット企業は、世界がグローバル化すればするほど儲かる仕組みになっている。だから、国家間の情報遮断は許しがたいことであり、やはり国家という概念を消し去りたいと思っている。
グローバル化は、それを突き詰めると、世界が「ひとつ」になるということだ。世界が「ひとつ」というのは、要するに国家も、文化も、言語も、通貨も、すべてが「ひとつ」になるという意味である。
現在、そのような社会に向かっている。世界は多極化しているのではない。完全にその逆だ。
グローバル化の動きは、「ひとつ」になる動きだ。
国家のブロック化は、「ひとつ」になる動きだ。
多文化主義の動きは、「ひとつ」になる動きだ。
金融市場の国際化は、「ひとつ」になる動きだ。
移民促進の動きは、「ひとつ」になる動きだ。
グローバル化によって、逆に統一化されようと動いている。多極化しているというのは、単に政治の力学の話であって、世の中全体の動きではない。
多極化していると見せかけて、世の中はグローバル化によって「ひとつ」になろうとしているのである。
絶対に移民政策が止まらないのは、世界が「ひとつ」になるためだ。本当に、単純な話だ。そうすれば多国籍企業、金融市場、巨大メディアは儲かるのだ。
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