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ドル98円前半で停滞、米財政協議妥結は織り込み済みとの声
2013年 10月 15日 16:13 JST
[東京 15日 ロイター] - 東京外為市場午後3時のドル/円は前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の98円前半。シンガポール休場で参加者が減り、午後は停滞した。
米財政協議への楽観的見方から朝方に98.71円まで上昇して1日以来の高値をつけたが、協議の妥結は織り込まれ、ドル/円のここからの上値余地は限られるとの見方が出ている。
ドル/円は、米財政協議をめぐり大きな前進があったとの報道を受けて米国市場で強含んだ流れを引き継ぎ、朝方に98.71円まで上昇。2週ぶりの高値をつけた。しかし、5・10日ということで期待されていた実需のドル需要は予想外に弱く、むしろ小規模ながら輸出企業の売りが流入し、ドル/円は伸び悩んだ。
きょうはシンガポールが休場で市場参加者は減少。日経平均株価.N225の伸び悩みが重しとなり、ドル/円は午後、停滞した。
海外短期筋による円売りの動きは低迷しており、「96円台、97円台では(ファンド勢による)散発的なプットの買いが見られた程度。アベノミクス期待で一時活発化したオプション主導の円売りは後退。ボラティリティも低下している」(外銀)という。
米財政協議の動向がマーケットの焦点になっているが、ドル/円がけさ1日以来の高値をつけたことで「米財政協議が良い結果に向かっているというのはマーケットはもう織り込んでしまっている」(大手証券)との声が出ていた。「ネガティブリスクはいまあるかもしれないが、(財政協議に関する)ポジティブな受け止め方でアップサイドがどの辺まで伸びるか、限定的ではないかとみている」という。
米財政協議がまとまって政府機関が再開されれば、発表が延期されていた9月米雇用統計が発表されるが、同関係者は、発表済みの9月ADP全米雇用報告が市場予想より弱かったため、ドル/円が上昇を続けるのは難しいとみていた。
<安倍首相の所信表明には反応薄>
15日、臨時国会が召集された。安倍晋三首相が「成長戦略実行国会」と位置付ける今国会は、先の参議院選挙の結果、衆議院と参議院での多数派が異なる「ねじれ」現象が解消されてから初めての国会となる。
安倍首相は午後の所信表明演説で、経済再生、財政再建、社会保障改革を同時に達成しなければならないなどと述べたが、市場参加者が減り、米財政協議の行方がマーケットの焦点となるなか、マーケットの反応は鈍かった。
(和田崇彦)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE99E04Z20131015
ショートは巻き戻し完了、テールリスク残り楽観の反動を警戒
2013年 10月 15日 16:08 JST
[東京 15日 ロイター] - 米国の債務不履行(デフォルト)を懸念した株式やドルなどのショートポジションはほぼ巻き戻されたとみられている。暫定的にせよ、米両党が何らかの形で予算案や債務上限引き上げに合意するとの見方が市場では多い。
ただ、実際にデフォルトが宣言される可能性も残っており、テールリスクが消えたわけではない。楽観に傾いているだけに、ネガティブイベントが発生すれば、マーケットへの影響も予想以上に大きくなる可能性もある。
<米政府機関閉鎖前の水準を回復>
日本株とドル/円は米政府機関閉鎖が決まる前の10月1日(日本時間)の水準をほぼ回復した。前場の日経平均.N225は5日続伸し、一時1万4500円台を回復。ドル/円も10月1日以来となる98円後半まで上昇した。米財政問題への懸念は、9月後半から強まっており、すべてのポジションが中立に戻ったとは言えないが、「短期的なショートポジションはほぼ巻き戻された」(国内証券)という。実際、買い一巡後は上昇一服となり、様子見商状となっている。
短期筋にショート巻き戻しを急がせたのは、米両党が予算案や債務上限引き上げについて、暫定的にせよ合意に近いとの見方が広がったためだ。前週末に合意には至らなかったものの、米両党は歩み寄りの姿勢を強めている。
米ホワイトハウスは14日に予定していた議会指導部との会合を延期したが、民主党のリード上院院内総務は、共和党のマコネル上院院内総務との協議で、債務上限と政府機関再開をめぐり「大きな前進」があったとし、運が良ければ、恐らく15日は合意に達する可能性があるとの見方を示した。
「17日に間に合うかどうかは別にして、月内には、議会で債務上限引き上げと暫定予算は合意し、シャットダウンも解除されることがメーンシナリオ」(SMBC日興証券・金融財政アナリストの末澤豪謙氏)。
こうした情勢を受け、米債務が16兆7000億ドルの上限に達する見通しの17日は刻一刻と接近しているものの、市場はむしろ楽観姿勢を強めている。ショートポジションがかなり巻き戻されたため、合意に至っても、カバーやスクイーズの動きは乏しくなりそうだが、不透明感が払しょくされれば、リスクオンが再開すると期待されている。
またデフォルトが宣言された場合でも、元本のカットなどではなく、利払いの一時的な中断といったテクニカル・デフォルトでは、市場への影響は限定的との見方も多い。
「一時的に利払いが止まったとしても、米国の債務返済能力が喪失したわけではなく、元本ともにいずれ返ってくる。デフォルトになったとしても混乱は一時的で、ファンドマネージャーなどは株価が下落すれば押し目買いのチャンスとみているのではないか」とT&Dアセットマネジメントのチーフエコノミスト、神谷尚志氏は指摘する。
<米国債「信用」のき損度は不明>
ただ、米国という巨大な「マネーシステム」が実際にデフォルトに陥った場合、どのような事態になるかはまだ正確に予測できているわけではない。
多くの投資家が担保として利用している米債の価値は下がり、米金融市場では再び短期金利が上昇する可能性がある。ファンディング(資金調達)コストは上昇し、金融機関はダメージをこうむる。米連邦準備理事会(FRB)が潤沢に資金を供給しているほか、いざとなれば公定歩合で資金を借りれるため、金融機関が資金繰りにつまることは予想されていないが、マネーのめぐりが悪くなれば、経済への悪影響も大きくなる。
一方、米国債はデフォルトの対象でありながら、市場がリスク回避に動けば、「安全資産」として買われる可能性もある。利払い中止が一時的とみられれば、「安全資産」としての地位は揺るがないかもしれない。実際、デフォルト懸念が強まった後も、長期・超長期ゾーンの米債金利上昇は限定的だ。
ただ、米債の「信用」がどの程度き損されるかは、実際にデフォルトが起きてみないとわからない。「リスク回避が強まり、何が買えるのかといったときに、やはり米国債ということになるかもしれない。ただ、最終的にデフォルトは回避されるだろうというのがマーケットのコンセンサスだけに、実際になったときに、不安がどれだけ広がるかは不明だ」(BNPパリバ証券チーフ債券ストラテジストの藤木智久氏)という。
世界のマネーシステムの「信用」を司る米国債に不安が広がれば、米金利は急上昇し、米株も急落する。たとえ、利払い中止が一時的であっても、投資家の「信用」が失われないとは限らないところに、リーマン・ショックを超えるかもしれないとまで言われる今回の問題の怖さがある。
日本国債の金利上昇は日銀の大量国債購入による抑制効果もあって限定的とみられているが、グローバル投資家のリスク許容度が低下すれば、日本株にも資金巻き戻しの売りが押し寄せるとみられている。リスク回避の円高を伴えば、企業業績改善への期待は後退、アベノミクスへの不安も強まり、日本株売りが加速する可能性もあるため、警戒は怠れない。
(伊賀 大記 編集:宮崎大)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE99E04Q20131015
日経平均は5日続伸、高値警戒で伸び悩む
2013年 10月 15日 15:17 JST
[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日続伸。取引時間中としては10月2日以来、約2週間ぶりに一時1万4500円を回復した。米財政協議での与野党合意が近いとの見方を背景に米国株が続伸したほか、外為市場ではドル高/円安に振れ、幅広く買いが先行した。
ただ直近の急ピッチな戻りから短期的な高値警戒感も指摘され、買い一巡後は伸び悩んだ。パルプ・紙や空運、金属製品などが堅調。半面、保険や証券、不動産などが売られた。
米債務上限引き上げに関する与野党協議は、米財務省が期限としている17日までに何らかの合意に達するとの見方が広がっており、投資家の不安心理は和らいでいる。前日の米国株高や、為替が1ドル98円台後半まで円安に振れたことを好感し、日経平均は前日比で100円を超える上げ幅となり、一時1万4510円まで上値を切り上げた。
ただ、10月8日の安値1万3748円から今日の高値まで5.5%上昇しており、短期的な高値警戒感から利益確定売りが出たという。ドル/円が伸び悩んだことも日本株の重しとなった。「日経平均が心理的な節目1万4500円を回復したことで上昇一服感が広がった。先行して上昇していた不動産などが利食い売りに押される一方、物色は個別株にとどまっている」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との声が出ていた。
安倍晋三首相は15日午後、衆議院本会議で所信表明演説を行い、経済再生、財政再建、社会保障改革を同時に達成しなければならないと語った。「安倍首相の所信表明演説は従来通りの内容だが、きょうから始まる臨時国会で議論される成長戦略に対して期待感は強い」(国内証券)として株価の下支え要因になると指摘された。
個別銘柄では、松竹(9601.T)が5日続伸。歌舞伎座のこけら落し興行が想定を大きく上回ったことなどを背景に2014年2月期業績予想を上方修正し、好感された。
半面、ニコン(7731.T)は4日ぶりに反落。2013年9月中間期の営業利益が前年比54%減の170億円程度になった見込みとの一部報道が嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり692銘柄に対し、値下がりが923銘柄、変わらずが136銘柄だった。
(杉山容俊)
日経平均.N225
終値 14441.54 +36.80
寄り付き 14510.27
安値/高値 14415.76─14510.37
東証出来高(万株) 200548
TOPIX.TOPX
終値 1197.47 +0.30
寄り付き 1204.85
安値/高値 1195.46─1205.21
東証売買代金(億円) 16203.85
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE99E04L20131015
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