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2013-10-08
TPP交渉は秘密主義を貫いているのでどうなっているのかよく判りませんが、本日開催の首脳会談後に発表される文書には「大筋合意」と記されると報じられています。しかし、どの分野がどの程度合意されたのかは触れられていないそうです。上手くまとまらないので誤魔化そうとしているのでしょう。
東京新聞は、本日付で次のように報じています。
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013100702000122.html)
TPP交渉 難航分野 説明ぼかす
【ヌサドゥア=吉田通夫】TPP交渉で、八日の首脳会合後に公表する「大筋合意」の説明文書は、これまで交渉してきた主要二十一分野の進捗(しんちょく)状況には触れないことが分かった。滞っている分野をぼかすことで、交渉の進展をアピールする狙いとみられる。ただ、一般国民にとって交渉の進み具合を理解しにくい内容になりそうだ。
八日は首脳声明のほか、年末の妥結に向けた大まかな作業計画を含む説明文書を公表する予定。複数の交渉関係筋によると、説明文書には、関税の撤廃について議論する「物品市場アクセス」など、これまでの説明で使ってきた二十一分野についての言及はないという。
難航する項目を含めて複数の分野をまとめて表現し、各国間の対立が緩和したような文章になっているとみられる。
一方、首脳会合に先立って開かれていたTPPの閣僚会合は六日、年内妥結の方針を再確認し閉幕した。
要は、対立して合意に至らないので、「何とかまとまりそうだ」という文書を作るだけなのです。最後に「閣僚会合は六日、年内妥結の方針を再確認し閉幕した」とありますが、これも話合いが紛糾してまとまりそうもないことを示しています。だから「何とか年内に妥結するよう努力しましょう。そうしましょう」と確認して終わったのです。
今日はTPPの首脳会合が開催されますが、オバマ大統領が欠席し、形だけで終わる模様です。安倍は初参加で、「日本の主張を聴いてもらう」とのことですが、それが本気だとしても空振りに終わりそうです。
同じく東京新聞は、本日付で次のように報じています。
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013100802000109.html)
議論1時間半? 合意追認へ きょう首脳会合
【ヌサドゥア=吉田通夫】八日のTPP交渉の首脳会合は、年内妥結に向けた閣僚会合の合意文書を追認する会議になる。米国とともに年内合意を目指す日本政府は、首脳会合の結果を交渉の「大筋合意」とアピールしそうだ。だが、首脳会合は一時間半程度。閣僚会合も突っ込んだ議論をしたとは言えず、「国益を守る」(安倍晋三首相)ための交渉は、国民不在のまま進んでいる。
TPPは国民生活に大きな影響を及ぼす。だが閣僚会合は「センシティビティー(問題点)を共有した」(甘利(あまり)明TPP担当相)だけで、突っ込んだ議論が行われなかった。逆に、政府からは「交渉経過に興味を持つ方がおかしい」(交渉担当者)との声すら出ている。
八日の首脳会合はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合終了後の時間を利用して開く。一部首脳は、ブルネイでの東南アジア諸国連合(ASEAN)の会合に出席するため八日にインドネシアを出発する必要がありTPPを議論する時間はあまりない。「各国が最低限一回発言するぐらい」(交渉関係筋)で、閣僚会合の合意文書を追認する形式的な会議になる。
今回の首脳会合が初参加となる日本は、安倍首相に「各国に日本の主張を訴えてもらう」(同)と思い描くが時間はなく、効果的な主張は困難だ。現時点で今後に「首脳が集まる機会はない」(TPP担当幹部)。
「各国が最低限一回発言するぐらい」の時間しかないそうですから、とても「国益を守る」ことなどできません。そもそも安倍にはそんな気はないので、単なるポーズにすぎないことは明らかですが…。
消費増税を決めた際に記者会見で「悩みに悩んだ」と述べたことも、真っ赤なウソだったと周囲に漏らしたそうですから、この男の言葉など全く信用できません。
それにしても、交渉担当者の「交渉経過に興味を持つ方がおかしい」という言い草は許し難いものがあります。国民生活に甚大な影響を与える交渉ですから、誰しも進捗状況を知りたいと思います。農業関係者は尚更です。
この人物は、「国民は自分たちが決めたことに黙って従えばよいのだ」と、封建時代さながらの蔑視思想を持っているのでしょう。「ヘイトスピーチ」が問題になっていますが、政府関係者の言動の方が深刻で、こちらをまず糾弾すべきです。この上更に、特定秘密保護法案成立を目指すなんてとんでもない話です。
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