http://www.asyura2.com/13/hasan82/msg/846.html
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(回答先: デフォルト詐欺はうんざり、連邦政府通貨を発行すればいいだけの事 (生きるため) 投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 10 月 06 日 00:48:00)
「晴耕雨読」さんのブログにある文章として紹介されている投稿の執筆者として一言。
※ 参照投稿
「連邦準備銀行と日銀の違い:ドル紙幣は貨幣ではなく「利子がつかない小額の国債」=“無利子化された国債の断片”」
http://www.asyura2.com/0406/dispute19/msg/120.html
一時期(今でも?)日本でも話題になった「政府紙幣」の発行は、政府が財政赤字でも借り入れをしないで済むという“画期的な”仕組みです。
国債とは違って、利払いも元本返済も発生しません。通貨量は、税制と財政を中心的政策手段として活用することでコントロールします。
南北戦争期の米国で流通したグリーンバックスが「政府紙幣」に相当し、現実でも実証され、経済論理的にも問題はありません。
課税徴税権と通貨流通強制権を保持する強力な権力機構である政府が発行する紙幣は、金本位制から解き放たれ実物的裏打ちがない中央銀行や準備銀行が発行する紙幣よりもずっと“信用力”が高いものだからです。(ある国の紙幣のほんとうの信用力は、その国の「供給力」に支えられています)
米国連邦準備券は、米国連邦政府の債務に対応するためという制度なので、つまるところ、連邦政府の課税徴税権を信用力の基盤としているとも言えます。
「政府紙幣」は、国民の選挙によって特定の地位に就く政治家が関与することから、財政を肥大化させ高率のインフレにつながりやすい危険性を内包しているとは言えます。
予算絡みなので議会によるチェックもありますが、議会も政治家の集団ですから同じ陥穽に落ちると考えるのなら、はやりの「インフレ目標値」を法律で設定して縛りをかければいいでしょう。
いずれにしろ、中央銀行ならきちんと管理でき政府ではダメというのは、錯覚でしかありませんが、もしもほんとうにそうなら、民主制そのものが国家をダメにする仕組みということになります。(通貨の管理さえできない政府が、諸々の政策をきちんと判断・決定・遂行できるはずもありません)
問題は、産業家も農家も労働者も「政府紙幣」に異論はありませんが、唯一、金融家が激しく抵抗することです。
詳細は稿を改めて説明しますが、金融家がもっとも安心して貸せる相手である政府への貸し出しができなくなるからです。
この問題は、政府がせっせと国債を増発している今の日本を見ればわかります。政府が国債を発行しなくなれば、おそらく、今の日本の銀行は、預金の受け入れを停止するか、口座維持管理費を徴収することになるはずです。言ってしまえば、銀行システムが機能不全に陥ることを意味します。
リンカーンは、南北戦争後も“合理的な通貨”であるグリーンバックスの発行を続けようとして暗殺されたという伝説もあります。また、ケネディも、財政赤字で苦しむなか「合衆国紙幣」を志向したことから暗殺されたという話もあります。
(米国は、その金融家が国策を牛耳っていることはご存じの通りです)
日本などであれば、「政府紙幣」を発行しなくても、日銀のような異次元の金融緩和策を実施すれば、実質的には「政府紙幣」に近い存在にすることができるので、銀行システムを維持する必要があると思っているのなら、政府累積債務にはその方法で対応すればいいと思っています。
(ですから、政府債務残高の問題で消費税増税を実施する必要はまったくないということです)
但し、米国の連邦準備銀行は民間に所有されていますから、連邦準備銀行が米国債をいくら買い入れても、連邦政府(=米国民)は、利払いと元本返済から逃れることはできません。
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