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広場は噴水をなくし、広々とさせます」(新宿区役所)
五輪“浄化作戦”で消える 歌舞伎町「夜のおもてなし」
http://gendai.net/news/view/111399
2013年10月04日 日刊ゲンダイ
東洋一の歓楽街「新宿・歌舞伎町」は、いま急ピッチで再開発が進んでいる。再開発の中心になっているのは、2008年に閉館した「新宿コマ劇場」の跡地に建てられる高層ビル。15年に地上31階の商業ビルが完成する予定だ。
ビルの完成に合わせて周辺も再開発される。現在、フェンスに囲まれ閉鎖されている旧コマ劇前の「噴水広場」はリニューアルされ、旧コマ劇に通じる「セントラルロード」も雰囲気がガラリと変わるという。
「セントラルロードは、古くなった構造物を撤去し、コマ劇の跡地に建設される高層ビルにアプローチする時、視界を遮るものがゼロになるようにします。道の色も、ビルの色調に合わせて塗り替え、ビルと一体化するようにする。かつての噴水広場は噴水をなくし、広々とさせます」(新宿区役所)
高層ビルには、客室1030室のホテル、都内最大となる12スクリーンの映画館が入る。相当な集客数になるのは間違いない。さらに、噴水広場に面して15年、もうひとつ、地上28階、620室のホテルが完成する予定だ。
しかし、問題は、旧コマ劇周辺の再開発によって、歌舞伎町全体がかつての活気を取り戻すかどうかだ。
03年、石原慎太郎都知事(当時)が「浄化作戦」を開始して以来、歌舞伎町からは熱気と狂騒が消えてしまった。200軒を超えていた店舗型フーゾクはほぼ姿を消し、旧コマ劇周囲の映画館は軒並み閉館に追い込まれ、残るは3スクリーンのみ。最盛期には1日40万人が訪れたが、いまは15万人程度だ。
<旧コマ劇周辺はピカピカに>
歌舞伎町の住人は、再開発が賑わいを取り戻す起爆剤になることを期待しているが、20年の東京オリンピックが水を差す恐れが強い。1964年の東京五輪の時も、歌舞伎町は火が消えたようだったという。不動産ブローカーが言う。
「歌舞伎町の魅力は猥雑(わいざつ)さや。欲望が渦巻くから人が集まり、カネが落ちる。なのに、浄化作戦だと片っ端から店を摘発し、つまらない街にしてしまった。20年の東京五輪にあわせて、また浄化作戦がはじまるやろう。そうなったら歌舞伎町は終わりやで。それでなくても、日本の銀行は歌舞伎町の物件に融資しない。貸してくれるのは韓国の銀行くらいや。これでは歌舞伎町は活性化しない。このままでは旧コマ劇周辺だけがピカピカになるだけやで」
ただ健全だけの街では、20年に訪れる外国人観光客もガッカリするのではないか。
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