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金融不安を煽る米共和党は何を狙っているのか
http://blog.goo.ne.jp/akiko_019/e/3b4d8faf1da2466036718351124a3dcd
2013-10-05 08:09:43 ひょう吉の疑問
シナリオ:米国初のデフォルトはどう起こるか
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20131004-00000076-biz_reut-nb
ロイター 2013/10/4 18:22
[ワシントン 4日 ロイター] - 米議会が債務上限引き上げで合意しなければ、米債務は17日にも16兆7000億ドルの上限に到達する見通し。
財務省の日々の収支がどうなるのか正確には分からないため、デフォルト(債務不履行)がいつ、どのように発生するのか予測するのは難しい。
しかし、財務省の過去の同時期の銀行との取引明細書を見れば、今後どのぐらいのペースで資金が枯渇していくのか推測することは可能。
以下、財務省の2012年10─11月の取引明細書を基にデフォルト前後に予想される展開をまとめた。
<10月17日>
財務省は借り入れを上限以下に抑えるための手段を使い果たし、債券の新規発行が一切できなくなる。
この日は67億5000万ドルの税収が見込まれるが、社会保障関連で109億ドルの支出がある。
こうした収支の結果、最終的な手元資金は275億ドル程度になる見通しだ。
<10月18─29日>
この時期、財務省の手元資金は急激に減少する。
支出1ドルに対して収入70セントとなり、差額を賄うための新規債券発行もできない。
22日には収入が支出を35億ドル上回る見通しで、状況は一時的に好転する。
ただそれも長くは続かず、24日には再び資金繰りが厳しくなる。
財務省はこの日、軍事関連の下請け業者への支払いが18億ドル、メディケア(高齢者医療保険)に基づく医師・病院への支払いが22億ドル、社会保障関連で111億ドルの支払いが見込まれている。
これに対して、税収・その他の収入はわずか96億ドルと見込まれる。
この時点で、米債券への信頼感が失われる可能性がある。
政府はもはや債券を発行することはできないが、償還を迎えた債券を借り換えることは可能。
投資家は毎週、1000億ドルの米債券をキャッシュアウトする機会があるが、再投資を選択することが多い。
デフォルトへの警戒感から再投資が敬遠されれば、財務省の資金繰りは一挙に崩壊する。
<10月30日>
デフォルト発生。
政府は70億ドルの支払いが履行できない状況に陥る。
財務省は、どの支払いを履行するか選択することはできないとしている。
同様の事態に直面した2011年、財務省はすべての支払いを履行するだけの資金を確保するまで支払いを実施しない計画を立てたとされる。
そのような措置を今回もとった場合、学校向けの6億8000万ドル、福祉関連の5億5300万ドル、防衛関連の9億7200万ドルの支払いが履行されないことになる。
政府を主要顧客とする企業が受ける打撃は大きい。
デフォルトが続くに伴い支払い遅延が長期化し、数日間で数十億ドルの経済損失となる。
<10月31日>
今年のハロウィーンは、60億ドルの国債利払い日でもある。
利払いができなければ、米国債投資にはリスクがないという前提が揺らぐ。
これまで確実に償還されてきたことから、世界で最も低いレベルに抑えられてきた金利は上昇することがほぼ確実。
株式市場は急落し、消費者の財布のひもは固くなり、景気は一段と悪化する。
この日から財務省は厳しい決断を下し始めることになる。
中国の債券保有者に支払うか、それともアフガニスタンに駐留する軍に資金を提供するのか。
オバマ政権は優先順位は付けられないとしているが、アナリストは、政権が少なくとも優先順位付けを試みるとみている。
この分析に協力してくれたシンクタンク、超党派政策センターのアナリスト、ブライアン・コリンズ氏は
「期日に利払いできないのは、他の支払いができないことよりも深刻な事態」
と指摘した。
<11月1日>
この日をもって、米政府は未踏の領域に入る。
理論上、政府はいつまでも債券保有者が損失を被らない状態にしておくことが可能。
利払いをしても余りある税収があり、財務省は他の債務と別のシステムを通じて債券保有者に支払いができるからだ。
ただそれは、債券以外の支払いがより遅れることを意味する。
米軍は賃借料を払えず、年金生活者は日々の買い物にも困る可能性がある。
一方、もし財務省がハロウィーンの利払いを履行せず、政権与党と野党の対立が解消されない場合、米国の信用力低下につながる。
米ドル、アジアでの銀行融資、イリノイ州の農作物保険コストなど、あらゆる金融商品の価値に疑問符が付く。
財務省は3日に公表した報告書で「デフォルトすれば前代未聞で壊滅的な打撃となる可能性がある」とし、
「負の波及効果が世界に広がる可能性がある」と指摘した。
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【私のコメント】
米国の暫定予算不成立から2日たって、日本では急に10月17日の米国のデフォルト懸念のことが報道され始めている。
下院で優勢を占める米国共和党がオバマの提案する米国債務の上限引き上げに反対しているからだ。
この法案が通らなければ、アメリカはデフォルトし、世界中がパニックに陥る。
しかしそんなことはあり得ない。
そんなあり得ないことを、ここに来て急になぜこれほど報道するのか。
なぜこれほど不安を煽るのか。
もしアメリカがデフォルトすれば一番損害を被るのはアメリカのウォール街のはずだ。まずアメリカ金融界が壊滅的な打撃を被るのだ。
ウォール街を中心とするアメリカ金融界は、オバマの民主党ともつながっているが、どちらかといえば共和党との結びつきが強い。ウォール街の金持連中は金持ち政党である共和党とのつながりが深いからだ。
その共和党がなぜこれほど米国債務上限引き上げに反対するのか。
もちろん共和党も明確な対案を持っているわけではない。
アメリカをデフォルトから救うのは債務上限を引き上げることしか選択肢はない。
来年の中間選挙をにらんでの駆け引きだというのが日本のマスコミの理由づけだが、本当にただそれだけなのか。私には共和党が駄々をこねているようにしか見えない。これでは中間選挙には勝てないだろう。
もっと他の狙いがあるのではないか。
米国共和党がウォール街の不利益になることをするわけがないのである。
もし共和党が本気なら共和党はウォール街の支持を失うことになる。
そうなれば選挙資金源が絶たれ、共和党の敗北は目に見えている。
だからそんなことはあり得ないのだ。
だとするとこれはデフォルト不安を煽ることによって利益を得る誰かがいることになる。
その誰かが誰なのか。
ウォール街はまた一儲けをたくらんでいるのではないか。
先月9月17日には、FRBのバーナンキが大方の予想に反して量的金融緩和の縮小を先延ばしした。
そのことも世界を驚かせた。
金融緩和はこのまま続くということだ。
そう思った矢先、今度は米国債務上限引き上げの法案が通らない事態になった。
ベクトルが互いに矛盾しているのだ。
一方は金融緩和を続け、もう一方は金融緩和を否定している。
以前のエントリーでも少し触れたように、バーナンキによる金融緩和縮小の先延ばしは、米国議会内のこのようなゴタゴタを予測してのことではないのか。
どこに金儲けのネタが転がっているのか今の時点では予測がつかないが、アメリカの今の動きは胡散臭い。
また何かウォール街が企んでいるのではないか。
そうでなければこれほどの金融不安を煽るはずがない。
私は今の時点でアメリカがデフォルトすれば、リーマンショック以来の努力が水泡に帰し、この世の終わりだと思う。
米国共和党がそれでも良いと本当に思っているのならそれでも良いが、それでは政治にならないだろう。
何か別に魂胆がなければこれほどのごり押しはできないはずなのだ。
ウォール街とその子飼いのヘッジファンドの動きに要注意だ。
一つ考えられることは、不安のあとの反動としての大盤振る舞いだ。
人々を恐怖の底に突き落とした後、地獄から天国へと引き上げるのだ。
そうすればもう誰も金融緩和の延長に文句は言わなくなる。
これによって来週から下げにかかった株価を底値で拾い、一気に株を株を吊り上げるのだ。
ウォール街はぼろ儲け、FRBも安泰だ。
奴らはそれくらいのことはやりかねない。
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