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浮上する日本経済を撃墜した史上最大のデフレ財政 (植草一秀の『知られざる真実』) 
http://www.asyura2.com/13/hasan82/msg/796.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 10 月 02 日 21:00:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-4a01.html
2013年10月 2日 植草一秀の『知られざる真実』


1996年6月25日、橋本龍太郎政権は、消費税率を2%引き上げる方針を
閣議決定した。

国会では住専問題処理のために6850億円の公的資金を投入するかどうかを
めぐって紛糾した直後だった。

国会は6月19日に閉会した。

橋本政権は、住専国会終了で与野党攻防に間隙ができたタイミングを狙って
消費税増税方針の閣議決定を行ったのである。

日経平均株価は翌日の22,666円をピークに下落に転じた。

1990年にバブルの崩壊が始まって以来、日本経済は長期低迷に苦しんだ。

日経平均株価は92年8月18日には14,309円に下落。

その後、景気対策が発動されると株価反発、経済浮上が生じたが、93年は
冷夏などの影響で、94年は日銀が早すぎる金融引締め政策に進もうとして
経済を暗転させた。

日本経済がバブル崩壊後の不況を克服するたしかな手ごたえを得たのが95年
から96年にかけてであった。

95年の円高局面で日銀が政策を大転換し、金融緩和政策を強化した。

村山政権は14兆円の景気対策を決定し、財政金融政策総動員のスタンスを
明示した。

政策総動員によって日本経済の方向は好転し、96年に日本経済はバブル崩壊
後、初めて明確な回復軌道を実現させつつあった。

私は、96年の最重要の経済政策問題が消費税増税問題になると判断し、
消費税増税問題が日本経済再悪化の引き金となる事態を回避しなければ
ならないと考えた。

97年度の増税が日本経済の浮上を破壊してしまう可能性を憂慮し、
これを回避するための政策提言を展開したのである。

1996年6月に刊行された東洋経済新報社『論争』96年7月号に、

「財政再建最優先論に異議あり」

と題する論文を発表した。

ここで提示した政策提言は、1997年度の財政緊縮策を消費税率の
1%引上げのみに留めよというものだった。

この施策によるデフレ効果は2.5兆円=GDP比0.5%である。

この程度の財政緊縮であれば、日本経済の回復基調を破壊しないと
判断した。

私が論文でもっとも強い警告を発したのは、日本経済の地下に巨大な
不良債権問題のマグマが潜んでいることだった。

行き過ぎた緊縮政策を強硬実施すれば、株価下落=経済悪化を通じて、
不良債権問題を一気に爆発させてしまう。この問題に最大の警戒を払う
ことが最重要であることを訴えた。

しかし、橋本政権はこの道を選ばなかった。

橋本政権が97年度に実施した政策は、消費税5兆円増税、
所得税2兆円増税、社会保障負担2兆円増大、公共事業削減4兆円だった。

合計13兆円のデフレ政策を実行したのである。

この結果、96年6月26日に22,666円だった株価は下落に転じ、
98年10月9日には12,879円にまで暴落した。

そして、97年秋の三洋証券、山一證券、北海道拓殖銀行の破綻、
98年の日本長期信用銀行、日本債券信用銀行の破綻が生じていった。

懸念通りの金融大波乱が生じたのである。

株価は96年6月26日から下落に転じていた。

私は当時執筆した『金利・為替・株価週報』に、22,666円の株価が
「666」であり、地獄への転落を暗示していることを記述した。

「666」とは、ヨハネの黙示録に出てくる悪魔の数値なのである。

96年10月20日の総選挙を経て、96年12月に橋本政権は13兆円
のデフレ政策を予算に盛り込んだ。

この政策決定を受けて、日経平均株価はついに2万円を割り込んだので
ある。

97年年初、日経平均株価は1月7日から1月10日にかけて急落した。

NHKは急遽、『クローズアップ現代』でこの問題を取り上げた。

私はこの番組のインタビュー取材に応じた。

そのなかで、株価下落の主因が橋本政権の行き過ぎた緊縮財政にあること
を説明した。株価は96年6月の増税閣議決定から始動していること、
96年12月に超緊縮政策を予算案として決定したことから日経平均株価
が2万円を割り込んだことなどを説明した。

しかし、放映されたVTRには、私の発言の核心はすべてカットされて
いた。

『クローズアップ現代』は、橋本政権が財政改革で緊縮財政政策を推進
しているなかで、これに抵抗する勢力が新幹線予算に調査費を計上した
ことだけを大きく取り上げ、財政構造改革に対抗する力が表面化したこと
が株価下落の原因になったとのトーンで制作された。

NHKは私の主張を一切紹介せず、橋本緊縮財政を全面支援する番組を
制作しただけのことなのだ。

私をVTRに出演させたのは、橋本緊縮財政に反対の論者にも意見を
聞いたとの「アリバイ」を作るためだけだったのだと思われる。

この図式と、今回の安倍政権による増税決定は酷似している。

安倍晋三氏は10月1日に記者会見を行い、2014年4月に消費税率
を現行の5%から8%に引き上げることを表明した。

既定路線である。

安倍氏の判断は揺れ動いた。

増税圧縮ないし、先送りを検討したが、財務省に押し切られて、
当初の設定どおりの増税実施方針を示した。

この決定が安倍政権の致命傷になると思われる。

重要なことが二つある。

ひとつは、増税先送りを示唆しておきながら、増税を当初設定どおりに
実施することを決定したことが、政治的センスとして最悪であること。

不人気の政策を実施する場合には、ブレ=揺らぎを示すべきでない。

失望が増幅されるからである。

いまひとつは、2014年度の財政デフレの規模を完全に読み誤っている
ことだ。

2012年度末に編成した13兆円補正予算の効果が計算のなかに
含まれていない。

財務官僚は、法律と行政に詳しいが、算数が出来ないのだと思われる。

2014年度の財政デフレの規模は、メディアが伝える規模ではない。

メディアは、9兆円の負担増だとするが、これはまったく違う。

安倍政権は5兆円の経済対策を決定する。

9兆のデフレ政策で5兆の景気対策を実施すれば、デフレ効果は4兆円
になる。日本のGDP比1%弱のデフレ政策なら、日本経済を根底から
破壊することはないだろう。

しかし、現実は違う。

2014年度は、13兆円の補正予算剥落効果が加わるため、落差が
22兆円に達するのである。

ここに5兆円の景気対策を注いでも、デフレ政策の規模は17兆円
にしか縮小しない。GDP比3%を超す「財政の絶壁」になる。

安倍政権2012年11月から2013年5月にかけて浮上できた
理由は、財政金融政策を総動員したことにある。

1995年から96年にかけての日本経済浮上と同じメカニズムだ。

ところが、96年6月に橋本政権が消費税増税方針を閣議決定してから、
流れが変わった。

為替レートは95年4月の1ドル=80円から円安・ドル高に転換し、
これが97年まで持続したが、株価は96年6月から下落に転じた。

今回、昨年11月からドル高=円安が進行して、
連動して日経平均株価が8664円から15,627円に上昇した。

しかし、安倍政権は10月1日に消費税増税を決定した。

『金利・為替・株価特報』では、すでに2013年9月30日号で、
安倍政権の超デフレ政策決定により、日本株価が反落する可能性が高い
ことを警告した。

日経平均株価は9月26日に14,799円を記録して以来、下落に
転じている。

このことは、9月29日付ブログ記事

「「絶好調」全開安倍政権に巨大な暗雲が迫りつつある」

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-0ae3.html

に記述した。

安倍政権は2013年度に執行された13兆円の2012年度補正予算
の効果で、株価上昇、経済浮上の効果を引き出したのである。

そのことを忘れて、2014年度に超巨大デフレ政策を実施するのでは、
何の意味もない。

私は警告する。

現在の安倍政権の経済政策を修正せずに実施するなら、日本経済は
再崩落する。

株価は大幅反落することになるだろう。

為替は米国長期金利に連動するから、円高に回帰するとは限らない。

96年は円安なのに株価が下落した。

このことが再現されるかも知れない。

マクロの財政政策運営で一番大切なことは、足し算引き算である。

財政収支を前年度に対してどれだけ変化させるのかが、財政刺激、
財政緊縮の規模を示す。

2013年度に13兆円の真水が追加投入されていることを踏まえると、
2014年度の9兆円の負担増は22兆円のデフレ政策になることは、
小学1年生以上の足し算引き算が出来る人には、容易に推察できること
なのである。

しかし、財務省はこうした足し算引き算が出来ないらしい。

この点を踏まえて、足し算引き算の観点から政策の誤りがないように
指導力を発揮するのが内閣総理大臣の一番大切な役割だ。

残念ながら、安倍首相はその指導力を示していない。

デフレ脱却を掲げる政権が史上空前のデフレ政策を強硬推進するのは、
一種の喜劇=ブラックユーモアかも知れない。

日本政治の流れは2013年10月1日をもって、大きく旋回すること
になる可能性が高い。

http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/64197357.html

 

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コメント
 
01. 2013年10月02日 22:36:38 : WfHAdscB9E
その先にさらに待ちかまえるのは
消費税率10パーセントの恐怖

02. 2013年10月03日 02:54:02 : niiL5nr8dQ
消費税増税で強まる円安圧力

財政論議では日米どちらが健全か?

2013年10月3日(木)  深谷 幸司

 10月1日、安倍晋三首相が消費税率の引き上げを決断した。

 その日の朝方に日銀が発表した9月調査の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感が引き続き改善傾向にあることを示し、なおかつ事前の市場予想を上回る強さを示した。これを最後のチェック材料とした、安倍首相による満を持しての消費税増税の発表だった。

 消費税の増税そのものは、かねてより報じられていた通りであり、市場参加者は十分に織り込み済みだった。そのため発表当日の株価や為替相場に対する影響はほとんど生じなかった。

見送りだったら市場は混乱必至

 逆に言えば、このタイミングで増税を決断しなかった場合の方が影響は大きかったと考えられる。今年に入ってから、日本の景気は円安・株高により好転し、先進国内では相対的に高水準の成長率を達成している。

 また安倍政権の支持率は、好調な景気動向を背景に、これも高いままだ。与党は衆参両院で過半数を維持しており、安定した基盤を有している。「こうした状況をもってしても消費税増税を決断しないのなら、いつするのか」という見方が主流だった。

 経常黒字が大幅に縮小し、赤字も散見されるなか、財政赤字を国内資金で新規にファイナンスする余力が乏しくなっていることは確かだ。その意味でも増税は待ったなしだったと言える。

 消費税増税なくしては、財源問題から法人実効税率の引き下げが遡上に上る余地もなかった。決断を見送っていれば株価に悪影響が及び、リスク回避の動きから円高が進んだ可能性があった。とりあえず、日本が財政健全化に向けて一歩踏み出したということは、市場に安堵感をもたらしたと言えそうだ。


むしろ米国の財政問題が懸念要因に

 一方、米国では財政協議が大詰めを迎えている。10月に始まった新年度の予算が未だ成立していない。暫定予算案も議会で否決され、ついに一部政府機関の活動が一時休止に追い込まれた。

 さらに大きな問題は、政府債務上限の引き上げである。すでにルー財務長官は、10月半ばには政府の資金が底をつくと議会に報告している。予算不成立で政府の活動が停止するばかりでなく、利払いなど支出行為全般に影響が及ぶ可能性がある。

 このことが市場に不安感・不透明感を与えており、グローバルにリスク回避マインドが蔓延している。リスクポジションの圧縮を通じて株売りマインドを招き、投機筋による円の買い戻しにより円高圧力を生じさせているのだ。

 政治状況にのみ着目するなら、米国は大統領(民主党)と議会(共和党多数)の捻じれが生じているために不安定とも言え、これが目先の混乱を招いているということは事実だ。この点だけとれば、「政治的には日本の方が安定している」ということにはなるわけだ。

「安定した日本VS不安定な米国」は本当?

 確かに、目先の動きをみれば、「安定した日本VS不安定な米国」という見方も可能だ。しかし、米国の「混乱」をネガティブに見るばかりでは近視眼的かもしれない。

 財政健全化のために政府債務の上限を法律で定め、政治的な駆け引きがあるにしても、その上限引き上げを政府機能の停止をかけて議論するというのは、極めて真っ当ではないか。政府債務の増大に歯止めをかけるためには、そのくらいの白熱した議論があっても良いはずだ。そうあってこそ、無駄な支出・歳出が真剣に削られようというものだ。

 一方の日本はどうか。消費税率引き上げと同時に景気対策も打つという。

 日本の景気は上向いている。確かに消費税増税のショックはあろうが、これは多くの人にとって想定内のものと言え、リーマンショックなどのような不測の事態ではない。そこに景気対策という“カンフル剤”だけを打つのは慎重であるべきだろう。

 また中長期的には、増加した財源がどう使われるのかが気がかりでもある。単に歳入・歳出ともに拡大して「大きな政府」となるのなら本末転倒だろう。米国の財政論議を巡る混乱が短期的に終わるなら、日本の財政赤字問題への対応は、ほんの小さな一歩を踏み出したばかり、と言えるかもしれない。

増税決断は日銀の大胆さと米景気改善の賜

 さらに視点を変えてみれば、今回、安倍政権が消費税増税に踏み切れたのは、日銀による大胆な量的緩和のおかげであろう。もちろん、それを導いたのが安倍政権である、というのであれば、それも含めて政治、すなわち安倍政権のなせる業ということにはなるのだが。

 日銀は「独立性」を維持しつつも、経済・政治動向とは無縁ではいられない。それも踏まえたうえで、日銀の金融政策が円安を導き、また株高を招いて、景気浮揚の起爆剤となったことは事実である。

 消費税増税の決定はその賜物だ。さらに言えば、米国の緩やかな景気拡大基調は昨年早々に明確になっていた。そのうえでの日銀の緩和強化が功を奏して円安・株高がもたらされた。ひとり日銀の政策のみが景気浮揚をもたらしたわけではないだろう。安倍政権は、日銀に、さらには米国に、足を向けて寝られないのではないか。

「財政緊縮・金融緩和」は通貨安要因

 今回の消費税増税により、日銀はより警戒的に景気動向を見ることとなろう。日本のポリシーミックスをみれば、まず日銀による大胆な量的緩和(金融緩和)が先行して消費税増税(財政緊縮)が後から実施された形である。

 そして今後はさらに現状の金融緩和が維持され、場合によっては強化される蓋然性が高まった。財政緊縮・金融緩和の組み合わせは理論的には通貨安要因である。日本の長期金利は低位安定する可能性が高まり、円安を後押ししやすいからだ。

 これに海外経済の動向を加味すれば、日本株にとってポジティブな環境と言えるのではないか。となれば、内外投資家のリスクテイクスタンスが株高と円安をもたらしやすい。日銀の緩和姿勢は、先進国の中で、あるいは欧米対比で、際立った格好となり、海外投機筋に円に対する弱気の見方を改めて醸成する可能性がある。

日米の「最初の一歩」が円安・ドル高促す

 一方、米経済の緩やかな拡大基調は不変だ。政府債務上限問題や新年度予算については、米国経済さらにはグローバル経済に大きなダウンサイドショックとなるような愚かな結果にはならないものと予想する。「角を矯めて牛を殺す」といった事態は避けられよう。

 米連邦準備理事会(FRB)は、直近の経済指標があまり強い内容にならなかったことに加え、財政協議が心理的に家計・企業の支出抑制につながる可能性を警戒しているようだ。それゆえ、先般の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、量的緩和の縮小開始を見送った。

 問題が解決し、経済指標がさらに景気拡大を示すならば、予定通り「最初の一歩」を踏みだすだろう。米国の長期金利はこのところ低下したが、基本的な流れは緩やかな上昇基調で不変だ。上昇ペースが緩やかにとどまれば、株価にとっての向かい風とはなりにくい。これらがドルを支える状況は大きな流れとしては維持されるだろう。

 日本の財政政策における最初の一歩、そして米国の金融政策における最初の一歩、これらが総じて緩やかな円安・ドル高傾向を引き続き促すと言えそうだ。

このコラムについて
深谷幸司の為替で斬る! グローバルトレンド

円安進行の加速が目立つ為替相場。1ドル=100円を超え、さらに円安は進むかどうか、市場関係者にとどまらず、企業、そして国民の注目が集まっている。今後の円相場の行方は?また日本、さらには世界の経済はどう動いていくのか?国内外の銀行で為替ストラテジストを長らく務めてきた深谷幸司・FPG証券社長が、各国通貨のパワーバランスに垣間見えるグローバル経済の胎動をとらえたホットな話題を提供する。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20131002/254109/?ST=print


03. 2013年10月03日 04:41:41 : nJF6kGWndY
>2014年度に超巨大デフレ政策
>9兆のデフレ政策で5兆の景気対策を実施すれば、デフレ効果は4兆円
>2014年度は、13兆円の補正予算剥落効果が加わるため、落差が22兆円
>行き過ぎた緊縮政策を強硬実施

相変わらず 笑える

元々、補正予算は、震災復興のためであり、しかもバラマキで地元の人間はパチンコをして遊んでいるので、被災地では、労働力が不足している

つまり、非常に非効率的な使われ方をしているのは周知の通り


日米は失業率にこだわり過ぎだが、北欧のように、大企業に集約して、ムダな労働とバラマキを減らし、医療サービスも制限して

厳しいが効率的な社会保障を実現するなら、もっと高くても問題はない


そして消費税増税も、ムダな資源(エネルギー、食糧・・)の浪費を減らせるという点では、今後の衰退する日本にとって、
予行演習になるから、メリットでもある


04. 2013年10月03日 04:43:49 : nJF6kGWndY

過剰な浪費を続けて、急に、それをカットされると、ギリシャのように弱者(若者)に全てのシワ寄せが行って悲惨なことになるが

徐々に、これまでの贅沢を止めていき、その負担もできるだけ高齢既得権者に負わせれば、大したことはない


05. 2013年10月03日 07:58:40 : G9siKXOi0E
>>02さん
>消費税増税で強まる円安圧力

これは酷いですね。
藻谷兄弟のどちらも経済学的にはトンデモの部類なので、経済問題のダイジェストや入門書を求める方にはおすすめしません。

まず経済学の常識では、消費税増税は円高圧力です。
増税が円高圧力である理由は、金融緩和が市中に通貨量を増やす行為であるためインフレ圧力となるのに対し、増税は市中から通貨を回収する行為であるため逆にデフレ圧力となります。
このデフレ圧力がかかると期待実質金利(名目金利ー予想されるインフレ率)が上がるため、世界中の投資家や投機機関が日本の金融資産が買い増しするため円高になるのです。
また、増税により税収を増やそうとすることによって投資家や投機機関がデフォルトリスク低下材料とみなす可能性があることも円高要因となります。

たしかにネットでは「消費税増税は店頭価格が上昇するから、インフレ要因かつ円安要因だ」というトンデモ解釈が流れているようですが、消費税増税で店頭価格が上がる現象を「期待実質金利が上がるか、下がるか」の観点で見れば確実に期待実質金利は上がるため円高要因であることがわかります。

したがって、本文中に「「財政緊縮・金融緩和」は通貨安要因」とありますが、ここで増税を財政緊縮として説明している時点でデタラメもいいところです。



06. 2013年10月03日 13:48:41 : nJF6kGWndY

>>05

深谷が言いたいのは、

>>。ヨ財政緊縮・金融緩和」は通貨安要因

つまり追加緩和を前提にした話

リーマン後の英国経済が、良いサンプル

最近は相対的に強くなっているが、未だにリーマン前に比べ通貨安状態

日本の場合、別に消費税増税しても、トータルの財政支出は長期的には増え続けるから、あまり財政緊縮にもならず

単純に緩和効果で円安となる

しかし、これも、あくまで米国など海外景気が相対的に堅調であるという前提での話だから、そこがコケレバ、消費税増税とは無関係に

日本も不況に引き込まれる


07. 2013年10月03日 14:01:10 : nJF6kGWndY

>>05 増税を財政緊縮として説明している時点でデタラメ

一般に緊縮財政は歳出削減のことだが、

政府を主体とした民間とのマネーの流れで言えば

増税は、政府がマネーを吸収するという点で、歳出削減と同じ効果がある

だから最近は、増税も”財政緊縮”要因として扱う人は多いようだ

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV02003_S3A001C1000000/
日本経済が財政緊縮に耐え得るかどうかを示す決定的な指針として、安倍晋三首相が日銀の全国企業短期経済観測調査(短観)を本当に念頭に置いていたとすれば、ほぼすべてのページで勇気づけられたことだろう。

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20130721


08. 2013年10月03日 18:27:37 : 6uFgfWwteg
nJF6kGWndY よ。

お前はやっぱり自分の言葉で書き込みすると馬鹿丸出しだな。w

他人の著述をコピー&ペーストしまくってるのがお似合いだわ。

>>03

>>07

で書いた自分の文章を、もう一度よく読んでみろ。w
いや、一度と言わず何度も読み返してみな。


09. 2013年10月03日 18:42:17 : dwo7s2yr7U
厳しいが効率的な社会保障を実現するなら、もっと高くても問題はない<
 呆れる
    
    



10. 2013年10月03日 22:53:06 : O88hp5QeIk
☮2013年10月4日(金)20:00〖再配信・消費税〗岩上安身による植草一秀氏インタビュー 2012年2月8日(水)収録
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

11. 2013年10月03日 23:47:24 : 0pLoEYwpQ2
東大法学部は「算数」が出来ない。

以上


12. 2013年10月04日 00:23:53 : CiFcXC3kMA
確かに、政府支出を借金からでなく増税で賄うことは緊縮だ。間違いでない。
政府が借金をすれば、その額に見合った金融資産が創出されることになり、政府支出は民間支出と比べられないくらい無駄が多く、揮発する定めの病的金融資産が膨らんでいく。増税なら、そんな資産は生まれない。正しい会計処理だ。

現実は、そんな幻想資産を当てにすることで経済は動いている。狂った経済だ。


13. 2013年10月04日 12:38:28 : nJF6kGWndY
>>12

国民が全員、合理的で、かつ政府が効率的で信頼でき、再分配が適切になされているなら

均衡財政が常に実現できるだろう

しかし現実は、そうでないので、なかなか上手くいかないということだな

>>08

またゴミかw


14. 2013年10月04日 12:43:22 : nJF6kGWndY

あと国でなければ実行できない巨額なインフラ整備などは、建設国債を発行して実行する価値はあるが、

成熟した先進国では、よほどの巨大な災害復興でもなければ必要はないだろう


15. 2013年10月04日 18:33:50 : 5gdTLOWYek
しかしなぁ 以前3%から5%になった時に社会保障の充実といっていたがいままで一瞬も社会保障が充実した気がしない。今度も社会保障といいつつ増税決めたとたんに景気浮揚とかいいながらずいぶん大きな税金を出すそうだ。だまされたのでしょうかねあの時も今度も。

16. 2013年10月04日 18:53:23 : G9siKXOi0E
>>07さん
たしかにデタラメとは言い過ぎだったかもしれませんが、私が批判したのは増税を緊縮財政と言ったことではありませんよ。
以前に私が読んだ限りで恐縮ですが、緊縮財政が円安要因である理屈とは政府支出が減ることにより金融機関の国債購入枠が減るため金利が低下しマンデルフレミングモデルから円安にシフトするというものだったはずです。
増税ではたしかに国債発行額が減るでしょうが通貨回収という性質上から金利が低下する要因にはなりえません。
たとえ増税した金額全てを政府支出に振り分けたとしてもマクロではゼロサムにしかなりえませんから、「緊縮財政により円安となる」という理屈は成り立っても「消費税増税により円安になる」という理屈は成り立たないのです。
したがって、「増税=緊縮財政だから、消費税増税により円安になる」と藻谷氏の主張は誤りであり、それどころか読者を誤魔化そうとする悪質な意図も感じられるのです。

もっとも、緊縮財政による円安効果とは規模的は小さなものであるため無視してもいい程度の効果でしょうし、「政府支出という需要」が減少するデメリットもありますから、緊縮財政による円安効果はメリットと言えるかかなり疑問です。
こんな程度の代物を消費税増税のメリットと言うくらいなら何も言わない方がずっとマシでしょう。


17. 2013年10月04日 19:01:56 : G9siKXOi0E
>>15さん
同感です。

18. 2013年10月04日 22:55:27 : BYpCFZ22Po
植草一秀氏インタビュー 2013.10.04
〖天下の愚策 消費税増税 〜特別蔵出し〗会員以外の方へも10月7日まで公開!

 2012年2月8日(水)、初沢スタジオで行われた「植草一秀氏インタビュー」の模様。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/3588


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