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日本人が快挙 米アップル「100億円訴訟」に勝つまで
http://gendai.net/news/view/111198
2013年09月28日 日刊ゲンダイ
日本の発明家が、あの米アップル社に勝訴した。国内メーカーから、「スカッとした」「快挙だ」という声が上がっている。
提訴は6年半ほど前の07年2月。都内に個人会社を持つ発明家の齋藤憲彦氏(56)が、音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」に自分のクイックホイールの特許が使われていると確信し、訴訟に踏み切った。
その判決が26日、ようやく出た。東京地裁はアップルに3億3000万円の賠償を命じたのだ。齋藤氏の6年以上の戦いが実を結んだ瞬間だ。
ところが、齋藤氏はなぜか表舞台に出てこようとはしない。代理人の上山浩弁護士(55)が言う。
「アップルは控訴するかもしれません。それに3.3億円の賠償額が妥当なのかどうか。こちらも、これで終わりとは思っていません」
確かに齋藤氏側の請求額は100億円。3億円程度では妥協できないという“発明家の自負”もあるのだろう。齋藤氏は、高裁で勝つまで「表には出ず、騒ぎ立てない」と決めているという。スーツ姿で判決に耳を傾けていたときも、表情を変えず、勝訴をジッとかみしめていた。
それにしても、アップルに勝った齋藤氏は、どんな人物なのか。どうやって勝利を得たのか。齋藤氏は、大手コンピューターメーカーで活躍した技術者。早期退職し、発明家として独立した。ノートパソコンの操作に関する発明などを手掛けている。
実は、代理人の上山弁護士も大手メーカーの技術者出身という経歴の持ち主。青色発光ダイオードで知られる中村修二氏の特許裁判にもかかわった人物だ。弁護士になってまだ1、2年だったころ、齋藤氏から特許に関する電話があり、2人の“技術者”は巨像・アップルに挑むことを決めた。
「もう10年以上も前です。齋藤氏は実直な人柄で、アイデアマンでもあります。日本の若い技術者、発明家が奮起するきっかけにもなるだろうし、手弁当で協力することにしました」(上山弁護士)
長期化した訴訟ではアップル側が優勢だったこともある。だが2人は辛抱強く、技術的な説明を繰り返した。
「(勝訴で)技術者は勇気づけられると思う」(上山弁護士)
アップルはまだ控訴を申し立てていないが、高裁が終わるのは早くて1年後。2人揃っての祝杯はそれまでお預けだ。
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