★阿修羅♪ > 経世済民82 > 685.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「GMT」かっけぇ〜〜 田舎へ飛び出す若者続々〈週刊朝日〉 
http://www.asyura2.com/13/hasan82/msg/685.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 9 月 27 日 21:42:55: AtMSjtXKW4rJY
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130927-00000008-sasahi-soci
週刊朝日  2013年10月4日号


 NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のアキは東京から北三陸にやってきた。東京に戻ってアイドルになったが、東日本大震災を機に、再び北三陸に戻った。彼女と同じように、都会を離れて田舎に向かう若者の動きが活発になっている。

 明治大学の小田切徳美教授(農村政策論)は、2005年ごろからその兆しを感じていたという。

「ひどい状況が伝えられている農村・漁村地域に『何か貢献したい』という思いが、学生の中にマグマのように蓄積されています。私のゼミでは、1990年代後半から学生が中心となって、若者を田舎に送って学びの場を与える『地域づくりインターンの会』という組織の運営に関わってきました。彼らによれば、以前は30人の定員が埋まらなかったこともあったそうですが、ここ数年は定員を40人に増やしても、それを上回る応募があります」

 参加者の一人である明大の山崎笙吾(しょうご)さん(22)は昨年4月から大学を1年間休学し、一人で世界22カ国を放浪。帰国後に日本の田舎に興味を持つようになったという。

「トルコではダム開発で水没する村へ行きました。そのころから『経済の発展は本当に人間の幸福につながるのか』と考えるようになったんです。帰国して日本の農村を訪れると、海外と同じような問題を抱えている。それなら、田舎に住む人たちとつながって、少しでも地域づくりに貢献したいと思いました」

 9月10日に発表された13年版の厚生労働白書は、山崎さんのような考えを持つ若者が増えていると報告している。新入社員に働く目的について尋ねると、00年度までは「社会のために役に立ちたい」と答える人が5%程度だったにもかかわらず、12年度は15%にまで上昇している。前出の小田切教授は若者が田舎に向かうことのよさを、こう説明する。

「若い人は異文化に接することで得た驚きや感動を素直に伝えられる。すると田舎の人は、自分の土地に誇りを感じるようになるんですね。私はこれを『交流の鏡効果』と呼んでいます。若者が鏡になり、地域の宝を映し出すことで、その土地の魅力の再発見につながるのです」

 田舎に向かっているのは学生だけではない。東京都内でコンサルタントをしていた大野航輔さん(35)は、総務省の事業である「地域おこし協力隊」に応募し、今年4月から山梨県道志村で働いている。

「3年前から、道志村を水源としている横浜市の水道局やNPO団体、村民らと、温泉施設の燃料を重油から間伐材に変える『新ボイラー化』の事業に関わっていました。そのうちに、自分でも林業をやりたくなったんです。妻は都内に住んだままなので、今は“別居”状態ですが……」

 アキが先輩の海女たちと協力して「海女カフェ」を開店させたように、大野さんたちは、温泉施設を「木こり風呂」に生まれ変わらせたのだ。

 すると薪ボイラーを導入してからの1年で、重油消費量は4分の1となり、約900万円もの節約になった。薪の購入代金やボイラーなどの管理費が追加で必要となるため年間のランニングコストに差はないものの、新たな雇用が生まれた。何より、林業をあきらめかけていた人たちが、少しずつ間伐を始めるようになってきたのが大きい。

「任期は3年なので、次は自分自身を含め、この村で自立できるような仕事の場をつくること。いずれは妻をここに呼んで、村の人たちと一緒に暮らしていくのが夢です」(大野さん)

 さて、若者はなぜ田舎に向かうのだろうか。農山漁村文化協会の編集局次長で、都市から農村に向かった若者を10年以上取材してきた甲斐良治氏が語る。

「農山漁村では、支えたり、支えられたりする人間関係を大切にして、海や土や風などを感じて自然と共に考えます。劇中歌の『地元に帰ろう』が人気なのは、そういう“地元”を持っていない若者が多いからでしょう。彼らはそんなつながりを求めて農山漁村に向か
っているのです」

 前出の小田切教授は言う。

「宮藤官九郎さんは、今後の農村についての思い入れがある人だと聞いています。知人の研究者とも、今度、宮藤さんの話を聞いてみようという話をしてますよ」

 北三陸で大きな成長を果たしたアキの姿にあこがれ、田舎への流れはさらに強まっていくかもしれない。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年9月27日 22:11:02 : A4fYmD1Y0y
都会育ちなら多少なりとも身につけていること、すなわち
「相手の立場になって考える」
「自分がされてイヤなことは他人に対してしない」
というのが、純粋な田舎のムラ社会で生まれ育った人の多くは
苦手であるような気がします。

ムラ社会では、その人が生まれた家の格式・財力によって
集落の中での立場が決まってしまいます。
個人の努力はあまり有効ではないでしょうから他人の立場になって考える
必要が薄いのでしょう。

田舎暮らしをするためには、そういう文化の所へ入っていくことを
覚悟しておく必要があると思います。


02. 2013年9月28日 18:57:02 : RGnskvgJ5M
地震や津波に対する都市の弱さ、
経済破綻や恐慌もやがて必ずやってくる、都市では食う物にも困るだろう。
戦争になれば都市や基地周辺は真っ先に攻撃されるだろう。

そういう不安は誰にでもわかること。
反応が早いのが若い人なのかもしれない。


03. 2013年9月28日 21:30:41 : MwuiAfgrHo
ムラはドラマと違ってなかなか過酷なところだ。

04. 2013年9月28日 22:57:03 : A4fYmD1Y0y
学童疎開の経験者も、もう70代後半から80になるからねえ。

都会者が田舎に引っ越すとどういう目に遭うのか身をもって体験してる人が
身近にいたら是非話を聞いてみることだ。

よそ者が田舎に来ると、ムラのヒエラルヒーの最下層にまず所属することになる。
そこから3代掛けて這い上がる覚悟があるかどうか?

うちの両親は、親(私の祖父たち)が大陸で商売をしていて、戦況をみて早めに
帰国して田舎に戻ってきたが、見ず知らずの土地ではなかったのに戦中戦後は
しっかり食糧難も経験し、本当に大変だったようだ。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

 次へ  前へ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民82掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民82掲示板
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧