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2013/9/25 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
企業のホンネは「アベノミクスは信用できない」
日銀の資金循環統計(13年4―6月期、速報ベース)で、企業の現預金が220兆円にのぼっていることが分かった。前年同期比6・9%増だ。
「アベノミクスがスタートしてから約1年。企業は現金を一段とため込んだことになります。もっと言えば、アベノミクスを信用していないということです。景気が本当に回復傾向にあると判断したら、経営者は前向きな投資をします」(市場関係者)
株式評論家の倉多慎之助氏もこう言う。
「家計と一緒で、将来に不安があるから、現金をため込むのです。平均株価こそ上昇しましたが、企業マインドは何も変わっていないのです」
現預金は、08年12月末から19期連続(四半期ベース)で前年同期を上回っている。
90年代は170兆円前後だったが、08年のリーマン・ショックを境に急増。今年3月末には、過去最高となる225兆円に達した。4―6月の220兆円は過去2番目だ。
一方、サラリーマンの平均年収は、90年代に460万円前後あったが、ほぼ右肩下がりで、11年は409万円まで減った。
「企業は利益を従業員に還元せずに、ため込んでいる」(市場関係者)と指摘されても仕方ない。
「業種や企業によって預金額はバラバラですが、1年前より増加している企業は、景気の先行きに不安を持っている可能性が高い。アベノミクスの実行力を信用していないともいえるでしょう」(金融関係者)
経団連の会長・副会長らが所属する企業や、IT中心の“新経団連”で理事を務める会社の現預金を調べてみた(金融を除く)。
かつて“トヨタ銀行”とも呼ばれたトヨタ自動車は1兆5000億円規模。三菱商事も1兆円を超えていた。NTTは8707億円、楽天は2965億円だった。1年前より増加したのは18社のうち11社だった。
「安倍政権は、設備投資や給与増を促すため、投資減税や“賃上げ減税”といった企業優遇策を打ち出そうとしていますが、経営者が動くかどうかは疑問です。給与アップは固定費の上昇要因だし、慎重にならざるを得ないでしょう」(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
給与アップの恩恵を受けるのは、一部の大企業だけだ。
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