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ほころび目立つ中国経済、石炭バブル崩壊にあえぐ町
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2016963.html
高成長を続けてきた中国経済ですが、ここ最近になりヤミ金融や地方経済の破綻など、ほころびが目立ち始めています。24日は、このような中国経済の「影」の部分が象徴的に集約されたある町の姿をお伝えします。空前の石炭ブームに沸いたこの町は、いまやバブル崩壊にあえいでいます。
中国大陸の、ほぼ中央に位置する陝西省の中で、最も裕福な街と言われた神木県。人口42万人の小さな街ですが、1人当たりのGDPは北京や上海の倍以上になります。
本来ならば、ただの地方の農村に過ぎなかったこの街は、「ある資源」をきっかけに変わりました。「石炭」です。神木県には100を超える石炭鉱山があり、鉱山の開発に成功した街は急速に豊かになりました。人々は資産運用に走り、街のいたるところに投資会社が姿を現すなど、ここ数年、空前のバブル景気に沸き立っていました。
ところが、業者による乱開発で需給のバランスが崩れ、去年、石炭の価格は3分の1以下に暴落。さらに、石炭はPM2.5の主な原因の1つとされたため、今後の需要増加が見込めません。
「石炭運送の商売はもうダメだ。収入は下がった、仕事がない」(トラック運転手)
「給料は下がってガソリンの値段は上がっている。だがトラックをローンで買ったから走らなければいけない。完全に悪循環だ」(トラック運転手)
石炭価格の暴落によって資金繰りが悪化し、投資会社は次々と倒産。わずか1年の間に200億元もの民間資産が消えたと言われています。裁判所の前には、投資した金をなんとか回収しようとする人たちが連日のように詰め掛けています。
「神木では80%以上の人が民間投資を行っていた。政府が経済を活性化させるといって、民間投資会社を認めたからだ。この危機は政府がもたらしたことだ」(民間投資をしていた人)
投機的な運用で急激に資産を膨らませたものの、実態経済は石炭という特定の資源頼みだった神木の経済。専門家は「このようなケースは、中国のいたるところで起きはじめている」と、警鐘を鳴らします。
「この(神木の)ようなケースは決して特異なケースではないと思います。破綻したものがいろいろ出てきたことで住民の間に動揺が広がるだとか、いろんな不満で混乱が生じるといったことが今、各地に広がっている」(大東文化大学・内藤二郎教授)
石炭によって富をもたされた街は、いま、その石炭によって大きな危機を迎えています。(24日16:18)
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