07. 2013年9月25日 16:59:53
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米FRBの緩和縮小、アジア新興市場で想定上回る混乱も 2013年 09月 25日 13:55 JST [シンガポール 24日 ロイター] - 先週、米連邦準備理事会(FRB)が緩和縮小を見送った後の相場の上昇から判断すると、FRBが実際に量的緩和策の規模縮小を決めた場合、一部のアジア新興市場では当初想定されたよりも大きな混乱が生じそうだ。アバディーン・アセット・マネジメントのアジア・パシフィック・エクイティ・ポートフォリオのインベストメント・マネジャー、ジェームス・ソム氏は「米国の政策変更を受けて、市場のボラティリティがさらに高まることを見込んでいる」と述べた。緩和縮小が実行されれば、アジアの市場、特に東南アジアの市場がより混乱し、恐らく悪影響が出てくる、とみているという。 米当局者が年内の緩和縮小開始をほのめかし始めた5月以降、緩和縮小に伴うリスクに対する警戒感が薄れつつあった。 緩和縮小の開始に関するFRB議長発言でアジア市場では通貨と株式の売りが加速し、緩和縮小の影響は既に織り込まれたとの見方が広がった。 市場は6月につけた底から徐々に持ち直していたうえ、緩和縮小の発表が見込まれていた先週の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて比較的安定していたこともあり、こうした観測は強まっていた。 予想外の緩和縮小見送りを受け、先進国と新興国の市場が共に上昇。その力強さは、一部の市場が予想以上に緩和縮小の決定に左右されやすいことを示す結果となった。 キャピタル・エコノミクスはリポートの中で「夏の間、大量の売りで最も打撃を受けた市場が、FOMC以降で最も上昇した」と指摘。インドネシアルピア.IDR=、トルコリラ.TRY=、ブラジルレアル.BRL=、インドルピー.INR=が全て対ドルで約3%上昇したという。 インドネシアやインドなど巨額の経常赤字という悪材料を抱える国は、多くの投資家の焦点が緩和縮小のリスクから、経済上の問題にシフトしたため、ここ数カ月の相場の下落率がより大きかった。 ただ、緩和縮小見送り後の上昇幅の大きさは、この問題の注目度の高さを表している。 シンガポールのポートフォリオマネジャーは「上昇方向へのボラティリティーは非常に大きかった。売り込まれていた市場の上昇率が、より大きかった」と述べた。 このマネジャーはジャカルタの総合株価指数.JKSEを例に挙げ、インドネシアの経済問題は解決されていないのに、FRBの決定を受けて一時7%以上上昇したと指摘した。 このマネジャーは年内に緩和縮小が行われた場合、想定を上回る下押しリスクが見込まれるとしている。 <流動性低い東南アジア市場> 投資家が緩和縮小に伴うリスクを過度に楽観している理由は不明だ。 結局のところ、過去数カ月での大量の売りにもかかわらず、2008年終盤以降のFRBの量的緩和策でアジア市場に流れ込んだ資金は、実際はそれほど流出していないということだ。 CIMBリサーチの地域ストラテジスト(ASEAN)、Chang Chiou Yi氏は「緩和縮小の懸念は消えてはいない」と指摘。輸出の比重が高いアジア北部の方が、輸出の比重が低い東南アジアより状況が良いと付け加えた。 アバディーンのソム氏も、東南アジアの市場の方が脆弱だとの見方に同意している。 「東南アジアの市場がアウトパフォームしてきたため、海外投資家が利益を求めて投資したことが影響している。これまでの成功が、逆に足を引っ張っている」と述べた。 ソム氏によると、これらの市場の流動性が比較的低く、成熟していないことも一因。ソム氏は相場の流れが転換した場合、誰もが出口の小さな扉に同時に殺到するため、過度に影響を受けると指摘。特にインドネシアやフィリピンでそれが顕著だ、との見方を示している。 (Nachum Kaplan記者;翻訳 青山敦子;編集 宮崎亜巳)
ドル98円後半、株の下げ幅拡大が重し 2013年 09月 25日 16:00
[東京 25日 ロイター] -午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べて若干ドル安/円高の98円後半。日経平均株価.N225が午後3時にかけて急速に下げ幅を拡大すると円買いに振れた。ただ、投機筋は積極売買を見送っているとされ、ドル/円の下げは限定的だった。 月末・期末を控えた五・十日に当たるこの日は、実需筋の売買が中心となった。ドル/円は朝方に98.80円まで強含んだが、仲値公示を経て98.55円まで下落した。「輸出企業がかなり売っていた」(邦銀)との声が出ていた。 実需筋の売買が一巡すると、ドル/円は98円後半で停滞。「98円前半では買い需要があるものの、98円後半では動きにくい」(大手信託銀行)との声が目立った。 日経平均株価が大引けにかけて下落基調を強めると、ドル/円に再び下方圧力がかかった。ただ、ドル/円は仲値通過後の安値98.55円を下回るには至らなかった。「ドル/円の方向感が出ていないので投機筋は手を引いている」(大手邦銀)との声が出ていた。 この大手邦銀関係者は「本邦勢にとっては月末、期末で下手なことはできない。次の米国雇用統計までは方向感のない相場展開が続くのではないか」と指摘した。9月米雇用統計は10月4日に発表される。 同関係者はまた、日本サイドの要因として、消費税引き上げの場合に打ち出される見通しとなっている経済対策への日経平均株価の反応に注目している。 (和田崇彦) 「曇天」続く市場、不透明要因多く金融緩和効果を減衰 2013年 09月 25日 15:48 JST [東京 25日 ロイター] - 市場では不透明感が強くリスクオンの動きは乏しい。米国では債務上限問題、国内では消費増税など見極めが必要な材料が多く、金融緩和効果を削いでいる。期末を迎えて内外の機関投資家は動きにくい。 金融緩和によってもたらされた低金利が実質金利を下げ、経済を支えるとの期待もあるが、統計指標で確かめられるまでは、しばらくこう着感が強い相場展開が続くとみられている。 <金融と財政、ともに不透明な米国> 米国では金融政策と財政政策の両方に不透明感がある。米連邦公開市場員会(FOMC)が量的緩和(QE3)縮小を見送ったこと自体はリスクオン要因だが、市場の予想に反する決定であったため、「当局の考え方がわからなくなった」(国内投信)との反応の少なくない。FOMC後の米連邦準備理事会(FRB)高官の発言も統一感は乏しいうえ、次期FRB議長選びの行方も流動的で米金融政策に対する不透明感を強めている。 QE縮小見送りの要因となった米債務上限問題もさらに混とんとしてきた。オバマ大統領と議会に譲歩はみられず、デフォルト(債務不履行)の可能性まで浮上。世界のマーケットを混乱させるおそれがあるため、市場では最終的には合意に至るとの期待は残っているものの、2011年のようにデフォルト寸前の状況に陥り、米国債格下げにつながる懸念もある。 米経済指標が伸び悩んでいることも不透明要因だ。S&P/ケース・シラー住宅価格指数によると、7月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数は、季節調整済で前月比0.6%上昇とロイターが集計したエコノミスト予想中央値は0.8%上昇にとどかなかった。9月コンファレンス・ボード(CB)消費者信頼感指数は79.7と、前月の81.8(改定値)から低下し、エコノミスト予想の79.9もわずかに下回った。 一方、低水準の実質金利が米経済を支えるとの指摘もある。一時3%付近まで上昇した10年米長期金利は24日の市場で2.65%まで低下。前年比1.8%だった8月のコアCPIを期待インフレ率として置くと、実質金利は0.85%になる。「歴史的にみて実質金利が2%までなら住宅や景気への悪影響はほとんどない」とT&Dアセットマネジメントのチーフエコノミスト、神谷尚志氏は指摘する。 米ダウ.DJIは今月18日に過去最高値を付けたばかり。4日続落となっているが、調整局面ともいえる。財政からの消費圧迫要因が薄らぐ今年後半、米経済は一段と改善するとみるエコノミストも多い。ただ、米市場を取り巻く不透明感が濃すぎるため「改善を示す実際の経済指標を確かめるまではこう着状態が続く」(IG証券マーケットアナリストの石川順一氏)とみられている。 <中間決算における不透明要素> 日本国内にも消費増税に対する不透明感がある。実際に増税が決定されるかわからず、増税決定でも5兆円の経済対策で消費マインドを下支えできるかは「心理の問題だけに、やってみないとわからない」(外資系証券エコノミスト)という。海外投資家は消費増税を決定すれば好感するとの指摘も多いが、実際に日本株投資を再開してくれるかは不明だ。 日経平均.N225は続落。プラス圏に浮上する場面もあり、底堅さはみせているものの、上値を追う買いは乏しくなっている。東証1部売買代金は2兆2281億円と2兆円ペースを回復したが、本日は配当権利取り最終日であり、期末要因を差し引けば、実質の売買ボリュームは小さい。また1580億円で売買代金トップとなった日東電工(6988.T)は日経平均銘柄採用に伴う売買増という特殊要因があった。 一方、中間決算への期待が高まっており、内外の不透明要因が晴れれば、日本株が再評価されるとの期待もある。ドル/円は100円が壁になっているが、今期の想定為替レートは90─95円程度と、足元の98円はまだ「おつり」が来る水準だ。通期の見通しが立ちにくい第1・四半期段階では業績予想を上方修正しない企業が多いが、中間期では上方修正に踏み切る企業が増えるとの期待も大きい。 ただ、中間決算のポイントは円安効果だけではなく、販売数量が伸びているかだ。為替換算による円安効果は前年比で測られるため、円安が来年さらに進行しなければ1年しかもたない。「足元の円安を利用して、日本の輸出企業が国際競争力を取り戻しているか」(岡三証券・投資戦略部シニアストラテジストの大場敬史氏)という点も、見極めが必要な不透明要因の一つとなっている。 日経平均続落、米債務上限問題めぐる警戒感などで安値引け 2013年 09月 25日 15:34 JST
離婚費用の高額化検討、防止対策に ロシア 2013年09月25日 16:20 【9月25日 AFP】ロシアで離婚防止対策として離婚手続きの費用を大幅に引き上げる案が検討されており、同国のドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相も同案への支持を表明した。 ロシア上院議員らの提案は、離婚の届け出の際に支払う費用を現行の400ルーブル(約1200円)から3万ルーブル(約9万3000円)近くに引き上げるというもの。 ロシアの離婚手続きは世界でも有数の敷居の低さを誇る。そのため、高額の離婚訴訟が行われることは少なく、協議離婚の場合は結婚事務所で1回の手続きを経るだけで済む。 メドベージェフ首相らは、旧ソ連からの伝統でもあるこの離婚の敷居の低さが、結婚を軽視する態度を助長し、離婚率上昇を招いていると述べている。 国連(UN)調査によると、ロシアは女性の離婚率で世界15位、男性の離婚率で同28位となっている。(c)AFP
ポルトガル、外国人退職者を誘致 財政危機克服の一策 2013年09月25日 15:47 フランス・ポルトガル商工会議所のカルロス・ビーニャ・ペレイラ(Carlos Vinhas Pereira)会頭は「ポルトガルには太陽を求めて、英国やドイツ、北欧諸国から大勢の年配の人々がやって来る。南部のアルガルベ(Algarve)が特に人気で、フランス人が急速に増えている」と話した。 より多くの外国人を呼び込むため、ポルトガル政府は税制上の優遇措置を拡大した。2013年の初めから、他の欧州諸国からポルトガルに移住した人が自国で受け取る個人年金について、ポルトガルの所得税を免除している。 「ポルトガル政府が(欧州連合 (EU)、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の3機関で構成する国際債権団(通称トロイカ)を満足させるために)実施した緊縮政策の影響で、国内の需要が減少している。そこで経済にテコ入れするために、外国から人を呼び込もうという発想だ」とペレイラ氏は説明した。 ポルトガル政府は国家財政を安定させ、「トロイカ」による780億ユーロ(約10兆円)規模の救済資金を受けるため歳出削減と増税を実施。この影響でポルトガル経済は2年以上前から縮小している。 ■「ヨーロッパのフロリダ」になるポルトガル 外国人不動産所有者協会の副会長、エルビン・モール(Erwin Mohr)氏によれば、ポルトガルは「ヨーロッパのフロリダ」、「退職者の租税回避地」になりつつある。モール氏は19年前、「ドイツの厳しい寒さから逃れるため」太陽が降り注ぐアルガルベ地方に移住してきた。モール氏は「退職してポルトガルに移住してきたドイツ人夫婦は1か月で優に1500〜2000ユーロ(約20万〜27万円)は使う。政府は年金への課税免除分を、これで十分補える」と述べ、「外国人の年金受給者の存在がなければ、アルガルベの経済は崩壊する」と話した。 ユーロ圏債務危機に見舞われ、不動産価格が以前に比べて3分の1近く下落している中、ポルトガルの不動産市場も外国人移住者を歓迎している。「けれどスペインとは違って、ポルトガルでは不動産バブルは起きなかったから、ゴーストタウンはない」とフランス・ポルトガル商工会議所のペレイラ会頭は話す。返済能力を超える住宅ローンを組んだポルトガル人が銀行に住宅を差し押さえられ、不動産市場には多くの物件が出回っている。これらの不動産を売却したい国内の銀行は外国人の購入者に低利の住宅ローンを提供している。 多くの退職者を顧客に抱える不動産業者フォーミュラ・プライム(Formula Prime)の社員は「アルガルベでは、金利1.5%で12万ユーロ(約1600万円)のローンを組めば、ビーチから100メートルの物件を手に入れることができる」と説明し、ローン支払いに充てるためアパートを賃貸に出すことも簡単だと付け加えた。 首都リスボン(Lisbon)の不動産会社Maisonのパスカル・ゴンカルベス(Pascal Goncalves)さんによると、「(リスボンの)不動産価格は下げ止まり、今が買い時」だという。この業者は、移住してきた外国人が言葉の壁を克服し、地域社会に溶け込めるよう、無料で20時間のポルトガル語講座を提供している。(c)AFP/Brigitte HAGEMANN |