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シャープ危機脱出? 「家電3社」復活のヒミツ
http://gendai.net/articles/view/syakai/144624
2013年9月19日 日刊ゲンダイ
シャープが復活ののろしを上げた。18日、13年9月中間期の業績を上方修正。しかも、「倍返し」を地でいくような好決算予想だ。
営業利益は前回予想の倍となる300億円、経常赤字は200億円から100億円へ半減させた。通期予想は据え置いたものの、今後の上方修正は十分にあり得る。
一時は、「倒産のカウントダウンに入った」(市場関係者)と囁かれたが、決算予想を見る限り危機脱出だ。懸案だった増資にもメドがついた。住宅設備のLIXILグループや電動工具のマキタ、自動車部品のデンソーを引き受け先とする第三者割当増資や公募増資で1664億円を確保する見通しだ。
「シャープは、得意の液晶ビジネスで利益を確保できるようになっています。韓国勢が圧倒的に強い大型ではなく、スマホやタブレット端末向けの中小型にシフトさせた成果です。中小型の液晶は単価が上昇傾向といいます」(経済ジャーナリストの真保紀一郎氏)
前期(13年3月期)の最終損益は5500億円近い赤字だったのに、たった半年で急回復とは驚く。ほかにも事情がありそうだ。
「経営責任が明確になった点が大きい。前期までは社長・会長経験者の口出しがひっきりなしで、メーンバンクの担当者ですら誰が経営トップなのか分からない状態でした。いまは高橋興三社長に一本化されています」(金融関係者)
経営トップの辞任は、家電(AV)3社に共通している。パナソニックは大坪前会長が辞め、ソニーはストリンガー前会長が身を引いた。
「赤字の責任は経営陣にあります。潔く辞任することで社内の空気は一変しますし、社員の士気も高まります」(前出の金融関係者)
<株価はそろって2.5倍>
3社とも株価は戻ってきた。昨秋、152円に低迷していたシャープは、18日終値が376円。上昇率は147%。不思議なことがある。3社とも上昇率が147%台なのだ(別表参照)。
「株価の動きが似ているのは、業績回復のカギが円安にあるということです。もちろん、そればかりではありません。もうひとつの共通項は脱テレビ。3社とも巨額赤字の元凶だった薄型テレビ事業と距離を置きはじめたことで、収益が改善しています」(市場関係者)
その裏では過酷なリストラも実施されている。希望退職の募集や「追い出し部屋」への異動などだ。家電業界の復活は、社員の犠牲のうえに成り立っている。
【家電3社の比較】
◆社名/12年11月13日株価/13年9月18日株価/上昇率/14年3月期営業利益/14年3月期純利益/13年3月期純利益/
◇シャープ/152円/376円/147.4%/800億円/50億円/▲5453億円
◇パナソニック/385円/951円/147.0%/2500億円/500億円/▲7542億円
◇ソニー/861円/2133円/147.7%/2300億円/500億円/430億円
◇日経平均/8661円/14505円/67.5%/―/―/―
(12年11月13日は野田解散宣言の前日、14年3月期は会社予想)
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