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2013/9/18 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆笑っているのはドコモだけ
NTTドコモから新型「iPhone」が発売されるまであと2日。どうやら喜んでいるのは待ちに待ったユーザーと、ライバルから顧客を呼び戻せそうなドコモだけ。日本のモノづくりを支えてきた国内の電機や部品メーカーは、iPhoneの圧倒的なブランド力に押されっぱなしだ。
アップルのホームページには、部品供給企業が公表されている。その数150社で、中にはシャープやソニー、村田製作所、京セラ、TDKといった日本の名門企業もズラリだ。
iPhoneをはじめとするアップル製品を支えているのは、日本の「モノづくり」なんだと思いきや、現実はその真逆だ。むしろ日本メーカーはアップルに完全支配されている。
「代表的なのは、シャープです。液晶テレビ〈AQUOS〉を製造するために立ち上げた亀山工場(三重県)は、2011年からiPhone5の液晶パネル工場として稼働してきました。ところが12年中旬、iPhone5の減産でアップル側からの部品注文が激減し、今年2月に亀山工場の操業はストップ。契約はアップルへの独占供給で、他のメーカーの部品は製造できず、アップルには注文数を確保する責任が一切なかった。そのため、シャープは毎月100億円ものコスト負担を強いられたのです」(経済ジャーナリストの岩崎博充氏)
「アップル帝国の正体」(文芸春秋)には、あるシャープ社員の嘆きが、こう記されている。
〈私たちは、かじってはいけない“毒りんご”に手を出してしまったのかもしれない〉
日刊工業新聞によれば、シャープは今年6月から、20日に発売される新型iPhoneの液晶パネルを量産している。ところが、iPhoneの前評判は革新的な新機能がなく、新興国ではまだ高価ということで、売れ行きが懸念されている。シャープが、毒りんごと心中する可能性があるのかと思うと心配だ。
“日の丸”家電メーカーなら、痛いほど分かるだろうが、部品業界では値下げ競争は避けて通れない。
「部品の値段を買い叩いてくる可能性が高いのは、大量発注にものをいわせるアップルやサムソンです」(アナリスト)
ひと昔前までは、価格改定が1年に1度だったが、最近では四半期に1度もザラだというから怖い話だ。
日本の「ものづくり」は、ここが正念場だ。
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