日本の郵便局は、かつて郵便、電話、電報、貯金、為替、保険など、世界でも稀に見る多角経営を行ってきたが、戦後GHQ指令により電話・電信部門が切り離され、電気通信省となり、更に電電公社とKDDに分割された。今日のNTTグループとKDDIの前身である。

貯金や為替など、銀行部門は日本以外の郵便局もやっているけど、保険はないなあ。もうかるからか、アメリカが横取りしようと躍起になっている。そのための郵政民営化であった。ニュージーランドでも日本より早い時期に鉄道と郵便局の民営化をやったけど、赤字で郵便局は大幅減少。鉄道もダメになり、部分国有化された。阿修羅の以前の記事に詳しく書かれています。

郵政民営化を失敗した国、ニュージーランドについて
http://www.asyura2.com/0505/senkyo11/msg/952.html

郵便部門の赤字を削減させようと、土曜日の普通郵便の配達を取りやめる国が増えつつある。オーストラリアがそう。ニュージーランドでは、土曜日も配達していることになっているが、現実には週3回ほどしか配達できないらしい。配達員が少ないのだ。このため私書箱を利用する人も多い。

経費節約と言えば、郵便配達に自転車を使っている。日本ではほとんどオートバイに転換してしまったが、以前と比べてホンダのスーパーカブも価格がかなり高くなったようだ。燃料噴射エンジンだからね。それでも夜間配達や時間指定配達があるから、走行距離が長いことから自転車に戻すのは無理みたいね。オーストラリアやニュージーランドだと、そのような気の利いたサービスはありません。あちらで結婚した妻はびっくりしていたが、逆に「まるで奴隷じゃない!」と怒っていました。